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桜・菜の花の競演! わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車と足尾 日帰り旅

2018年03月29日

花に包まれるわたらせ渓谷鐵道の神戸駅

 渓谷に咲く満開の桜と菜の花をトロッコ列車に乗りながら見られる「わたらせ渓谷鐵道」の旅を紹介します。群馬県と栃木県の県境を流れる渡良瀬渓谷に沿って走るローカル線の「わたらせ渓谷鐵道」は、土日祝を中心にトロッコ列車が走り、風光明媚な車窓が楽しめます。特に、例年4月上旬から中旬にかけては、沿線に桜・桃・菜の花などの花々が咲き乱れ、絶景の車窓を楽しめると人気となっています。

浅草から特急列車で110分、「わたらせ渓谷鐵道」へ

茶色の外観が特長の「わたらせ渓谷鐵道」の普通列車

 東京・浅草駅(休日、6:50発)から東武鉄道の特急「りょうもう」1号で約110分、相老(あいおい)駅(8:47着)に到着です。この駅で、茶色の外観をした「わたらせ渓谷鐵道」の普通列車に乗り換えます。なお、この駅で「わたらせ渓谷鐵道」の1日乗車券(1,850円)を購入しておきましょう。

「わたらせ渓谷鐵道」で、足尾へ

沿線は、桜などの花々がいっぱい
進行右側の車窓がおススメ

 相老駅、9:05発の普通「間藤(まとう)」行きで通洞(つうどう)駅を目指しましょう。途中、進行右側に渡良瀬渓谷と、桜や菜の花が咲き乱れる光景を見ることができるでしょう。車窓の見所案内は、この記事の後半で。

足尾銅山を観光

足尾は、銅の産出で栄えたまち・・・

 10:21に足尾銅山観光の拠点・通洞駅に到着です。駅前を通る道を駅舎を背にして右方向に歩いていくと、10分ほどで「足尾銅山観光(入館料:大人820円)」に着きます。
 
 トロッコに乗って、銅山観光をすることができる施設です。かなり天井の低いトロッコに乗って、鉱山の中へ。

トロッコで鉱山に入ると・・・

 トロッコ列車に乗って坑内へ入ると、1分程度で終点・・・。「え、もう終わり!?」と思うのは、筆者だけではないはず・・・。観光トロッコは、700mほどの距離しかないので、あっという間です。構内の終点からは、順路に沿って歩いての見学となります。おおよそ、10分ぐらいで、外に出るコースとなっています。

 栃木県足尾は銅の産地で、明治時代には「足尾銅山鉱毒事件」という不幸にも見舞われました。足尾銅山の歴史や役割を学ぶことができる資料館もありますので、見学していきましょう。

■足尾銅山観光
・住所: 〒321-1514 栃木県日光市足尾町通洞9−2
・最寄駅: わたらせ渓谷鐵道通洞駅
・URL: http://www.nikko-kankou.org/spot/28/

わたらせ渓谷鐵道の終点、間藤駅へ

駅舎の向こうに雪をかぶった山々が
銅運搬用の線路が一部残る
清流と雪を抱いた山々

 銅山の見学を終え、通洞駅を11:35に発車する普通列車で終点の間藤駅へ。特に何があるというわけではありませんが、終点まで行きたいのが「鉄道ファン」の性というものでしょうか。

 現在は、間藤駅で線路は途絶えていますが、銅の産出が盛んだったころには、さらに奥まで線路が続いていました。銅運搬用の線路で、現在は廃線となっています。その配線跡や雪を抱いた山々などを見ることができます。何もないところですが、綺麗な空気に、流れる川の水が清々しく、意外とおススメです。遠くまで来たことを実感できるでしょう。

足尾地区と日光駅方面を結ぶ市営バスも

 ちなみに、銅山のある通洞駅前から、足尾駅・間藤駅を経て、世界遺産のある日光へ抜ける路線バス(日光市営:足尾 JR日光駅線)が走っています。日光へは、約1時間のバス旅となります。往路でわたらせ渓谷鐵道の「トロッコ列車」に乗車し、通洞駅を経由、日光へ抜けて日光観光という1泊旅もいいのではないでしょうか。ただし、運行本数が少ないので注意が必要です。

■日光市営バス
・URL: http://www.city.nikko.lg.jp/seikatsuanzen/guide/seikatsu/bus/index.html

花桃の名所、神戸駅へ

古い駅舎が郷愁を誘う神戸駅

 間藤駅から折り返しとなる12:22発の普通列車で「神戸(ごうど)」駅まで引き返します。この駅は、花々に囲まれた雰囲気のある木造駅舎が素敵ですので、途中下車して欲しいところです。

 また、駅の上り線ホームに併設されたレストラン「清流」にも立ち寄りましょう。引退した東武鉄道の特急車両を使っていて、ノスタルジックな雰囲気の中で食事が楽しむことができます。ここでランチといたしましょう。

引退した東武特急の車内がレストラン
地元の豚肉を使った「やまと豚弁当」

 レストランでは、カレーライスやキノコソバなどを注文できますが、地元の「やまと豚」を使った神戸駅の駅弁(1,030円)がおススメです。オリジナルの手ぬぐいつきで、持ち帰れば記念品にもなります。

■レストラン「清流」
・住所: 〒376-0304 群馬県みどり市東町神戸886-1
・最寄駅: わたらせ渓谷鐵道神戸駅構内
・URL: http://www.watetsu.com/seiryu.html

トロッコ列車に乗車!

