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「秩父夜祭 2018」山車・花火を桟敷席でなくても綺麗に見られるか!?日程とアクセス方法

2018年11月09日

有料桟敷席ではなくても綺麗に山車と花火を見られるか!?

 埼玉県秩父市の冬の風物詩、秩父夜祭。秩父夜祭は、2016年に世界遺産にも登録された300年もつづく祭りで、秩父神社の例大祭として12月2日に宵宮、12月3日の大祭と2日間にわたって開催されます(開催日は、毎年12月2日・3日と秩父神社によって定められています)。特に、12月3日の本宮の大祭が一番盛り上がるとされ、多くの見物客でにぎわいます。2017年12月3日(日)に訪問した際のレポートを元に、2018年の秩父夜祭見学のポイントなどを紹介します。

12月3日 朝9時から始まる秩父夜祭・本宮の大祭

有料桟敷席が設置される秩父市役所「秩父神社 御旅所」

 秩父の玄関口のひとつ、西武鉄道の西武秩父駅に午前中に降り立つと、祭囃子が聞こえ、午前中だというのに大変な賑わいを見せています。筆者が秩父夜祭に訪れたのは、2017年12月3日。この日は、一番盛り上がる本宮の大祭で、さらに日曜日とあって大混雑が予想されていました。早速、秩父夜祭の本番、「夜の見学場所」探しも兼ねて、探索を始めました。

 西武秩父駅の駅舎を背に、左方向へ進むとすぐに大きな広場に出ます。これは、秩父市役所の建物の前にある「秩父神社 御旅所」です。 この「秩父神社 御旅所」が、秩父神社を発って市内を回った屋台や笠鉾(以下、「山車」といいます)6台が集結する場所となるのです。さらに、この広場の有料桟敷席(6,000円/人)のすべては、事前申し込み制となっています(10月中旬には桟敷席の申し込みが締め切られ(応募者多数の場合は、抽選)、今から2018年の桟敷席を申し込むことはできません)。

 多くの見物客は、秩父市役所前の「ベストビュー」であろう有料桟敷席で祭り見学ができないのです。秩父夜祭のポスターでありがちな、夜に輝く山車と花火という画像は、この桟敷席付近で撮影されたものなのですが、桟敷席を確保できないと山車と花火のコラボという「パンフレットのような画像」を撮影するのは難しいのか、実際に検証してみるのが今回の訪問のテーマでもありました。

大変な賑わいの秩父神社を参拝!

参拝客が列を成す秩父神社

 秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭り」に数えられています。市内6つの「山車町」による山車行事が繰り広げられるのですが、そのスタート地点の秩父神社は、西武秩父駅からも徒歩圏内です。

 秩父神社の境内に入ると、屋台芝居が行われる絢爛豪華な舞台が建っていました。

舞台上で口上が繰り広げられると、多くの観光客で賑わう
秩父神社「お元気三猿」の彫刻

 大混雑の秩父神社の境内を散策。秩父神社は、徳川家にゆかりのある神社ということもあって、社殿には「お元気三猿」という彫刻があります。栃木県の日光東照宮の三猿は、「見ざる・言わざる・聞かざる」としてあまりにも有名ですが、秩父神社のそれはユーモラス。秩父は「よく見て、よく聞いて、よく話す」として、猿たちが日光とは異なった表情を見せています。必見です。

■秩父神社
・住所: 〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1-3
・URL: http://www.chichibu-jinja.or.jp/

秩父まつり会館で事前の予習も!?

秩父神社に隣接する秩父まつり会館

 秩父神社に隣接して走る秩父鉄道線の線路付近に、秩父夜祭をテーマにした展示館「秩父まつり会館」があります。秩父まつり会館は、秩父夜祭の実物の山車などの展示、祭りを迫力の映像でバーチャル体験ができる3Dシアターなどがあります。常設の展示館ですが、祭り本番に向けての「予習」を兼ねて訪問してみてはいかがでしょうか。

■秩父まつり会館
・住所: 〒368-0041 埼玉県秩父市番場町2-8
・URL: http://www.chichibu-matsuri.jp/

秩父夜祭の「無料」見学スポットでオススメは、どこ!?

