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【2019年】世界遺産・高野山(金剛峯寺・壇上伽藍)の紅葉の見頃は? 弘法大師御廟「奥之院」へ! アクセス情報も

2019年10月10日

絶好の紅葉ポイント、高野山・金剛峯寺表門

 和歌山県にある高野山は、平安時代のはじめに弘法大師(空海)によって開かれた日本仏教の聖地です。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として、ユネスコの世界文化遺産に登録され、海外からも多くの参拝者が訪れています。また、例年10月下旬から11月上旬には、高野山の金剛峯寺(こんごうぶじ)周辺を中心に紅葉が見頃を迎え、さらに多くの人々でにぎわいます。高野山の名所、おすすめ紅葉スポットなどを紹介します。

昼までに行こう! 金剛峯寺周辺は、フォトジェニックな紅葉スポットがいっぱい

世界遺産、金剛峯寺の主殿

 高野山真言宗の総本山・金剛峯寺には、高野山ケーブルカーの高野山駅から路線バスに乗車し、千手院橋バス停で下車、徒歩数分で到着します。千手院橋バス停付近には、商店やたくさんの寺院が建ち並び、日本仏教の聖地に来たことを実感できるでしょう。

 金剛峯寺の表門付近の紅葉が見頃を迎えると、 多くの観光客が美しい紅葉と表門の光景をカメラに収めようと、参道は人通りが絶えることはありません。

 表門から金剛峯寺の境内に入ると、正面に主殿が現れます。高野山真言宗の総本山・金剛峯寺主殿は、東西60m、南北約40mの書院造建築です。その立派な佇まいに、思わず見とれてしまうことでしょう。なお、屋根の上に天水桶(てんすいおけ)が設置されていますが、これは雨水を溜めておくものです。火災のときに火の粉が飛んで、檜の皮を何枚も重ねた檜皮葺(ひわだぶき)の屋根が燃えあがらないようにするための工夫なのだといいます。火災時に桶の水をまいて、建物への被害を少しでも食い止めようとする先人の知恵なのです。

紅葉のトンネル!? 絶景の「蛇腹路」へ

金剛峯寺正門付近から根本大塔へ続く「蛇腹路」

 金剛峯寺正門を背に、右方向へ曲がると「蛇腹路(じゃばらみち)」が見えてきます。根本大塔へ続く、紅葉のトンネルを進みましょう。

燃えるような赤に見とれて・・・・・・
快晴の空に映える紅葉

 「蛇腹路」に入ると、息をのむ絶景が広がっていました。晴天の空に、赤やオレンジ色の紅葉のトンネルが美しく輝きます。観光客は頭上を見上げながら立ち止まり、美しい紅葉をカメラに収めています。

 美しい紅葉のトンネル、「蛇腹路」を通り過ぎると壇上伽藍(だんじょうがらん)です。東塔と紅葉の美しい風景が広がります。

世界遺産の壇上伽藍へ!

東塔(画像左)と紅葉の美しい風景

 紅葉の「蛇腹道」を通り過ぎると、世界遺産の壇上伽藍(だんじょうがらん)に入ります。壇上伽藍は、弘法大師が真言密教の根本道場を開くにあたって最初に整備した場所だといわれており、高野山の二大聖地のひとつです。早速、東塔と紅葉がコラボレーションした美しい光景が出迎えてくれました。

高さ48.5mの日本で最初の多宝塔「根本大塔」

 さらに歩を進めると、朱色がひときわ目を引く「根本大塔(こんぽんだいとう)」が見えてきます。真言密教の根本道場のシンボルとして、威風堂々の佇まいです。

「根本大塔」と「三鈷の松」

 さらに、「根本大塔」の先には、大きな松の木があります。高野山が日本仏教の聖地となったきっかけが、この松の木と関係があるといわれています。高野山誕生のきっかけは、以下のようなものなのだとか。

●弘法大師が、唐から帰国するときに「三鈷杵(さんこしょ)」という法具を投げた。
●その「三鈷杵」が海を越えて日本に飛んでいき、この松に引っかかっているのを弘法大師自身が見つけた。
●この発見によって、弘法大師は高野山に真言密教の聖地を開くことにした。

縁起物の「三鈷の松」を見つけよう

 この松の木の下で、観光客たちが必死に下を向いて何かを探しています。観光客が探していたものが、「三鈷の松(さんこのまつ)」と呼ばれる松の葉です。

 松の葉は、多くが二葉なのですが、「レア」ものとして、この松の木には3つの松葉があり、それを観光客たちが必死に探していたのです。縁起物の「三鈷の松」として、それをお守りとして持ち帰りたいので、みなさん必死。筆者は、運よく「三鈷の松」を見つけ、持ち帰ることができました。いいお土産になりました。

鐘楼付近の紅葉も美しい
1934年に再建された「六角経蔵」

 こちらの建物は、「六角経蔵」です。1159年に建てられたもので、鳥羽天皇の皇后であった美福門院が天皇の菩提を祈るための写経が収められていたのだとか。何度かの火災などで建物が消失しましたが、1934年に再建され、現在のような姿になっています。

