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初めての五島列島・福江島を楽しむ絶景、教会&グルメのおすすめプラン

2021年04月20日

渕ノ元カトリック墓碑群は福江島を代表するサンセットスポット

雄大な自然に恵まれた福江島は、南北に連なる五島列島の中心地。島内に点在する絶景スポットはもちろん、潜伏キリシタンたちが禁教令明けにこぞって建てた教会や五島藩の城下町跡などは、独特の歴史を歩んできた福江島ならではの見どころ。椿油を使った五島うどんや新鮮な魚介といったグルメも楽しみです。

初めて五島列島に行くなら、まずは福江島がおすすめ!

長崎空港からはオリエンタルエアブリッジのプロペラ機が運航

九州の西に浮かぶ約150島からなる五島列島。そのうち人が住んでいるのは18島で、どの島も長崎県に属しています。
観光客が訪れるのはおもに五島市の福江島、奈留島、久賀島、南松浦郡新上五島町の中通島と若松島、北松浦郡小値賀町の小値賀島、佐世保市の宇久島あたり。今回はそのなかで初めて五島列島へ行くならまず訪れたい、福江島の見どころをご紹介します。

初めての五島列島に福江島がおすすめの理由はおもに3つ。

・五島列島で唯一の空港があり、長崎空港と福岡空港から飛行機でアクセスできる。
・長崎港と博多港からの船便が多く、空路と合わせて柔軟にスケジュールを組める。
・福江港周辺にホテルや飲食店が多く、土地勘がなくても歩いて回りやすい。

つまり五島列島で最もアクセスがよくにぎわっているので、気軽に行きやすいということ。実際に長崎空港から福江空港までは飛行機で約30分ですから、五島列島って意外と近いんですよね。

断崖の灯台から白砂ビーチまで、誰かに見せたい絶景の宝庫

日本屈指の光力を誇る大瀬崎灯台。写真提供:長崎県観光連盟

空路、航路ともにアクセスのよい福江島ですが、島内は自然に恵まれ美しい景色を見ながらのドライブが気持ちいい。ということで福江島の絶景を巡ってみましょう。

福江島随一の絶景スポットといわれるのが、島の西海岸にある大瀬崎灯台。東シナ海に突き出した岬の先端に立つ白亜の灯台は、青い海とのコントラストがため息モノの美しさ。展望所から見る灯台が定番ですが、灯台まで遊歩道が整備され20分ほどで断崖の先端まで行くことができます。
夕日の美しさでも知られ、沖縄や男女群島を除くと日本で最後に夕日が沈むことから、12月31日には夕日鑑賞会が開かれます。

■大瀬崎灯台(おおせざきとうだい)
・アクセス: 福江港から車で約1時間。駐車場から灯台まで徒歩約20分

遠浅の海が続く高浜海水浴場。写真提供:長崎県観光連盟

福江島はビーチの美しさもハイレベル。ターコイズブルーの海に沿って真っ白な砂浜が延びる楽園風景が見られます。夏になると多くの海水浴客でにぎわうのが高浜海水浴場。日本の渚百選や日本の水浴場88選にも名を連ねる、五島列島を代表するビーチです。夏休みシーズンはビーチハウスがオープンし、バナナボートや水上バイクなどのマリンアクティビティも楽しめます。
ビーチ全体を眺めるなら北側の高台に立つ魚籃観音展望所へ。ここから見下ろすと海の青さが際だちます!

■高浜海水浴場(たかはまかいすいよくじょう)
・アクセス: 福江港から車で約50分

夏休みシーズンは桟敷が利用でき浮き輪のレンタルも可

高浜海水浴場から南へ進むと、岬を挟んで頓泊海水浴場が延びています。このビーチも高浜海水浴場に引けを取らない美しさ。間口が狭く奥に向かって開けた入江になっていて、満潮時には遠浅の海が広がりますが、潮が引くと大きな砂浜が出現。淡いブルーの波がひたひたと寄せる様子は、ほかでは見られない風景です。
にぎやかな高浜海水浴場に比べると静かなので、頓泊海水浴場のほうが好きという島の人も多いよう。小さな子供がいるファミリーには断然おすすめです。

