実は冬がおすすめ!日本三景「天橋立」の雪景色と「美山かやぶきの里」の雪灯廊

公開日 : 2019年12月19日
最終更新 :
雪化粧をした「天橋立」
雪化粧をした「天橋立」

冬にこそ訪れたい京都の絶景をふたつ紹介します。ひとつは、日本三景「天橋立」の雪景色、もうひとつは京都府南丹市にある「美山かやぶきの里」の雪灯廊です。京都といえば、春の桜や夏のお祭り、秋の紅葉が思い出されますが、白く雪化粧をした京都もすてきなのです。まるで水墨画のような白銀の世界へ、冬の京都を旅してみてはいかがでしょうか。

日本三景「天橋立」の雪景色

日本三景「天橋立」の雪景色
「幻雪の飛龍観」を見ることができたら幸運

京都府宮津市にある「天橋立」は、宮城県松島町の「松島」、広島県廿日市市の「宮島」と並んで日本三景のひとつとして知られています。「天橋立」は、宮津湾と阿蘇海を南北に隔てる砂嘴(さし)です。

砂嘴とは、沿岸流によって運ばれた砂が細長く堆積してできた地形です。何千年もの潮の満ち引きにより、幅およそ20~170m、全長およそ3.6kmの砂浜に8,000本もの松が生い茂る稀有な地形となりました。

砂嘴による奇抜な地形から「天橋立」は、古代より奇勝、名勝と言い伝えられ、平安時代に編纂された百人一首にも詠まれているほど。時代を超えて日本人に親しまれている「天橋立」は、その中を歩いたり、自転車や船で渡ってみたり、夏には泳いだり。実にさまざまな楽しみ方があります。

なかでも冬の「天橋立」は、ほかの季節とは違った絶景が楽しめます。気温の下がった寒い朝、松葉の一本いっぽんにまで細かな雪が積もったその様は、言葉に表せないほど美しい光景です。日が昇ると松葉の雪化粧は溶けてしまうため、その光景は幻の景色、「幻雪の飛龍観」とも呼ばれているのです。

天橋立の名物、智恩寺門前の「智恵の餅」

天橋立の名物、智恩寺門前の「智恵の餅」
食べると智恵を授かるという「智恵の餅」

「天橋立」を訪れたら食べておきたい名物があります。それは「智恵の餅」です。「天橋立」の海沿いに日本三文殊のひとつ、智恩寺があります。智恵を授かる文殊菩薩の寺として知られ、受験生やその家族らのお参りでにぎわいます。「智恵の餅」は、その智恩寺の門前で販売されている名物です。

食べると智恵を授かるという「智恵の餅」は、江戸時代に智恩寺の許可を得て店を構えたという4軒の茶屋のみで売られています。「智恵の餅」の販売が許可されたのは、吉野茶屋、彦兵衛茶屋、勘七茶屋、ちとせ茶屋の4軒です。

それぞれの茶屋がこぞって「智恵の餅」の味を競い合ったことから餅の弾力や餡の甘さ、なめらかさは各茶屋で異なります。どの茶屋の「智恵の餅」が自分好みか、食べ比べをしてみても楽しそうです。

■ 智恩寺
・住所: 〒626-0001 京都府宮津市文珠466
・最寄駅: 京都丹後鉄道宮津線天橋立駅
・URL: http://www.monjudo-chionji.jp/

「美山かやぶきの里」の雪灯廊

「美山かやぶきの里」の雪灯廊
雪化粧をしたかやぶきの古民家をライトアップ

冬に訪れたいもうひとつの京都の絶景は、「美山かやぶきの里」の雪灯廊です。「美山かやぶきの里」は、京都府の中央に位置する南丹市美山町の古民家集落のこと。「美山かやぶきの里」には、かやぶきの古民家が38棟現存しており、その貴重な古民家集落は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

この「美山かやぶきの里」を舞台に、2020年1月25日(土)から2月1日(土)までの期間、ライトアップイベントが開催されます。雪化粧をしたかやぶきの古民家がやわらかな灯廊の明かりで彩られます。

イベント開催期間は、無料で参加できる雪灯廊づくり体験や、知井八幡神社拝殿で春乃流日本舞踊(イベント初日と最終日のみ)を見ることができます。また、夜8時まで屋台が並ぶので、あたたかい食べ物で暖を取ることもできます。イベント初日と最終日には夕方6時40分より打ち上げ花火が予定されており、イベントを華やかに盛りあげます。

■ 「美山かやぶきの里」の雪灯廊
・住所: 京都府南丹市美山町北
・会期: 2020年1月25日(土)~2月1日(土)
・URL: http://www.yukitouro.jp/

やわらかな灯廊の明かりで彩られる古民家
やわらかな灯廊の明かりで彩られる古民家

「天橋立」の雪景色、「美山かやぶきの里」の雪灯廊に関する詳しい情報は、京都の魅力を紹介している京都府の地域情報発信サイト「KYOTO SIDE」で確認ください。

■ 京都府の地域情報発信サイト「KYOTO SIDE」
・URL: https://www.kyotoside.jp/


※初回掲載: 2019年01月05日

筆者

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