国の特別天然記念物「鯛の浦」 神秘が宿る海をクルーズしよう(千葉県鴨川市)

公開日 : 2018年11月04日
最終更新 :
「鯛の浦」を巡る鯛の浦遊覧船
「鯛の浦」を巡る鯛の浦遊覧船

国の特別天然記念物「鯛の浦」を紹介します。千葉県鴨川市の沖合、「鯛の浦」では、秋の行楽シーズンにぴったりなプチクルーズが楽しめます。「鯛の浦」を巡る鯛の浦遊覧船では、本来群れをなさない習性の真鯛が、群れになって泳ぐ姿を観覧することができます。国の特別天然記念物「鯛の浦」で、科学的にも解明されていない現代のミステリー体験を味わってみてはいかがでしょうか。

国の特別天然記念物「鯛の浦」とは!?

国の特別天然記念物「鯛の浦」とは!?
国の特別天然記念物「鯛の浦」の看板

「鯛の浦(たいのうら)」は、千葉県鴨川市の内浦湾から入道が崎にかけて広がる海域です。真鯛の群生地として知られ、国の特別天然記念物に指定されています。

「鯛の浦」は、日蓮宗の開祖、日蓮の三奇瑞(さんきずい:日蓮が起こした3つの奇跡)のひとつで、日蓮が誕生した際、その誕生を祝福するかのように、海面近くに真鯛が群をなして現れたといわれています。

本来、真鯛は、比較的深い層を回遊する深海性のため、群れになって泳ぎません。「鯛の浦」では、群れをなさない真鯛が、水深10~20メートルに群生しており、世界的にも極めて珍しい事象とされています。地元では、日蓮ゆかりの聖地として、漁民を中心に代々保護されてきました。

「鯛の浦」を巡る鯛の浦遊覧船とは!?

「鯛の浦」を巡る鯛の浦遊覧船とは!?
続々と人が乗り込む鯛の浦遊覧船

鯛の浦遊覧船では、真鯛が群れをなして泳ぐ姿を船上から眺めることができます。鯛の浦遊覧船は、誕生寺門前付近の波止場から発着しており、約25分の海上クルーズを楽しむことができます。

鯛の浦遊覧船は、荒天時を除き、朝8:30から16:00(冬季は15:00)まで、毎日運行されています。また、鯛の浦遊覧船の参加者は、遊覧船の歴史が展示された鯛の浦会館を見学することができます。

鯛の浦遊覧船の乗り場
鯛の浦遊覧船の乗り場

真鯛のビューポイント「鯛の浦タイ生息地」へ

真鯛のビューポイント「鯛の浦タイ生息地」へ
鯛柄が似合う船頭さん

真鯛柄が似合う粋な船頭さんが操縦する鯛の浦遊覧船は、誕生寺門前付近の波止場を後に、風を切って進みます。

鯛の浦遊覧船がやってきたのは、真鯛のビューポイント「鯛の浦タイ生息地」です。網も囲いもなく、天然の真鯛が群れをなして泳ぐ姿に出合えます。

真鯛のビューポイントである「鯛の浦タイ生息地」は、内浦湾の東側、日蓮ゆかりの誕生寺前の海岸から約100メートルの岩礁より、南方1キロメートル余りの伊貝島、弁天島周辺海域にあります。

鯛のビューポイント「鯛の浦タイ生息地」
鯛のビューポイント「鯛の浦タイ生息地」

愛犬も一緒に乗船可能

愛犬も一緒に乗船可能
鯛の浦遊覧船の船内

鯛の浦遊覧船は、誕生寺門前付近の波止場を出発して、鯛のビューポイント「鯛の浦タイ生息地」や近海の奇勝「大弁天・小弁天」を巡り、小高い丘にそびえる「仏舎利塔」を眺める約25分のクルーズです。うれしいことに、カートに乗車するか、抱っこをしていれば、愛犬も一緒にクルーズを楽しむことができます。

大弁天・小弁天
大弁天・小弁天
仏舎利塔
仏舎利塔

国の特別天然記念物「鯛の浦」へのアクセス方法

国の特別天然記念物「鯛の浦」へのアクセス方法
愛犬と一緒にクルージング

国の特別天然記念物「鯛の浦」へは、自動車でも、列車などの公共交通機関でもアクセスすることができます。

自動車で「鯛の浦」へ行くには、東京湾アクアラインを利用し、館山自動車道・君津インターチェンジ下車、房総スカイラインから鴨川有料道路を経由し、国道128号へ。日蓮交差点を右折するとすぐです。館山自動車道・君津インターチェンジから約70分です(天候、交通事情による)。

列車で「鯛の浦」行くには、東京駅(特急わかしお)を出発し、JR外房線安房小湊駅で下車。安房小湊駅から徒歩約20分です。または路線バスを利用して約5分です(天候、交通事情による)。

いかがでしたか。国の特別天然記念物「鯛の浦」を紹介しました。世にも珍しい、群れになって泳ぐ真鯛の姿を観覧しに、鯛の浦遊覧船へ参加してみてはいかがでしょうか。

筆者

千葉特派員

嶋津 彰一(さくらパパ)

千葉県鴨川市在住。主にワンコ連れの旅にオススメの店やスポット、イベントをお届けします。

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