「eno=pass」大活用! 実は歴史が詰まった島、江の島の伝統を巡る

公開日 : 2022年07月26日
最終更新 :
「江島縁起」の絵巻物は「江島神社」の宝物として保管されている
「江島縁起」の絵巻物は「江島神社」の宝物として保管されている

悪行を重ねる龍を諭すため、天女が舞い降りたという「江島縁起」の伝説が残る江の島。江戸(東京)から気軽にアクセスできることから、江戸時代(1603〜1868)には「江の島詣」のブームが起こり多くの参拝者らが訪れたそう。歴史と伝統、リゾートの魅力も揃う江の島は、特典が詰まったeno=passを活用してお得に観光するのが正解。

約200mの通りに30店舗もの飲食店やお土産店がズラリ

約200mの通りに30店舗もの飲食店やお土産店がズラリ
江の島の玄関付近にふさわしい賑やかな雰囲気

本土から「江の島大橋」を渡って、青銅の鳥居をくぐったところから始まる「江の島弁財天仲見世通り」。終点の朱の鳥居までの距離は約200mで、通り沿いには30店舗もの飲食店やお土産店が並び、江の島の玄関付近にふさわしい賑やかな雰囲気に満ち溢れています。

車1台がやっと通過できるほどの道幅しかないこともあって、繁忙シーズンには行き来する大勢の観光客で大混雑するのが日常茶飯事。風情ある街並みを満喫しながら散策したい場合は、比較的空いている午前中の時間帯に訪れるのがベターです。また「たこせんべい」「しらすブラックコロッケ」をはじめテイクアウトできるご当地グルメもたくさん。

散策しながら、明治時代に使われていた黒い郵便ポストなど、街中に点在するレトロなスポットを探してみるのもおすすめの過ごし方。さらに、自家製のいかの塩辛が評判の土産店「丸だい」のように、eno=passを提示すれば割引や特典が受けられるお店が多いのも注目です。

■江の島弁財天仲見世通り
・住所:神奈川県藤沢市江の島
・URL:https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/01.html

江の島頂上付近までスムーズにアクセス

江の島頂上付近までスムーズにアクセス
昭和34年に開業した国内初の屋外エスカレーター

「江の島弁財天仲見世通り」を後にして、「江島神社」へ向かう際に便利な移動手段が「江の島エスカー」。神社をお参りしながら江の島頂上付近へアプローチするには、高低差46mの急な階段を約250段も歩いていかないといけませんが、こちらを利用すれば5分ほどで楽に登ることが可能です。

誕生したのは昭和34年(1959)、国内初の屋外エスカレーターだったこともあり当時は大いに話題を集めたんだとか。全長106m、4連で結ぶエスカレーターは上り専用で多くの観光客が利用しています。eno=passがあれば1日に何度でも乗車できるのが嬉しいですね

■江の島エスカー
・住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-9
・営業時間:8:50~19:05
・アクセス:小田急片瀬江ノ島駅から徒歩13分
・URL:https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/04.html

はじまりは1500年以上も前、三姉妹の弁財天女がご祭神の古刹

はじまりは1500年以上も前、三姉妹の弁財天女がご祭神の古刹
江の島から最も近い場所に位置する「辺津宮」

島の守り神であり、金運・仕事運・恋愛運を高めるパワースポットとして県外の観光客からも注目を集める「江島神社」。三姉妹の弁財天女がご祭神で、そのはじまりは約1500年も前に遡ります。広大な境内には代表的な3つの宮があり、そのうち各種ご祈祷が行われる「辺津宮」は江の島の入り口から最も近いところに立っています。

歴史を感じさせる権現造りの社殿には、田寸津比賣命をお祀りしていて霊験あらたか。本殿の脇には金運アップのご利益があるとされる「銭洗白龍王」も。こちらの黄金浄水で心とお金を洗い清め、金運アップを願うのをお忘れなく。

金運・仕事運・恋愛運を高めるパワースポット
金運・仕事運・恋愛運を高めるパワースポット

江の島の中腹にあるのは、朱色の社殿が鮮明な「中津宮」です。神域には江戸時代に活躍した芸人・商人らが奉納した石灯籠が並び、往時の盛況ぶりも伝わってきます。拝殿の格天井に敷き詰められた154枚にも及ぶ花鳥画、水琴窟を構えた庭園ほか、ご参拝して心身を清めつつ見応えあるポイントもチェックしましょう。

■江島神社
・住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-8
・営業時間:9:00~17:00
・アクセス:小田急片瀬江ノ島駅から徒歩14分
・URL:http://enoshimajinja.or.jp/gosaijin/

湘南のシンボルと南国ムード漂う植物園でリゾート気分

湘南のシンボルと南国ムード漂う植物園でリゾート気分
展望コーナーから望むワイドなビューに感動

eno=passの利用でフリーに入場できる「江の島シーキャンドル」と「江の島サムエルコッキング苑」もご紹介。高さ59.8mの「江の島シーキャンドル」は、湘南のシンボル的存在の展望灯台でガラス張りのフロアから、富士山と海が広がるワイドな眺望を目にすることができます。こだわりメニューを提供するカフェ、ここでしか買えないオリジナルグッズを販売するギフトショップも併設し、景色以外の楽しみも待っています。

