青森県・奥入瀬渓流に「コケガール」が発生中!?

公開日 : 2018年06月05日
最終更新 :
春は新緑、秋は紅葉が楽しめる奥入瀬渓流
春は新緑、秋は紅葉が楽しめる奥入瀬渓流

 十和田湖から続く唯一の河川「奥入瀬渓流」。国の特別名勝及び天然記念物に指定されています。その奥入瀬渓流では、うずくまっている人がちらほら。彼女たちが夢中になっているのは、じわじわ人気になりつつあるコケ鑑賞。コケの魅力にとりつかれた「コケガール」たちのスタイルを学びます。

「奥入瀬渓流」はコケの宝庫!

「奥入瀬渓流」はコケの宝庫!
コケの胞子体

 奥入瀬渓流は、U字型の渓谷であり沢山の樹木が茂っていること、ヤマセと呼ばれる東からの湿気を含んだ風の行き止まりとなることなどの理由により、1年を通じて湿度が高いため、300種類以上のコケが生息していることが確認されているといいます。

トヤマシノブゴケ
トヤマシノブゴケ

 地面付近に生きるコケ。目線を低くして近づくと芸術作品のよう。最近は、コケの「けなげでかわいく美しい魅力」にハマる人たちが、ジワジワ急増しているそうです。

ホウオウゴケの仲間
ホウオウゴケの仲間

うずくまり女子発生中?コケガール参上!

うずくまり女子発生中?コケガール参上!
うずくまるスタイル

 年間90万人の観光客が訪れる奥入瀬渓流で、「うずくまる」女子が急増。彼女たちが楽しんでいるのは、コケ!

 コケの魅力にハマッた彼女たちは、「コケガール」と呼ばれています。コケガールが楽しむのは、コケの「デザインの美しさ」や「感触」「匂い」など。写真撮影も怠りません。夢中でうずくまって観察していると、50mの移動に3時間もかかるのだとか。

服装は山ガールとほぼ同じ
服装は山ガールとほぼ同じ

 コケガールの服装は、トレッキングの服装とほぼ同じでOK。しゃがんだり膝をつくのでパンツスタイルがおすすめです。

[持ち物]
・ルーペ
・コンパクトデジタルカメラ(マクロ機能付)
・スプレー水(乾いたコケにかける。一瞬で形が変化するものもある。)
・ミニ三脚
・双眼鏡(遠くのコケを眺める)

ルーペは必須アイテム
ルーペは必須アイテム

 コケの観察時、香水、黒い服は蜂を寄せつけてしまうので避けてください。コケ観察は、11月上旬頃まで楽しむことができます。

 初心者には、コケを愛でるツアーがおすすめ。神秘のコケの世界に遊びに行きませんか。

みんなコケに夢中!
みんなコケに夢中!

■NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会(ツアーお問い合わせ)
・住所:〒034-0095 青森県十和田市西二十一番街53-7
・URL: https://www.oiken.org/

<コケ愛でスポットは「白銀の流れ」>

 おすすめの「コケ愛でスポット」は、上流エリアと中流エリアの真ん中ぐらいにある「白銀の流れ」付近。いろいろなコケと触れ合って、奥入瀬渓流の新しい楽しみ方に出会ってください。

※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年10月7日に掲載されたものです。

筆者

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