海と山が織りなす壮大な自然と独自の文化を五感で味わう! 島根県・隠岐島の歩き方

公開日 : 2020年12月21日
最終更新 :
海の深い青と入り組んだ海岸線が印象的
海の深い青と入り組んだ海岸線が印象的

世界ジオパークにも認定されている「隠岐諸島」。島根県の日本海沖にあるこの島は、大自然が織りなす圧巻の景色をはじめ、食・文化・人に至るまで独自の魅力にあふれています。2021年発売予定の『御朱印でめぐる山陰 山陽の神社 週末開運さんぽ』の取材レポート第2弾! 隠岐島で見つけた、すてきなお店やアクティビティをピックアップしてみました。

見どころ満載でアクティブに遊べる島後

見どころ満載でアクティブに遊べる島後
松江の七類港から島後の西郷港までは船で最短3時間ほど

「隠岐諸島」は4つの有人島からなり、各島に個性あふれる観光スポットが点在しています。島から島への移動は船を利用し、島内の移動はバスかタクシー、またはレンタカーとなり、各交通機関の本数や台数は多くないので、事前に確認しておくとスムーズです。時間がなければ、現地発着のオプショナルツアーに参加してもいいでしょう。

玉若酢神社の境内には樹齢千数百年の杉の巨木が鎮座している
玉若酢神社の境内には樹齢千数百年の杉の巨木が鎮座している

隠岐諸島で島後と呼ばれるのが、隠岐で一番大きな島「隠岐の島町」です。馬入れ神事で有名な玉若酢神社や、隠岐造りの本殿が国文化財に指定されている水若酢神社、夜通し行われる久見神楽で知られる伊勢命神社などのパワースポットをはじめ、海から山まで見どころ豊富。島内には、海の幸や隠岐牛の料理を提供する飲食店や、居心地のよいカフェ、おしゃれなおみやげを扱うショップなどもあり、隠岐観光の起点となっています。

自然を間近に感じられるシーカヤック

自然を間近に感じられるシーカヤック
ひとり参加の場合はガイドが一緒に乗ってくれる

隠岐に来たらぜひ体験してほしいのが自然遊び。ダイビングやSUP、トレッキング、キャンプなどさまざまなアクティビティがありますが、なかでもおすすめなのがシーカヤックです。隠岐諸島の周りには、数百万年前の大規模な火山噴火によって形成された迫力ある海岸の景観が広がっており、人気のコース「洞窟カヤック」では、約100mの高さがある断崖絶壁や隣の島々の景色を横目に見ながら海岸洞窟を目指します。

波の音が反響する洞窟を進む神秘的な体験
波の音が反響する洞窟を進む神秘的な体験

カヤックはふたり乗りで、はじめにガイドがていねいに乗り方をレクチャーしてくれるので、初心者でもすぐに乗りこなせます。
シーカヤックの魅力は、船では行けない岩のそばまで近づけるので、ワイルドな岩壁や洞窟を間近に見学できること。また水面が近いので、透明度の高い海の上を滑るように進んでいけるのもほかではなかなかできない体験です。エンジン音がないので、静かにゆったり自然と向き合えるのもいいですね。

■ 海洋スポーツセンター
・住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町都万津戸1537
・料金: 洞窟ツアー 2時間6500円
・期間: 4~10月
・URL: https://www.town.okinoshima.shimane.jp/www/contents/1466641811961/index.html

旬の魚介を堪能できる人気店

旬の魚介を堪能できる人気店
この日のおすすめのウマヅラハギは肝醤油とともに

隠岐で食事をするなら海鮮グルメははずせません。そんななかで地元の人におすすめしてもらったのが「居酒屋 点」です。
島後の中心地、西郷港から徒歩5分ほどの場所にあり、店内はカウンターとテーブル席が2卓ほどのアットホームな店ながら、いつもたくさんのお客さんでにぎわっています。

見たことのない魚も多くどれを選ぶか悩ましい
見たことのない魚も多くどれを選ぶか悩ましい

メニューを見ると、隠岐島名産のバイ貝を使った名物のバイフライから海鮮ちらし、うどんまでバラエティ豊か。定番メニューも魅力的ですが、まずは黒板メニューをチェックするのを忘れずに。ノドクロや岩カキ、アワビなど、旬の日本海の幸がずらりと揃い、声をかければカウンターに並ぶ魚介を見ながら店主が相談にのってくれます。これらは注文すると、部位ごとに、刺身や天ぷら、煮つけ、寿司など、おすすめの料理に調理してくれるので、ひとつの魚介でいろいろな味を楽しめるのがうれしいかぎり。
人気の店なので、予約をしてから訪れると安心です。

■ 居酒屋 点
・住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の三65-1
・営業時間: 18:00〜翌1:30
・定休日: 日曜

センスのよいおみやげを探すならここ

センスのよいおみやげを探すならここ
地元の人たちの憩いの場にもなっている

おみやげ探しにぜひ訪れたいのが「京見屋分店」。おしゃれな店内には、センスのよい器や暮らしの道具などのほか、島根や隠岐のおみやげがずらりと並びます。
名物のアラメは、ひじきに似た海藻でうま味たっぷり。乾物なので日持ちもよく軽いのでおみやげに最適です。また、島の畜産農家の姉妹が作った「隠岐の藻塩入り ナチュラルハーブソルト」は、牛肉をはじめグリル料理やパスタ、ピザなどにぴったりなので料理好きの人へのおみやげに喜ばれそう。

隠岐らしいキュートなパッケージの商品も多い
隠岐らしいキュートなパッケージの商品も多い

また、併設のカフェスペースでは、一杯ずつドリップしてくれるおいしいコーヒーや、地元のクラフトビールもいただけます。
島愛あふれる店主との会話も楽しく、島の情報も教えてもらえるので、散策の途中にぜひ立ち寄りたいおすすめスポットです。

■ 京見屋分店
・住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾3-81
・営業時間: 10:00〜19:30
・定休日: 火曜
・URL: http://kyomiyabunten.com

個性豊かな島前の島々にも足をのばして

個性豊かな島前の島々にも足をのばして
国賀海岸は隠岐ユネスコ世界ジオパークを代表する景観

島後に対して、島前と呼ばれるのは「海士町(あまちょう)」、「西ノ島町(にしのしまちょう)」、「知夫村(ちぶむら)」の3つ島の町村です。
なかでも西ノ島にある「国賀海岸」は是非とも足を運んでください。牛馬が放牧される雄大な草原から望む、海・山・空がパノラマに広がる景色が圧巻の「摩天崖」は隠岐を代表する景勝地です。西ノ島には、隠岐国一宮の由良比女神社や秘境感たっぷりな焼火神社、海を見渡す黒木神社など、パワーあふれる見どころも満載です。
同じ島前でも、島それぞれに独自の雰囲気や魅力があるので、時間の許すかぎり島巡りを楽しみたいですね。

■ 取材レポート第一回はこちら
島根県の御利益スポットと絶品グルメを巡って、体と心にパワーをチャージ!

※『御朱印でめぐる山陰 山陽の神社 週末開運さんぽ』は、2021年5月発行の予定で、現在鋭意制作作業進行中です。いましばらくお待ちください!

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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