高さ5.5m、重さ15tの「中近笠鉾」

 さて、本題です。「秩父神社 御旅所」の有料桟敷席以外で、無料で見られる「ベストビュー」スポットはどこなのか。それを探しに、秩父神社を出て、「秩父神社 御旅所」へ山車が向かう経路を歩いてみました。

 秩父神社から、商店街が連なる中町通りを「矢尾百貨店」方向に進みます。片側一車線ですが、この日は歩行者天国になっています。歩道が狭い道路で、歩道の両端には出店がびっしり。このあたりでは、花火が見える方向に商店街の建物が切れ間なくあって、花火と山車のコラボは望めそうにありません。

秩父札所十三番「旗下山慈眼寺」にはトイレも(夕方まで開放)

 中町通りは「最適地」はないと判断、矢尾百貨店付近で西武秩父駅方向へ直進する「聖人通り」を進み、見学ポイントを探し続けます。

 しばらく歩くと、山車と花火がコラボできそうなポイントを発見。日曜日の国民的番組『笑点』でおなじみ、秩父市出身の林家たい平師匠の実家の駄菓子店付近にある秩父札所十三番「旗下山慈眼寺」の前の道路上です。ここを無料で見られる秩父夜祭見学の「最適地(Google MAP)」と判断し、ひたすら待機です。

旗下山慈眼寺前の通りでひたすら待機

 上の画像の右に見える白い幕は、工事現場ではなく、旅行会社「クラブツーリズム」独占の仮設桟敷席でした。歩道より1mぐらい高いところに席があります。この白い幕の前の歩道で、本番まで待機することにしました。風がなくポカポカだったのは夕暮れまでで、急速に冷え込んできます。防寒対策は、必須です。

いよいよ、秩父夜祭の本番が!

牛を伴う「御神幸行列」からスタート

 15時ぐらいから「最適地」で待機し始め、19:10頃にやってくる御神馬(ごしんめ)と呼ばれる牛を伴う「御神幸行列」まで4時間・・・。夕方以降は、トイレが近くにありませんので(近くの「旗下山慈眼寺」のトイレは、夕方以降使えない)、水分補給を控えるようにしたいところです。

美しい満月と「下郷笠鉾」の後姿

 「御神幸行列」が過ぎていくと、いよいよ山車が目の前に現れます。「わっしょい」の掛け声とともに、闇夜に浮かぶ山車の行列がすぐ目の前を通っていく様子は、圧巻の光景です。

 夜間のため三脚を使って撮影したいところですが、混雑のために使えません。寒さの震えもあって、ブレ気味な画像・・・。ご容赦ください。

聖人通りと番場通りがクロスする交差点で山車と花火のコラボが
2箇所同時花火と山車のコラボ

 「最適地」の聖人通りと番場通りがクロスする交差点で、山車の行列は90度左にターンしていきます。このターンに時間がかかり、山車が長時間停車するため、花火と山車とのコラボが期待できるのです。タイミングが合えば、2箇所同時打ち上げの花火と山車のコラボという場面を撮影することができるかもしれません(2箇所同時花火のときに、筆者の立ち位置が悪くて、1箇所の花火が山車の陰に隠れてしまいました)。

美しい「宮地屋台」が通過
山車の屋根に乗った男たちのシルエットと花火
交差点での90度ターンを控えた「上町屋台」

 20時ごろになると、「最適地」周辺の人々は、帰路についたり、他の見学スポット探しに移動していきます。1箇所に留まり続けるのが、寒すぎるという理由もありました。筆者も「秩父神社 御旅所」へ向けて移動することに。

「秩父神社 御旅所」周辺の様子は!?

団子坂の山車引き上げの瞬間

 秩父夜祭での山車が進むなかでの「最難関」スポットとされる団子坂(だんござか)にやって来ました。山車が秩父鉄道の踏切を渡り、ゴール地点となる「秩父神社 御旅所」の手前に上り坂があります。それが、団子坂です。普通に歩くだけなら大したことはないのですが、重量のある山車が登るには・・・。

 大きな掛け声の下、勢いをつけて登ってくる山車。大迫力の光景ですが、このあたりは大混雑です。手を上に伸ばしての撮影となりましたが、かなりの人だかりのため、小さなお子様と一緒に見るのは危険です。

「秩父神社 御旅所」での山車と花火のコラボは・・・

 「秩父神社 御旅所」は、祭りの本番では基本的には中に入れません。ただし、一部の露店用のイートインスペースが広場内にせり出していて、その露店利用客だけが通れる細い通路があるのです。その細い通路から中に入って、御旅所にやってきた山車を撮影・・・。ただし、あくまでも露店利用客用の通路のため、撮影目的で立ち止まると係員に怒られてしまいます。歩きながらの撮影となります。

 その模様が、上の画像です。この角度が「秩父神社 御旅所」での山車と花火のコラボ画像が撮影できる限界の位置取りで、パンフレットのような数台の山車が集結しているところと2箇所から同時に上がる花火を捕らえることは・・・。パンフレットのような画像を撮影できるのは、有料桟敷席の特権のようです。

