北海道・札幌で、愛らしすぎるゾウに会おう! 日本最大級の屋内ゾウ舎は見どころいっぱい

公開日 : 2019年05月02日
最終更新 :

長いハナとつぶらな瞳で多くの人々を魅了する動物園の人気者、ゾウ! 大きな体から伸びたハナ先を器用に扱う姿に、子供のみならず大人もワクワク。2019年3月、札幌市円山動物園に待ちに待ったゾウ舎がオープンしました。2018年11月にミャンマーからやってきたアジアゾウの愛くるしい様子と日本最大級のゾウ舎、屋内放飼場を紹介します。

12年ぶりに札幌市円山動物園にアジアゾウがやってきた!

12年ぶりに札幌市円山動物園にアジアゾウがやってきた!
お母さんゾウのシュティンに甘える子どものニャイン

札幌市円山動物園は、円山公園や北海道神宮に近い、市民や観光客に人気の動物園です。ホッキョクグマやアムールトラ、レッサーパンダなど、多くの"人気者"たちがいる動物園ですが、2007年にゾウの花子が推定年齢60歳で死亡してからは、しばらくゾウがいない状況が続いていました。

その後2014年、ミャンマーと日本の外交樹立60周年を記念し、ミャンマーからアジアゾウ4頭が円山動物園に導入されることになりました。2018年9月には新しいゾウ舎が完成し、11月に待望のアジアゾウができたてのゾウ舎にやってきました。

スタッフが揃って「一番賢い!」という15歳の女の子、パール
スタッフが揃って「一番賢い!」という15歳の女の子、パール

4頭のゾウは、最年長のシュティン(メス・27歳)とその子どものニャイン(メス・5歳)、そして動物園の方々が「一番賢い。トレーニングをしていても、人間の意図を理解し行動してくれる」と絶賛するパール(メス・15歳)と、まだやんちゃな男の子のシーシュ(10歳)です。

ゾウを身近に感じる、日本最大級の屋内放飼場

ゾウを身近に感じる、日本最大級の屋内放飼場
広い屋内放飼場で自由に動き回るゾウたち

屋内放飼場(ゾウ舎)は、ふたつのステージに分かれています。入口から通路を通り、最初に到着するのは2階部分の「陸のステージ」。ガラス越しにゾウを見ることができるスペースや、"レクチャールーム"があります。レクチャールームはガラスがないので、ゾウをより身近に感じられます。

食べ物を探して土を掘るニャインの足<br />
食べ物を探して土を掘るニャインの足<br />

屋内放飼場の地面は、ゾウが習性通りに食べ物を隠したり探したりできるように数十センチも土を敷き詰めてあります。土の地面はゾウの体重ですぐに固まってしまうので、飼育員の方々は1日に何度も掘り起こす必要があるそうです。

おかげでゾウたちは、歩き回ったり地面を掘ったり、屋内にいても運動不足にならずにすむそうです!

トレーニングゾーンで、藁の中にフルーツを探すゾウの鼻
トレーニングゾーンで、藁の中にフルーツを探すゾウの鼻

トレーニングゾーンでは、飼育員の方が藁の中などに置いたリンゴやバナナを穴が開いた壁越しにゾウたちが鼻を出して探す様子が見られるかも!

まるで水族館!屋内プールを下から観覧

まるで水族館!屋内プールを下から観覧
1階の「水のステージ」から見える屋内プール

1階には「水のステージ」があります。水のステージは屋内プールの中までガラス越しに見ることができます。

リンゴを取ろうと鼻をのばすシュティン
リンゴを取ろうと鼻をのばすシュティン

タイミングが合えば、プールで水を飲んだり、水浴びをするゾウたちを見ることができます。目の前で見るゾウは迫力いっぱい! もしもプールに入ってこなくても、ガラスの両側に設置されたモニターで、水遊びをするゾウの映像が見られます。

水の中に入って遊び始めるニャイン
水の中に入って遊び始めるニャイン

この日は、最後に水の中に入ってくるニャインを見ることができました。水中に潜り、まるで観覧者を楽しませるかのような動きを見せる小ゾウのニャイン。

もっとゾウが身近に!アート空間にも見えるゾウ舎

もっとゾウが身近に!アート空間にも見えるゾウ舎
陸のステージにある等身大のオブジェ

2階「陸のステージ」から1階「水のステージ」へ行く途中には、等身大のゾウのオブジェがあります。オブジェの質感もゾウの肌に限りなく近づけてあるそう。ぜひ触って確かめてみて。

天井から伸びたゾウの等身大の胴と足
天井から伸びたゾウの等身大の胴と足

こちらは1階、水のステージへ行く途中の天井です。ゾウの等身大の胴と足が天井から突き出しており、水中に泳ぐゾウを下から覗いている気分です。壁にはゾウに関する情報やクイズがあり、楽しみながら知らないうちにゾウをよく知ることができる空間になっています。

「ゾウさんのタッチシアター」は、アイコンタッチで画像に変化が
「ゾウさんのタッチシアター」は、アイコンタッチで画像に変化が

同じく1階にある「ゾウさんのタッチシアター」。ゾウの生態がわかる情報が詰まったこの映像は、アイコンをタッチすると、それにともなって画像にさまざまな変化があり、楽しみながら知識が増えていきます。

見ている人を飽きさせない!たまらないカワイイ仕草のゾウたち

見ている人を飽きさせない!たまらないカワイイ仕草のゾウたち
鼻で背中に土をかけるシュティン

できる限り自然な環境に近づけて作られた円山動物園の室内放飼場では、ゾウたちが生態のままに活動する様子も目にすることができます。

写真は、虫よけなどのために背中に土をかけるゾウの習性を披露しているシュティンです。土埃を立てながら繰り返し背中に土をかける姿は、いつかテレビの映像でみた野生のゾウのようです。

遊びが大好きなニャイン
遊びが大好きなニャイン

こちらは遊ぶことが大好きなニャイン。落ちている木の枝をみつけると……。

上手に乗ったよ!
上手に乗ったよ!

鼻で枝を持ち上げ、一生懸命投げ上げて枝を背中に乗せるひとり遊びを続けています。失敗したり成功したり、何度もトライするので、見ている人を飽きさせません。

人気者のゾウ
人気者のゾウ

ゾウ舎の観覧時間は、11時頃から15時30分まで(2019年4月現在)です。動物園の開園時間と同時に観覧することはできません。また、ゾウの観覧時間や休園日は変更になる可能性があります。公式サイトなどで最新情報を確認して出かけましょう。

12年ぶりにやってきた円山動物園のゾウたち、いかがでしたでしょうか。豊かな表情をいろいろとみせてくれるアジアゾウは、想像以上に見飽きることがありません! ぜひ、円山動物園へ4頭のゾウたちに会いに行ってください。

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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