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「時の記念日」100周年。明石市立天文科学館で体験する宇宙と時間

2020年04月02日

現在の3代目塔時計 画像提供:明石市立天文科学館

「時のまち」として知られる兵庫県明石市に、明石市立天文科学館はあります。プラネタリウムや時間や宇宙について学べる展示で、子供も大人も楽しめる科学館になっています。その魅力とともに周辺にある明石城や明石海峡大橋が見渡せる公園、明石焼きなどのグルメ、1日中遊べるスポットなどをご紹介します。

明石市立天文科学館のシンボル「塔時計」

貴重な初代塔時計の写真 画像提供:明石市立天文科学館

日本標準時子午線上に位置する「時のまち」、兵庫県明石市。明石市立天文科学館は、1951年に精密な天体観測によって決められた東経135度の子午線上に、1960年に建てられました。電車からも見える明石市立天文科学館は、阪神・淡路大震災の影響を受けながらも、時のまちである明石市のシンボルとして生き続けています。
シンボルにふさわしい科学館の塔頂に位置する「塔時計」は、現在のもので3代目になります。開館当初は上の写真のようにシンプルな外観でしたが、1961年に服部時計店(現・セイコーホールディングス)が寄贈した親時計が使われ、「SEIKO」のロゴが入った現在に近い形のものに切り替わりました。

長寿日本一のプラネタリウム

2万日以上稼働している投影機 画像提供:明石市立天文科学館

明石市立天文科学館の名物であるプラネタリウム。科学館の2階に位置し、300人が収容できるスペースで50分間の投影が楽しめます。
投影機はドイツのカールツァイス・イエナ社製で、現在活躍している機械としては日本で一番古い個体が使われています。約9000個の星を映し出せる投影機は手動で操作されており、解説者は解説内容にあわせて動きを変えられるので臨場感あふれるプラネタリウム投影を鑑賞できます。

夜空から段々と朝焼けに移り変わります 画像提供:明石市立天文科学館

キッズ用やベビー用の投影回があったり、夜間イベントが催されるときもあります。時期によって投影プログラムは異なり、1日に数回投影されるので、ウェブサイトをチェックしてみましょう。
また、16階の天体観測室では月に1回程度、天体観望会が行われています。

懐かしい時計がきっと見つかる!時のギャラリー

左下の白い文字盤の時計は鏡に映して使うもの 画像提供:明石市立天文科学館
淳祐天文図 画像提供:明石市立天文科学館

科学館の「時」と「宇宙」を主軸にした展示構成も見ものです。3階の「時のギャラリー」には時計と暦に関する展示があり、天体と時間の仕組みを学ぶことができます。
暦の展示では、淳祐天文図(じゅんゆうてんもんず)に注目してください。淳祐天文図は、中国の蘇州市に現存する星の実測によって作られた星図で、世界に誇る文化的遺物です。1078年から1085年に行われた天体観測をもとに、その星図が1247年に石に刻まれました。科学館に展示してあるのは、蘇州市の孔子廟に残されていたものを写しとった拓本になります。

また、時計に関する展示では正確な時間がどう計られているのかを学べ、いろいろな時計を見ることができます。懐かしさを感じる時計や、こんなのあったの?と驚く時計も。
そして科学館の塔時計の時刻を制御している「親時計」という装置も見ることができます。

テレビで見ていたあの日本人宇宙飛行士の紹介も!天文ギャラリー

日本の宇宙開発の歴史が学べるコーナー 画像提供:明石市立天文科学館
毛利衛さんとエンデバー号の模型 画像提供:明石市立天文科学館

宇宙好きにはたまらない天文ギャラリー。映像や模型を使って太陽や銀河、宇宙開発の歴史が展示されています。本物の隕石や、アポロ計画で採掘された月の石のレプリカがあったり、日本から打ち上げられた人工衛星や小惑星探査機についての展示があったりと、充実の内容になっています。

明石市立天文科学館には、このほかに宇宙や時計に関連した企画展や明石市を見渡せる展望室、ミュージアムショップなどがあります。キッズルームや授乳室もあるので、家族で楽しめるスポットです。

■明石市立天文科学館
・住所: 兵庫県明石市人丸町2-6
・営業時間: 9:30~17:00(最終入館16:30まで)
・休館日: 月曜、第2火曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始
・アクセス: JR「明石」駅から徒歩15分/山陽電車「人丸前」駅から徒歩3分 
・駐車場: 有
・料金: 700円(高校生以下無料)
・URL: http://www.am12.jp/
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、短縮営業や、休館の可能性があります。最新情報は、公式ウェブサイト(URL)などで確認してください。

2020年は「時の記念日」100周年にあたります

国産初の腕時計「ローレル」
世界初のクオーツ式腕時計「クオーツアストロン」

1920年に制定された「時の記念日」。当時、東京教育博物館(現在の国立科学博物館)では「時」の展覧会が開催され、服部時計店(現・セイコーホールディングス、以下セイコー)の創業者、服部金太郎氏を含めた政界や教育界の有識者によって、時間を正確に守ることが推奨されました。同氏は、その展覧会に多数の時計を出品し、現在の日本人の国民性に通じる時間厳守の意識を根づかせました。
時の記念日が100周年を迎える2020年に、東京、上野の国立科学博物館で、『「時」展覧会2020』が2020年4月21日から6月21日まで開催予定です。