「秩父神社 御旅所」に山車が集まって、フィナーレ

 22:00に花火の打ち上げが終わり、有料桟敷席に入れなかった筆者をはじめとした多くの「一般人」が「秩父神社 御旅所」への入場を待っています。22:00を過ぎると一般開放されるという事前情報だったのですが、2017年は混雑の影響もあってか、22:30の開放となってしまいました。

 筆者は、西武鉄道の特急「レッドアロー」号の池袋駅へ直通する最終臨時列車に乗車しないと自宅に戻れないため、「秩父神社 御旅所」に入らず、あえなく撤退となりました。遠目からですが、それらしい雰囲気は撮影できました。煌びやかな山車が集まり、多くの引き手が山車の周りを取り囲む光景は、美しいものでした。

 では、今回の記事の結論を以下にまとめます。

【1】数台の山車の集結と2箇所から同時に上がる花火を1枚の画像に捉えられるのは、有料桟敷席の特権。

【2】有料桟敷席が確保できない場合は、秩父札所十三番「旗下山慈眼寺」前の通りが見学・撮影の「最適地」。この「最適地」は、山車と2箇所から同時に上がる花火を1枚の画像に捉えらえられる可能性がある。

【3】有料桟敷席での見学が好ましいが、無料の「最適地」でも秩父夜祭を十分に堪能できる。

秩父夜祭へのアクセス方法は!?

池袋駅と西武秩父駅を結ぶ西武鉄道の特急「レッドアロー」号

 秩父夜祭が開催される埼玉県秩父市へのアクセス方法です。まず、秩父夜祭開催中は、秩父市内の通りの多くで、通行止めなどの規制がかかりますので、公共交通機関を利用するようにしましょう。

 東京方面からの鉄道でのアクセスは、おもに以下の3通りの方法があります。

【1】西武鉄道
池袋駅と西武秩父駅とを結ぶ西武池袋・秩父線を利用。特急「レッドアロー」号なら最速78分。
※秩父夜祭期間中は、西武秩父駅発の臨時列車を多数運行。通常、特急の最終列車は21:25発だが、22:45発の池袋行(翌0:14着)が運行される。

【2】東武鉄道 + 秩父鉄道
池袋駅と秩父鉄道との接続駅の寄居駅とを結ぶ(約90分)東武東上線を利用。池袋駅から寄居駅へ直通する列車はないため、途中の小川町駅での乗換えが必要となる。寄居駅から秩父鉄道の秩父駅までは約40分。

【3】秩父鉄道 + JR線
埼玉県の羽生駅・熊谷駅と三峰口駅とを結び、途中の秩父駅や御花畑駅(西武秩父駅隣接)を通る秩父鉄道を利用。秩父駅と熊谷駅間は、約75分。熊谷駅でJR高崎線などを利用し、東京方面へ。

 筆者は、西武鉄道の特急「レッドアロー」号の臨時列車(池袋駅行の復路最終臨時列車)を利用しました。ただし、特急「レッドアロー」号は、全車指定席のため事前の予約が必要です。池袋行の臨時最終特急は人気が高く、この記事を執筆している際(2018年11月8日現在)は、満席となっていました。ただし、筆者も2017年11月上旬の時点では満席でしたが、11月下旬に再度「レッドアロー」号のホームページで確認したところ空席があり、予約できました。キャンセルなどで空席が発生する可能性もありますので、根気強く確認してみてはいかがでしょうか。なお、特急列車の空席がなくても普通列車で帰路につくことができます(西武秩父駅 22:35発、池袋駅 翌0:27着など)。

 さらに、秩父鉄道では、三峰神社と秩父夜祭(観覧席付き)見学をセットにしたツアーを実施したり、秩父鉄道の秩父駅を23:00に出発し、埼玉県の大宮駅に翌1:50、さらに都内(場所は要問い合せ)まで帰れる「秩父夜祭かえるライナー」という予約制のバスを運行する予定とのこと。秩父夜祭期間中は、秩父市内のホテルは満室となるケースが多いため、祭りを夜遅くまで楽しんだ後に都内まで帰れるのはうれしいサービスです。

 世界遺産にも登録された秩父夜祭へ、出かけてみませんか。

■西武鉄道
・URL: https://www.seiburailway.jp/


■秩父鉄道
・URL: http://www.chichibu-railway.co.jp/


■秩父夜祭
・URL: http://www.chichibu.tv/index.html

 さらに細かい秩父夜祭の情報、撮影したたくさんの画像などを「地球の歩き方 旅スケ」で紹介しています。

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