世界遺産決定目前の西表島!イノシシ汁、水牛、イリオモテヤマネコなど5つの魅力を紹介

公開日 : 2021年06月12日
最終更新 :
島の90%は亜熱帯のジャングル!
島の90%は亜熱帯のジャングル!

2021年7月に正式に世界遺産として登録されることが決定した西表(いりおもて)島(じま)は、個性的な自然があふれる島。今回は、東洋のガラパゴスと称される西表島の魅力について、5つのキーワードで紐解いていきます! 知れば知るほど、行けば行くほどハマってしまう魅惑の離島「西表島」を、沖縄在住の島旅ライターがご紹介いたします!

圧倒的ジャングルを体感!「ネイチャーツアー」

圧倒的ジャングルを体感!「ネイチャーツアー」
西表島では、東部では仲間川、西部では浦内川のリバークルーズが有名

西表島といえばまず思い浮かべるのが、亜熱帯のジャングルではいでしょうか?島全体に広がるジャングルには、希少生物や植物もたくさん生息していて、西表島ならではの大自然が息づいています。

島のほとんどがジャングル。他の沖縄の島々ともまた違った魅力がつまっている
島のほとんどがジャングル。他の沖縄の島々ともまた違った魅力がつまっている

この大自然を体感できるネイチャーツアーは、西表島の人気アクティビティ。滝を目指すカヌーツアーやトレッキングから近隣の島へ上陸するものまで、さまざまなツアーがありますが、初心者ならまずは、ジャングルの川を遊覧船で巡るツアーから始めてみてはいかがでしょうか。体力に自信がなくても、気軽に島の自然を楽しむことができますよ。

ツアーに参加する際に注意してほしいのが、アクティビティ会社選び。西表島が属する竹富町では「竹富町観光案内人条例」が施行されています。そのため、「竹富町観光案内人免許」を取得したガイドが案内してくれるツアーを選ぶことが重要なのです。西表島の自然を守りながら未来につなげることはもちろん、ツアー参加者の安全を守ることでもありますので、申し込み前に必ず確認をしてくださいね。

遭遇できたらラッキーな天然記念物「イリオモテヤマネコ」

遭遇できたらラッキーな天然記念物「イリオモテヤマネコ」
船浦海中道路にあるイリオモテヤマネコの像。後方にはかすかにピナイサーラの滝も見える

西表島といえばイリオモテヤマネコを思い浮かべる、という人も多いと思います。イリオモテヤマネコに会ってみたいという人もいるかもしれませんね。

イリオモテヤマネコは1965年に発見された国の天然記念物。現在は絶滅危惧種に指定されていて、個体数も少なく、島に住んでいる人でも滅多にお目にかかれない! 観光客がもし遭遇すれば、それはかなりのラッキーといえるでしょう。というわけで、リアルなイリオモテヤマネコに出会える確率はかなり少ないです・・・・・・。

仲間橋の欄干にもイリオモテヤマネコが!
仲間橋の欄干にもイリオモテヤマネコが!

しかしながら、島内ではさまざまな場所でさまざまなイリオモテヤマネコに出会えます! まずは銅像。橋の欄干や郵便局のポストの上などにチョコンとのっていたりするので探してみましょう。インスタ映えする、かも?

西表土産にイリオモテヤマネコグッズはいかが? 写真は大原港のショップジュゴンで購入したエコバック
西表土産にイリオモテヤマネコグッズはいかが? 写真は大原港のショップジュゴンで購入したエコバック

2つめはお土産品。西表島にはイリオモテヤマネコグッズが多数あります。かわいいぬいぐるみから手ぬぐいやTシャツまで色々ありますので、島内のお土産店で探してみてくださいね。

イリオモテヤマネコ注意の看板。ドライブ途中にチェックしてみて
イリオモテヤマネコ注意の看板。ドライブ途中にチェックしてみて

最後は看板。イリオモテヤマネコが目撃された場所などには、写真のような立て看板があります。これも西表島ならではのものなので、見つけたら「あ、ここでイリオモテヤマネコが見つかったんだ」と想像してみてください。その他、「西表野生生物保護センター」などでは剥製展示でその姿を見ることもできます。

のんびり風情ある島の風景「由布島の水牛」

のんびり風情ある島の風景「由布島の水牛」
水牛車に乗りたい人は、亜熱帯植物楽園由布島の入園チケットを購入。出発時間は時刻表で確認を

西表島を代表する風景のひとつに、海を渡る水牛車があります。

西表島から約400メートルの場所に「由布島」という離島があります。かつては人が住んでいたのですが、度重なる台風被害などで島人は移住。現在は島全体が亜熱帯植物楽園となっていて、観光客を楽しませてくれます。

この島に渡るために乗車するのが、水牛車。遠浅の海を約10分。牛ののんびりした歩みに身をまかせる時間に癒やされますよ。

<データ>
■亜熱帯植物楽園由布島
・URL: https://yubujima.com/

野性的で自然のままの姿に惚れる「海」

野性的で自然のままの姿に惚れる「海」
西表島を代表する自然のママのビーチ「南風見田の浜」

西表島の海の特徴は、野性的であるというところ。手つかずの自然のままの海岸が多く、きちんと整備されたリゾート風ビーチはほとんどありません。ですが、そこが西表島の海の魅力なのです! 島の原風景を思わせる海は青くきらめき、背後には濃い緑の亜熱帯の森が広がる。この色のコントラストは何にも代えがたい、西表島ならではの美景!

干立集落の中にあるビーチ。集落の日常風景の中にも海がある
干立集落の中にあるビーチ。集落の日常風景の中にも海がある

圧倒されるほどに美しい海を眺めるもよし。海辺で夕景を眺めるもよし。泳ぐときは地元の人にも確認をして、じゅうぶんに気をつけてくださいね。できれば、安全のためにもアクティビティ会社のシュノーケリングツアーなどに参加することをおすすめします。

西表島ならではの料理に出会える「食」

西表島ならではの料理に出会える「食」
KITCHEN inabaで食べたイノシシ汁。濃いダシが出ていて味わい深い。疲れた体に染み渡る!

西表島には、島ならではの食べ物があります。まずチャレンジしてほしいのがイノシシ。西表でカマイとよばれる西表島産の琉球イノシシの肉は、島内の一部の地域で味わうことができます。私が食べたのはイノシシ汁。豚肉より野性味のある濃い味わいでおいしかったですよ!

西表島の黒糖は上質。写真は大原港の「ショップじゅごん」で食べられる「きび蜜ソフトクリームカップ」。黒糖が濃厚です!
西表島の黒糖は上質。写真は大原港の「ショップじゅごん」で食べられる「きび蜜ソフトクリームカップ」。黒糖が濃厚です!

個人的には、西表島の黒紫米も味が深くてモチモチしていて大好きです。黒糖も、日本本土の有名和菓子メーカーの羊羹に使われるなど評価が高い。これらは、お土産店で購入することもできます。

西表島をさらに深く知るにはこの一冊!

西表島を知るなら、ぜひ参考にしてほしいのが『地球の歩き方JAPAN 島旅 たけとみの島々』。
日本中の島を紹介する『地球の歩き方JAPAN 島旅』シリーズの一冊です。西表島の基本情報はもちろん、遊び方や見どころから島の文化までわかりやすくまとめられているほか、旅の計画の参考になるモデルプランも充実。島旅ビギナーもリピーターも大満足の内容となっています。この本を片手に、まずは西表島のこと、知ってみませんか?

TEXT:稲嶺 恭子

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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