富岡製糸場に貫前神社、富岡おすすめ観光ルート(群馬・富岡市)
群馬県富岡市は、富岡製糸場の世界遺産登録で一躍、人気の観光地となりました。製糸産業で栄えたこの町には、名所・旧跡のほかにもサファリパークや大塩湖、妙義山など自然がたくさんあります。東京から約1時間半ほどの場所にありますので、日帰り旅行も可能です。富岡の注目観光スポットを紹介します。
2014年世界遺産登録で注目! 一度は行っておきたい【富岡製糸場】
もともと国指定史跡・重要文化財にも指定されていた富岡製糸場。2014年に見事、世界文化遺産登録されました。2014年12月には国宝にも指定され、さらに注目度が高まっています。
富岡製糸場は、当時の製糸技術の最先端として国内の養蚕と製糸業を世界一の水準に牽引しました。その歴史的価値や昔のまま残された建物は、必見です。
富岡製糸場は明治5(1872)年に創業した官営の製糸工場ですが、木骨レンガ造りの倉庫などがあって、和洋折衷の工場建築が特徴的です。現在でもほぼ当時のままの姿で残っていて、主要な建物のうち2棟は内部の見学も可能です。
建物自体の価値はもちろん、エピソードを交えてのガイドツアーや展示パネル、生糸をとる実演などを通じて、設立から操業停止までの115年にわたる富岡製糸場の歩みをわかりやすく学べます。ぜひ一度、足を運んでみてください。
■富岡製糸場
・住所:〒370-2316 群馬県富岡市富岡1-1
・URL: http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/
パワースポットとしても注目!1400年もの歴史ある貫前神社
近年パワースポットとしても注目を集めている貫前(ぬきさき)神社。1400年の歴史をもつ神社で、本殿、拝殿、楼門は国の重要文化財に指定されています。現存する社殿は、1635年に3代将軍徳川家光が再建した建物で、1698年に5代将軍徳川綱吉により大修理が行われました。
境内は、正面参道からいったん石段を上がり、総門をくぐったところから石段を下ると社殿があるという、大変珍しい「下り宮」と呼ばれる配置になっています。
総門の前には、一対の唐銅製灯籠があり、1866年に群馬、埼玉の養蚕農家や江戸、横浜の生糸・絹商人が献金して建立したもので、養蚕や生糸生産の繁栄興隆を願って建てられたそうです。神社でも群馬の絹産業の歴史を追うことができました。
■貫前神社
・住所:〒370-2452 群馬県富岡市一ノ宮1535
・URL: http://www.tomioka-silk.jp/spot/sightseeing/detail/Nukisaki-shrine.html
日本三大奇勝の絶景、妙義山
上毛三山の一つで、日本三大奇勝に数えられる妙義山。白雲山、金洞山、金鶏山の山峰からなり、山容は非常に険しく、林立した奇岩怪石が素晴らしい景観を創り出しています。
春の桜、秋の紅葉の時期は特に美しく、まさに天下の名勝です。
妙義山は、気軽に登れるコースから登山上級者用のコースまで、誰でも登山を楽しめるようにコースが用意されています。石門や岩壁、中之嶽神社などを巡りながらどのコースでも自然を満喫でき、見晴らしを楽しむことができます。
また、山の麓では、妙義山の絶景を眺めながら楽しめるスポットがたくさん。南面山麓に広がる「さくらの里」では、45種約5000本もの桜が植えられていて、例年4月中旬から5月上旬頃には満開の桜のもとお花見ができます。また、妙義山パノラマパーク内にある「妙義ふれあいプラザ」は、食事と温泉を楽しみながら疲れを癒してくれる空間です。
関東一の壮大さを誇る総門が見どころ!豪華絢爛な妙義神社
妙義山の主峰、白雲山の中腹にある妙義神社。鮮やかな朱色の「総門」、見事に装飾された「唐門」の奥には、黒漆塗り、権現造りの豪華絢爛な本社があります。
関東一の壮大さを誇る高さ12mの鮮やかな朱色の総門、切妻造りの八脚門は、国指定重要文化財にもなっています。本社は、「上毛の日光」と言われるほど見事な彫刻があり、柱の金箔の龍や羽目板壁の鳳凰は圧巻。借景庭園としても有名で、春はしだれ桜、秋は紅葉の絶景がつくり出されます。こちらも国指定重要文化財です。
■妙義神社
・住所:〒379-0201 群馬県富岡市妙義町妙義6
・URL: http://www.myougi.jp
<まとめ>
富岡製糸場で製糸文化を学んだ後は、歴史ある神社を参拝したり、大自然の中で思いっきりのびのびしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。ほかにも、ワカサギ釣りで有名な丹生湖などもおすすめです。各観光スポットは離れていますので、車で出かけると良いでしょう。
(情報提供/旅行新聞新社)
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年1月30日に掲載されたものです。
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
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