 ところで、この建物の下部には大きなバー(把手)がいくつかついていて、そのバーを左回りに押し歩きながら、建物を一周できるようになっています。一回りすれば「長いお経を唱えたことと同じになる」として、観光客が回していくのです。回すのには、やや腕力がいりますが、現地でお試しください。

高さ16m、東西26m、南北16mの「中門」

 壇上伽藍を「中門」から出て、左に曲がると土産店や飲食店が並ぶ雰囲気のよい通りに出ます。このあたりで、ランチタイムにしてもいいでしょう。高野山名物の「ゴマ豆腐」や「精進料理」などがおすすめです。
 
 金剛峯寺周辺の紅葉を美しく見るためには、光線の加減が絶妙になる午前中から昼過ぎまでがよいのではないでしょうか。ちなみに、「蛇腹路」では10月初旬から11月中旬頃まで(17:30から)紅葉のライトアップが実施されるとのこと。高野山の宿坊(参拝者のための宿泊施設)などに宿泊して、夜ならではの静寂と神秘に包まれた高野山を体験してみてもいいでしょう。

弘法大師御廟「奥之院」へ!

「一之橋」から「奥之院」へ

 紅葉の金剛峯寺や周辺を散策し、高野山名物のゴマ豆腐や精進料理のランチの後は、「奥之院」へ参りましょう。「奥之院」は、弘法大師の御廟で、高野山二大聖地のひとつです。また、歴史上の人物や全国の藩主・大名の墓、珍しい形の墓や供養塔などがあります。

 「千手院橋」バス停から路線バスに乗車し、「奥之院口」バス停で下車、バス停の目の前にある「一之橋」を渡りましょう。弘法大師が今も瞑想を続けるという「御廟」まで、約2kmの道のりです。「一之橋」を渡ると、大木が林立する一本道が通り、「異空間」が広がっていました。

「独眼竜」として有名な伊達政宗の墓所

 「御廟」へ向けて歩いていくと、参道の両側には、有名武将などの墓所がたくさん登場します。参道の両脇には20万もの墓や供養塔が並んでいるのだとか。参道は、平安時代後期から鎌倉時代に作られたのだそうです。

「本能寺の変」で有名な明智光秀の墓所

 1582年、京都の本能寺に宿泊していた織田信長が、家臣の明智光秀の謀反によって襲撃され自害に追い込まれた「本能寺の変」、その明智光秀の墓所もあります。

広い敷地を誇る豊臣秀吉の墓所
織田信長の墓所は、意外にも小さい

 「本能寺の変」を起こした明智光秀を「中国大返し」を経て、「山崎の戦い」で破った豊臣秀吉の墓所もあります。秀吉の墓所は、ほかと比べ、かなり敷地が広く取られていました。

 さらに、織田信長の墓所は、石畳の参道から少し入ったところにひっそりとありました。信長、光秀、秀吉が高野山でいっしょに。高野山は、誰もが平等という真言宗の教えによって、この地を浄土として、宗派を超えて供養される特別な土地なのです。

「御廟橋」から先は、撮影禁止エリア

 「一之橋」からゆっくり歩いて、「御廟橋」まで来ました。ここから先は、撮影禁止エリアとなります。この奥に、弘法大師御廟があります。しっかり参拝をさせていただきましょう。

 また、「奥之院」には、有名武将以外にも企業の墓所、例えば「Panasonic墓所」や動物の供養塔、「日本しろあり対策協会」による「白アリ墓所」、ロケットの墓標などもあり、すべてを紹介することができないぐらいです。筆者は、はじめての高野山でしたが、再度訪問したい場所ができました。

高野山へのアクセス方法は?

金剛峯寺周辺道路も艶やかな紅葉に彩られて

 高野山へのアクセス方法を紹介します。高野山へは、鉄道でのアクセスがおすすめです。南海電鉄の大阪・なんば駅から南海高野線の終点、極楽橋駅までは特急「こうや」号で約80分です。極楽橋駅では、列車に接続するケーブルカーに乗り換えます。

 極楽橋駅と高野山駅は、約330mの標高差があります。その日本有数の急勾配を約5分でケーブルカーは上っていきます。色づく山々を車窓から眺めることができるでしょう。

 さらに、高野山駅でケーブルカーに接続する「南海りんかんバス」に乗り換えます。列車、ケーブルカー、バスは基本的に接続していますので、大変便利です。

 なお、高野山へは南海電鉄の「高野山・世界遺産きっぷ」がおすすめです。なんば駅などから極楽橋駅・高野山駅までの往復割引乗車券(ケーブルカー乗車券込み)と、「南海りんかんバス」が乗り放題になったり、参拝料の優待などが受けられます。座席指定料金をプラスして観光列車「天空」号(橋本-極楽橋駅間)、特急券(料金)をプラスして特急「こうや」号(なんば-極楽橋駅間)や「りんかん」号(なんば-橋本駅間)にも乗車可能です。有効期間は2日間(なんば駅発、大人2,900円)で、旅行当日の購入も可能です。詳しくは、南海電鉄ホームページで。

 世界遺産、日本仏教の聖地・高野山へ、紅葉狩りに出かけてみませんか。

■高野山真言宗 総本山金剛峯寺
・URL: https://www.koyasan.or.jp/


※初回掲載: 2018年10月23日

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