■頓泊海水浴場(とんとまりかいすいよくじょう)
・アクセス: 福江港から車で約50分

約3000本のツバキが植えられた五島市椿園から鬼岳を望む

標高315mの鬼岳は福江島のシンボル。勇ましい名前がついていますが、お椀のような丸みを帯びた形は優しい印象です。芝に覆われた丘陵は島の人たちの憩いの場。斜面を上ると火口があり、尾根伝いを歩くトレッキングを楽しめます。
鬼岳の南斜面には天文台があり、口径60cmのニュートン式反射望遠鏡で輝く星々を眺めることもできますよ。
福江をドライブしていると、いたるところで鬼岳の姿が見えますが、なかでも五島市椿園から見る鬼岳がおすすめ。ベンチがあるので、鬼岳を眺めながらランチなんていうのもよいのでは?

■鬼岳(おんだけ)
・アクセス: 福江港から車で約15分

花畑の先に広がるのは真っ青な海。写真提供:五島市

散歩におすすめのスポットをもうひとつ紹介します。北部の岐宿にある魚津ヶ崎公園は、西海国立公園内という豊かな自然が魅力。春は菜の花やアジサイ、夏はヒマワリ、秋はコスモスが咲き誇る花畑が見どころです。
遣唐使船が最後に立ち寄った岬として知られ、歴史ロマンを感じられるのも大海に面した五島列島ならではといえるでしょう。
園内にはキャンプ場があり、テントはもちろんバンガローも利用できます。近くに浜田海水浴場や海釣り公園があるので、自然を満喫できること間違いなしです。

■魚津ヶ崎公園(ぎょうがさきこうえん)
・アクセス: 福江港から車で約25分

潜伏キリシタンの思いが込められた祈りの場、教会を巡る

木造の教会堂としては最大規模を誇る水ノ浦教会

五島列島がある長崎県は室町時代からキリスト教が盛んで、多くのキリシタン大名が誕生した地。五島列島にも領主を筆頭に多くのキリスト教徒が暮らしていました。今でも五島列島には50以上の教会があり巡礼旅行に訪れる信徒の姿が。
2018年7月には五島列島の4つの集落を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されています。ただし福江島には世界遺産登録の集落はないので、船に乗って北東に浮かぶ久賀島、奈留島へ行くことになります。

明治初期に建てられた旧五輪教会堂。写真提供:五島市

久賀島は福江島から高速船で約20分の小さな島。世界遺産に登録された久賀島の集落を象徴するのが旧五輪教会堂です。
豊臣秀吉が発布した伴天連追放令、徳川幕府が発布した禁教令によってキリスト教徒の弾圧が始まり、五島列島でも多くのキリスト教徒が改宗もしくは密かに信仰を守る潜伏キリシタンになりました。久賀島にもたくさんの潜伏キリシタンが暮らしていましたが「五島崩れ」と呼ばれる弾圧により多くの殉教者が…。禁教令明けに建てられた旧五輪教会は、久賀島の集落が歩んできた歴史を物語るあかしです。
港からはレンタカーもしくはタクシーでの移動になるので、来島前に予約をしておくとよいでしょう。

■旧五輪教会堂(きゅうごりんきょうかいどう)
・住所: 長崎県五島市蕨町993-11
・開館時間: 8:30~12:00、13:00~16:30(教会守駐在時間※要予約)
・休館: なし(教会守は月曜不在)
・アクセス: 田ノ浦港から車で約40分+徒歩約15分
・URL: http://kyoukaigun.jp/visit/detail.php?id=14
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、開館時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください

教会建築の父、鉄川与助の施工。写真提供:長崎県観光連盟

久賀島の北東に浮かぶ奈留島は、北部の江上集落が世界遺産に登録されています。江上集落の信徒がカトリックに復帰したのは1881年になってから。1906年に簡素な教会が建てられ、1918年にはクリーム色の外観と水色の窓枠がかわいい現在の江上天主堂が完成しました。この教会は信者たちがキビナゴ漁などで貯めた資金によって建てられたそうです。

江上天主堂も港からは車で15分ほどかかるので、来島前にレンタカーかタクシーを予約しておきましょう。また福江島から旧五輪教会堂と江上天主堂を巡るツアーが出ているので、そちらに参加してしまうのも手です。

