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【360°】日本のてっぺんを目指す、北海道宗谷本線鉄道の旅 名寄~稚内

2019年06月11日

音威子府駅に到着した特急サロベツ1号

名寄から列車で20~30分でアクセスできる美深(びふか)は水田の北限となっている町です。昭和60年に廃線となった「日本一の赤字路線」と呼ばれた美深と仁宇布(にうぷ)を結んでいた美幸(びこう)線の廃線跡は現在はトロッコ乗車が体験できる場所となっています。また町を流れる天塩(てしお)川ではカヤッキングを楽しむこともできます。天塩川は天塩岳付近を源流とし、手塩平野に至り天塩町で日本海に注いでいる川です。全長256kmで北海道内では石狩川に続き2番目の長さ、日本全国では4番目の長さの一級河川です。河口から約160kmの区間には堰などがなく、コンクリートで覆われた護岸も少ない貴重な川です。名寄から美深のエリアは川下りの出発点となっており、カヌーだけで日本海まで下る宿泊タイプのツアーも催行されています。

■ 美深町観光協会
・URL: http://www.bifuka-kankou.com

自分でドライブできるトロッコ乗車

スタート地点に並ぶ色とりどりのトロッコ

トロッコはガソリンエンジンを積んでおり、普通自動車免許があれば自身でドライブすることもできます。乗車するだけなら免許は不要ですので、同行者の誰かが免許をもっていれば体験可能です。

トロッコ体験が可能なのは旧仁宇布(にうぷ)駅をスタート地点とする往復約10kmの区間。2人乗りから9人乗りまでのトロッコがあり、1時間おきのスタートで往復乗車を体験することができます。

夏は緑のトンネルとなる区間も

本物の線路の上をオープンカーで走る爽快感は想像以上の心地よさでした。線路の切れ目の「カタン、カタン」という振動音も直に体に響きます。運転時の注意点としては、スタート地点と折り返し地点以外では下車しない、道路が交わる場所と橋では徐行することなど。特に難しいことはありません。乗車前の注意事項をよく聞いておけば心配は不要です。

5月はミズバショウを見ることができた

訪れた5月中旬はまだ木々が葉を落としたままだったので視界が開けていました。初夏には緑のトンネルができ、秋は紅葉の景色を楽しむことができるそうです。
町から離れているのでアクセスが不便ですが、美深に来ていたらぜひ体験してほしいアクティビティです。シーズン中はリクエストで運行するバスがあるそうですので、予約の際に確認してください。

トロッコ乗車の360度ビデオ映像はこちらから

往路すべてを記録したビデオ映像はこちらから

■ NPO法人トロッコ王国美深
・営業:
 2019年は4月27日~10月20日。
 1時間に1本の運行で9:00~16:00(7月13日~8月25日は17:00あり)
・料金: 2名以上利用の場合大人1人あたり1500円、大人1人での利用は1800円。子供料金あり
・Facebook: https://www.facebook.com/torokko.oukoku/

ガイドさんとともにカヤッキングを楽しもう

2艘をつないだ安定性の高いカヤックもある

手塩川は名寄町から河口までの約160kmをカヤッキングで下ることもできます。美深町を流れる部分は初心者にも優しいルートで、2時間弱でカヤッキングを体験することができます。ボートの貸出と上陸ポイントから元のポイントへの送迎もつき、ガイドさんがついて案内してくれるので安心して参加できます。

ガイドさんはその時期の川の流れと浅瀬を熟知しており、安全かつ快適にカヤッキングを楽しむコツを教えてくれます。川の自然やエリアのこともよく知っているので、自分で漕いでいるだけではわからない地元の知識も得ることができます。

視界が広くゆったりと下ることができる

季節的には、水量が多い春先は浅瀬が少ないため操縦が楽だとのこと。水位が下がる夏は、あちこちに瀬ができるので、ルート取りを誤ると座礁してしまう危険もあるそうです。

カヤッキングのビデオ映像はこちらから

■ 手塩川カヌー下り コスモスカヌー企画
・料金:
 恵深橋から美深橋への約5kmのコースで大人1人5000円。
 ガイドが同行し、用具、傷害保険を含む料金。
・予約: 予約必須。ホームページからの予約や携帯電話での予約が可能
・URL: http://cosumosu.starfree.jp

北海道命名の地へ

川岸にたたずむ命名の地の記念碑

北海道という名前は松浦武四郎により命名されました。2019年の今年は北海道命名150周年の年で、NHK制作のドラマ『永遠のニㇱパ』の放送も予定されています(全国放送は7月15日 午後7時30分)。命名の碑は音威子府郊外の河川近くにあり、車でも、美深から1泊2日で下るカヤッキングツアーでもアクセスできます。

このポイントは宗谷本線の車窓からも見ることができます。列車が音威子府駅を出発して7~8分たったら左側の車窓に注目してください。筬島駅を出てまもなく、線路が左に大きくカーブするポイントから見ることができます。

列車の車窓からもはっきりと見ることができる
天塩川の車窓のビデオ映像はこちらから

いよいよ稚内へ。利尻富士を車窓からパチリ

豊富(とよとみ)を過ぎたあたりで見えた利尻富士

名寄を出ると線路の左側に手塩川の姿を見ることができる区間が続きます。特に音威子府から手塩中川までの区間は山深い美しい景色が続くので見逃せません。

稚内までの宗谷本線の車窓の楽しみは、利尻富士との出合いもあります。手前の山越しではありますが、だいぶ手前からその姿を見ることができ、抜海の先では海に浮かぶ姿をはっきりととらえることができます。

右側には礼文島の姿も見ることができた

利尻富士を写真に撮るなら、チャンスは1分もないので撮影に集中できるように準備しておきましょう。地図で見ると視界が開けているように見えますが、走る列車から海の上に浮かぶ姿を撮影できるのはほんのわずかな時間です。

名寄~稚内のモデルスケジュール
名寄駅 9:56発→美深駅 10:15着/アクティビティを体験/美深駅 14:50発→稚内駅 17:23着(特急サロベツ1号)

チョウザメが見られる、食べられる!

かわいい1~2歳のチョウザメも見ることができる

美深ではチョウザメの飼育も行われています。キャビアの採取は非常に難しく、まだおみやげで販売できるほどの規模にはなっていないそうですが、チョウザメの生態を知ることができるチョウザメ館があり、チョウザメを使った料理も体験することが可能です。時間があるならびふか温泉に宿泊してチョウザメ料理を味わい、さまざまなアクティビティを体験しましょう。

■ びふか温泉
・営業時間: 11:00~21:00 帰り入浴も可能
・料金: 中学生以上400円
・URL: https://www.bifukaonsen.com

■ 美深チョウザメ館
・場所: びふか温泉があるびふかアイランド内の施設。
・営業時間: 月曜日を除く9:00~17:00開館
・料金: 入場無料。


宗谷本線の旅第三弾では稚内の歩き方をレポートします。


取材協力:北海道観光振興機構、JR北海道
地球の歩き方編集部 小山田浩明


【北海道宗谷本線鉄道の旅】
▸第一弾: 旭川~名寄編はこちらから
▸第三弾: 稚内の歩き方はこちらから

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