1913年に服部時計店から発売された国産初の腕時計「ローレル」や、1969年に発売された世界初のクオーツ式腕時計「クオーツアストロン」なども展示予定です(クオーツ式とは、それ以前のゼンマイを使った手動巻きではなく、電池によって水晶の振動子とモーターで時を刻む時計)。セイコーは現在も多くの人に愛され、世界最高レベルの精度を誇る「グランドセイコー」など100年以上もの間さまざまな時計を世に送り届けています。

■国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/

明石市立天文科学館の周辺スポット

明石の名所マンホール ©写真AC ©iStock

明石のマンホールは図柄の種類が豊富で、明石市立天文科学館で展示会をしたことも。町を散策しながら探してみるのもいいかもしれません。また、周辺にはほかにも遊べるスポットがたくさんあります。お城やグルメスポットなどもご紹介します。

長い長い城壁を持つ明石城。桜を見ながら散策したい

櫓を繋ぐ長い石垣 ©写真AC
立派な三重櫓 ©写真AC

明石駅のホームからは明石城が見えます。本丸跡の南東側にそびえ立つ巽櫓(たつみやぐら)と、反対側にそびえる坤櫓(ひつじさるやぐら)をもつ明石城。その間には380mの長い石垣があります。城は初代明石藩主の小笠原忠政によって1619年に建てられ、火災や震災による再建や移築を経て、現在の櫓が残っています。両櫓は日本に12基しかない三重櫓のうちのふたつであり、重要文化財に指定されています。また、2006年には「日本100名城」にも選ばれています。明石の城下町は宮本武蔵が町割りをしたとも伝えられており、櫓の内部ではその模型が展示されています。

■明石城
・住所: 兵庫県明石市明石公園1-27
・営業時間: 明石公園内は散策自由、両櫓は特定日のみ一般公開
・アクセス: JR「明石」駅または、山陽電車「山陽明石」駅から徒歩5分
・URL: https://www.akashijo.jp/index.html

春先の明石城は桜で彩られます ©写真AC
明石公園には日時計も ©iStock

明石城は明石公園の中にあります。お城の美しい石垣と周囲にある庭園を散策することができます。
明石公園は約50ヘクタールの敷地内にさまざまな施設が点在しており、ボートに乗れる池や球技場や子供用のアスレチック・ツールなどもあります。園内は「さくら名所100選の地」に選ばれるほどの桜の名所としても知られています。

■明石公園
・住所: 兵庫県明石市明石公園1-27
・営業時間: 公園内は散策自由
・アクセス: JR「明石」駅または、山陽電車「山陽明石」駅から徒歩5分
・駐車場: 有
・URL: https://hyogo-akashipark.jp/

大蔵海岸公園から明石海峡大橋をのんびり眺める

アクティブな地元民に愛される大蔵海岸公園 ©写真AC
兵庫と淡路島を繋ぐ明石海峡大橋 ©iStock

明石市立天文科学館から海の方へ向かうと、大蔵海岸公園があります。大蔵海岸公園からは、明石海峡大橋や淡路島が見渡せます。サッカーなどで使うグラウンドや夏季限定の海水浴場があり、さまざまなイベントも催されています。もちろん子供用の遊具や石で囲われた安全な磯場もあるので、家族でも楽しめます。

■大蔵海岸公園
・住所: 兵庫県明石市大蔵海岸通2-11
・アクセス: JR「朝霧」駅から徒歩2分
・URL: https://www.okura-beach.jp/

食べておきたいご当地グルメ、明石焼き

出汁にサッと浸していただく明石焼き ©iStock

JR「明石」駅周辺にはたくさんの明石焼き店があり、徒歩10分圏内におよそ20件ほどのお店があります。
1924年創業の「本家きむらや」は、創業当時から変わらぬ味と港が近いこともあり新鮮なタコが自慢のお店です。持ち帰りや取り寄せも可能です。
「明石焼き ゴ」は比較的新しいお店で、漢字テストでの割引やエビやキムチ入りのメニューなどユニークな提案が目を引きます。
がっつりと食べたい方には「よし川」がおすすめです。明石焼きはもちろんのこと、鉄板焼き屋でもあるので、お好み焼きや焼きそばなど豊富なメニューが食べられます。
ほかにもたくさんのお店が軒を連ねているので、サクッと食べられる明石焼きをハシゴしてみるのもいいかもしれません。

ほかにも周辺には、アカシゾウの化石が見られる「明石市立文化博物館」や、地元グルメが楽しめるにぎやかな「魚の棚商店街」などがあります。次の旅の候補にいかがでしょうか。

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新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、上記記事内で紹介した施設において、短縮営業や、休館の可能性があります。最新情報は、各公式ウェブサイト(URL)などで確認してください。
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※当記事は、2020年3月31日現在のものです。

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