花桃が咲く神戸駅に入線する「トロッコわたらせ渓谷号」

 ランチを終え、神戸駅から「トロッコ列車」に乗車します(14:46発。土・日・祝日のみ運行。乗車券のほかに510円の整理券が必要)。なお、わたらせ渓谷鐵道には2種類のトロッコ列車が走っています。「トロッコわたらせ渓谷号」と「トロッコわっしー号」です。「トロッコわっしー号」の方が新しい車両となっていますが、共に窓ガラスのないオープンタイプの車両を連結しています。

窓ガラスのないオープンな車両で、開放感抜群

 窓ガラスのないオープンな車両に乗車すると、開放感抜群です。渓流に沿って、ゆっくりと走り、この列車の終点・大間々(おおまま)駅を目指します。

桜並木に併走するトロッコ列車
窓のない車窓からは、桜・さくら・櫻!

 神戸駅から2つ目の中野駅付近では、進行右側に桜が満開となっているエリアがあります。何とも綺麗な光景です。さらに、3つ目の本宿(もとじゅく)駅付近では、右側に菜の花・・・。

菜の花の黄色が車窓いっぱいに
左右に花や絶景が広がる車窓

 下りのトロッコ列車は、混雑で予約が取りにくいのですが、上り列車は比較的予約が取りやすいようです。窓のない車両では、渓谷の風を感じながら美しい花々を車内から見ることができるので、飽きることはないでしょう。

 このトロッコ列車は、途中の大間々駅が終点となります。その先は、普通列車と東武特急に乗り換えて、東京方面へ戻ることになりますが、大間々駅で途中下車して観光して行きましょう。

大間々駅下車、高津戸峡の絶景と「ながめ余興場」

秋には紅葉に彩られる高津戸峡
桜が咲く高津戸峡

 大間々駅で途中下車し、歩いてすぐのところにある高津戸峡へ参りましょう。「関東の耶馬渓」とも讃えられる高津戸峡は、渡良瀬川が作り出した美しい渓谷美を楽しむことができます。駅から徒歩5分程度とアクセスの良さも抜群です。秋には、紅葉が美しく、多くの観光客が訪れるとのこと。

駅から渓谷へ向かう途中に雰囲気のある朱塗りの橋が
木造2階建の劇場「ながめ余興場」

 さらに、駅と高津戸峡の間には、「ながめ余興場」という何とも雰囲気のある劇場があります。昭和12年に竣工したという木造2階建の劇場で、館内には、人が手で回す伝統的な「回り舞台」が備えられています。650人を収容でき、今も現役で活躍している劇場です。また、公演などが行われていない時は、内部を見学することができます。

■ながめ余興場
・住所: 〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々1635
・URL: http://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1000000000166/

わたらせ渓谷鐵道の旅のポイント

花に彩られたローカル単線をゆっくりと

 高津戸峡と「ながめ余興場」を見学し、大間々駅に戻った後は、東京方面へ帰ることになります。大間々駅からわたらせ渓谷鐵道に乗車して、相老駅で東武鉄道に乗り換えるという往路と同様の方法でもいいのですが、大間々駅と東武鉄道の赤城駅は徒歩圏内となっていますので、赤城駅を利用しましょう。赤城駅は、東武鉄道の特急「りょうもう」号の発着する駅で、前橋市と桐生市を東西に結ぶ上毛電気鉄道線が乗り入れる駅でもあります。

 春の渡良瀬渓谷の花と鉄道の旅、いかがでしたでしょうか。例年、花の見頃は4月中旬頃となっています。わたらせ渓谷鐵道を使って、渓谷の春を探しに出かけてみませんか。

 最後に、今回の旅のポイントです。

1、今回の行程では、「わたらせ渓谷鐵道」の切符を都度購入すると合計で2,360円となります。1日乗車券を利用すれば、510円おトクになり、切符を都度購入する手間も省けます。
2、トロッコ列車の整理券は、乗車日の1ヶ月前の午前11時から予約・購入できます。わたらせ渓谷鐵道の相老・大間々・通洞の各駅とJR東日本の主な駅の「みどりの窓口」などで予約・購入可能です。

■わたらせ渓谷鐵道
・URL: http://www.watetsu.com/

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