■江上天主堂(えがみてんしゅどう)
・住所: 長崎県五島市奈留町大串1131-2
・開館時間: 9:00~12:00、13:00~15:30(教会守駐在時間※要予約)
・休館: 月曜(祝日の場合は翌日)、第3日曜午後(ミサのため)
・アクセス: 奈留港から車で約15分
・URL: http://kyoukaigun.jp/visit/detail.php?id=15
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、開館時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください

県の有形文化財に指定された堂崎教会。写真提供:長崎県観光連盟

世界遺産に登録された2つの集落と教会を紹介しましたが、福江島に点在する教会もなかなかに見ごたえがあるので、こちらを見て回るのもおすすめ。五島市のキリスト教布教の拠点となった堂崎教会はレンガ造りの荘厳なたたずまい。館内は五島列島のキリスト教史がわかる資料館になっています。
ほかにも白い尖塔が壮麗な水ノ浦教会、日本初のルルドをもつ井持浦教会、ステンドグラスが美しい三井楽教会など10以上の個性的な教会が揃っています。

■堂崎教会(どうざききょうかい)
・住所: 長崎県五島市奥浦町堂崎2019
・開館時間: 9:00~17:00(11月11日~3月20日は9:00~16:00)
・休館: 12月30日~1月2日
・料金: 大人300円、中高生150円、小学生100円
・アクセス: 福江港から車で約20分
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、開館時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください

絶対に食べたい、五島列島の絶品グルメは?

安くておいしいと地元で評判の「寿し善」の上にぎり

おいしい料理は島旅の楽しみのひとつ。五島列島にも王道から珍味まで、名物料理があります。
まずは何といっても新鮮な魚介料理。福江港周辺に寿司店や割烹、居酒屋などが集まり、どこもネタのよさは抜群です。刺身や寿司のネタは季節によって変わりますが、養殖の生マグロ、島でヒラスと呼ばれるヒラマサ、見た目もきれいなキビナゴ、こりこりとした食感のケンサキイカあたりが定番。脂がのったサバは秋から冬にかけてのごちそうです。

福江島の老舗割烹料理店「四季の味 奴」で海鮮三昧

割烹料理店や居酒屋では、アラカブと呼ばれるカサゴが必食。煮物や唐揚げなどで食べるのが一般的です。また上で紹介したヒラス(ヒラマサ)は、塩焼きにしたり、カマを煮たりして一品料理としても出されます。
変わったところでは、秋から冬がシーズンのカットッポも試したいところ。ハコフグのお腹を開き、肝と味噌をあえて焼いた珍味で、これが見た目に反してとってもおいしいんです。

五島牛は「和風レストラン 望月」へ。写真提供:長崎県観光連盟

肉料理も充実しています。霜降りの高級和牛で知られる五島牛はステーキのほか、焼肉店で食べることもできます。またミネラルウオーターと麦類中心の飼料で育てられた五島豚(美豚)は脂の質がよく甘味が強いのが特徴。シンプルに焼くだけでもおいしいですが、トンカツにしても贅沢な味わい。
新しいブランドミートとして注目されるのが五島地鶏しまさざなみ。シャモとプリマスロックという品種を交配させた地鶏で、クセがなくうま味がしっかりしていると評判。五島地鶏は居酒屋や焼き鳥屋で食べられます。

五島うどんはアツアツの地獄炊きで。写真提供:長崎県観光連盟

ランチで外せないのは、日本三大うどんにも数えられる五島うどん。上五島の中通島が本場ですが、福江島にもたくさんの専門店があります。椿油を使った麺は細めのストレートで、つるつるとした食感が魅力。グラグラ煮立った鍋から直接、麺をとって食べる地獄炊きが名物です。トビウオからとったアゴだしのうま味が絡み、いくらでも食べられちゃいます。
五島うどんはおみやげとしても定番です。製麺所によって太さや形が異なり、風味が違うのが奥深いところ。手延べかどうかでも食感に差が出ますので、何種類か買って食べ比べてみるのも楽しそうです。

今回は福江島を紹介しましたが、五島列島にはほかにもたくさんの島があります。何度訪れても新しい発見がある五島の島々を制覇する、というのもよいのでは?

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※当記事は、2021年4月12日現在のものです

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