「江の島サムエル・コッキング苑」は、南国ムード漂う植物園。広々とした敷地内には、樹木の広場やバラ園が整備されており、市指定の天然記念物でもあるツカミヒイラギ、クックアロウカリアといった貴重な植物は特に必見です。また、園内には、アメリカのマイアミビーチ市をはじめとする藤沢市の姉妹友好都市にまつわるスポットや贈呈された石塔なども点在しています。

■江の島シーキャンドル
・住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-28
・営業時間:9:00~20:00(最終入場19:30)
・アクセス:小田急片瀬江ノ島駅から徒歩20分
・URL:https://enoshima-seacandle.com

■サムエルコッキング苑
・住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-28
・営業時間:9:00~20:00(イベントによる営業時間延長あり)
・アクセス:小田急片瀬江ノ島駅から徒歩20分
・URL:https://enoshima-seacandle.com

100年以上も続く、歴史ある老舗も多い商店街

100年以上も続く、歴史ある老舗も多い商店街
eno=pass協力加盟店もズラリと揃っている

「江の島サムエル・コッキング苑」の入り口ゲート近くから、稚児ヶ淵方面へと伸びる「御岩屋道通り」には商店街が形成されています。100年以上も看板を守る名店も多く、なかでも「中村屋羊羹」は江の島を代表する郷土銘菓の老舗でeno=pass協力加盟店でもあります。おすすめの「元祖海苔羊羹」は、最高級の白いんげん餡に青海苔を混ぜ合わせた逸品で、江の島土産の定番としておなじみ。地元の夏祭りで使う太鼓をかたどった焼き菓子「天王囃子」も人気です。

商店街を歩けば、ところどころで相模湾や江ノ島大師も望むことができるので、スケールの大きい景色とともに昔ながらの風情ある雰囲気も楽しみましょう。

■御岩屋道通り
・住所:神奈川県藤沢市江の島2-5-25
・URL:https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/09.html

安らかに海を守る神様を祀る3つ目の宮

安らかに海を守る神様を祀る3つ目の宮
拝殿天井の「八方睨みの亀」の画はいろいろな角度から撮影しよう

「辺津宮」と「中津宮」に続く、江島神社の3つ目の宮が「奥津宮」です。こちらでは多紀理比賣命(タキリヒメノミコト)をお祀りしていて、相模湾を臨む「岩屋」に近いところにあることから、安らかに海を守る神様としても崇められています。

拝殿天井には江戸時代の絵師である酒井抱一作の「八方睨みの亀」を復元した画が描かれており、参拝者らの邪気を祓い神様のご加護があるように見守り続けています。ほかに源頼朝が寄進したという石鳥居、重さ320kgの力石など、境内では貴重な歴史遺産にも出会えます。

富士山の氷穴に通じているという伝説が残る神秘の洞窟

富士山の氷穴に通じているという伝説が残る神秘の洞窟
ルート上はライトアップされた荒々しい岩壁が続く

島の最奥部に足を向けると、見えてくるのが何千年もの海流の侵食で形成された「江の島岩屋」。古くは弘法大師や日蓮上人が修行の場所として選び、源頼朝が奥州藤原秀衡征伐を祈願したとも伝えられる江の島信仰発祥の地でもあります。

富士山の氷穴に通じているという、ロマンを感じさせる伝説が残る洞窟内は、奥行152mにも及ぶルートが整備されていて真夏でもひんやりとした空気が漂います。ルート上はライトアップされた荒々しい岩壁が続き、ロウソクの炎に照らされた石像などがズラリ。現世から離れて、神秘の世界に迷い込んだような不思議な空間が広がっています。こちらも「江の島エスカー」「江の島シーキャンドル」などと同様に、eno=passの提示でもれなく入場が可能です。

■江の島岩屋
・住所:神奈川県藤沢市江の島2
・営業時間:9:00~16:00(季節によって異なる)
・アクセス:小田急片瀬江ノ島駅から徒歩30分
・URL:https://www.facebook.com/enoshimaiwaya

帰りは楽々、江の島玄関口までダイレクトに遊覧船でアプローチ

帰りは楽々、江の島玄関口までダイレクトに遊覧船でアプローチ
船上から眺める江の島らしい海景色もすばらしい

高低差のある坂道が多い江の島の散策道は、最深部の「江の島岩屋」まで来ると思った以上に体力を使います。そんな時に便利な移動手段が「べんてん丸」です。

こちらは「江の島岩屋」そばにある神奈川景勝50選の「稚児ヶ淵」から、江の島の玄関口「江の島弁天橋」までをダイレクトに結ぶ遊覧船。到着するまでの乗船時間はおよそ6分、レトロでかわいい船の上から穏やかな海や富士山を眺めながらプチクルーズを堪能しましょう。なお安全第一優先の運航を厳守しているため、高波や強風の影響で欠航になる場合もあるのでご留意のほどを。

■べんてん丸
・住所:神奈川県藤沢市江の島2-5-2(稚児ヶ淵乗り場)
・営業時間:日によって異なる、荒天欠航あり
・アクセス:小田急片瀬江ノ島駅から徒歩30分
・URL:https://www.fujisawa-kanko.jp/access/bentenmaru.html

eno=passを片手に各所を巡ってさまざまな特典をゲット! 次の休みはお得に遊べる江の島へのプチトリップで決まり。

Photo:藤沢市観光協会、iStock
Direction:曽我 将良、渋谷 裕理

※当記事は、2022年7月26日現在のものです

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筆者

地球の歩き方観光マーケティング事業部

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