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ドバイから日帰り可能。全身で「豪華」を感じられるアブダビ旅行!

2020年03月01日

首都アブダビ首長国の景色  ©iStock

アラブ首長国連邦の首都アブダビ(Abu Dhabi)首長国は、ドバイから行く定番の小旅行先です。1年前にオープンしたばかりの豪華な宮殿「カスル・アル・ワタン(Qasr Al Watan)」を含む主要3ヵ所を、ドバイからの日帰りプランで紹介します。

(1)アラブ首長国連邦の首都「アブダビ首長国」とは?

自然豊かなアブダビ首長国  ©iStock

アラブ首長国連邦の首都「アブダビ首長国(以下、アブダビ)」は、国土の8割を占める広大な地域です。近代的なビルが立ち並ぶ地域はそれほど広くはなく、ドバイよりも時間がゆっくりと流れる雰囲気です。また、地域ごとに景色が大きく異なることもアブダビの特徴です。赤土が美しい砂漠地帯や、エメラルドグリーンの海、国立公園に指定されているマングローブ地帯など、豊かな自然があふれています。
今回は、アブダビの沿岸地域で観光客が絶えず訪れる人気スポットを3ヵ所紹介します。観光産業で栄えるドバイとは異なり、政治の中心地であり外交の場、そして石油が豊富に採れる町らしい「豊かさ」を全身で感じることができる人気スポットです。

(2)高級ホテル「Emirates Palace」

想像を超える豪華な高級ホテル ©iStock

まず最初に紹介するのが、2005年にオープンした高級ホテル「エミレーツ・パレス(Emirates Palace)」です。各国の国賓が宿泊するなど迎賓館のような役割も兼ねており、日本の首相が宿泊したこともあります。394室あるスタンダードルームでさえ、一室ごとにシャンデリアが飾られるほどなので、92室あるスイートルームはいったいどれほどラグジュアリーなのでしょうか? 手の届かない経験には、不思議なことにとことん興味が湧くものです。

黄金さが眩しいエミレーツパレス

エントランスを抜けるなり、内部の「黄金さ」に驚きます。細かいところでいうと、額縁や植木鉢、エスカレーターの手すり、案内表示にも金色があしらわれている徹底ぶりです。ここまで金色を使うと、お金の匂いが漂ういやらしさを感じるのでは?と想像するかもしれません。しかし実際は、シャンデリア(ちなみにホテル内に1002個もあります!)から放たれる光が、壁や床の大理石と優しく溶け合い「暖かな金色」となってホテルの雰囲気をつくりあげているのです。

美しくて吸い込まれそうな幾何学模様

ホテル内に114個あるドームのうち、一番大きいものがエントランスから真っすぐ進んだところにあります。イスラム教では人物や動物を描くことを禁止しているため、モスクをはじめとした町中の建築物には色や線を均等に反復してデザインする幾何学模様が施されています。

とにかく“映える”金粉カプチーノ

さて、エミレーツ・パレスに来たならば「ル・カフェ(Le Cafe)」で金のグルメを体験してみるのはいかがでしょうか。金を使った定番メニューは、23Kの金粉を使ってラテアートした「エミレーツ・パレス・カプチーノ(EMIRATES PALACE CAPPUCINO)」と23Kの金フィルムがのっているアイスクリーム「アイス・ゴールド(ICE GOLD)」です。カプチーノがAED73(約2190円)、アイスクリームがAED60(約1800円)という目玉が飛び出る値段ではありますが、これもよい思い出ということで……。そして、数年おきに値上がっているのでわずかにでも手頃(?)なうちに……。

観光客でにぎわう大階段から眺める景色も美しい ©iStock

エミレーツ・ホテルは宿泊客でなくともホテルへ入り見学することができます。しかし、敷地に入る際、宿泊かレストラン利用の予約確認をされたり、大きなセレモニーを開催する関係で立ち入り禁止となる日もあるので、上記のカフェなどを予約のうえ訪れてみるのがいいでしょう。

■エミレーツ・パレス(Emirates Palace)
・URL: https://www.mandarinoriental.com/abu-dhabi/emirates-palace/luxury-hotel

(3)アブダビの新名所!カスル・アル・ワタン(Qasr Al Watan)

シャトルバスから見えてくるカスル・アル・ワタン

「カスル・アル・ワタン(Qasr Al Watan)」は、先述のエミレーツ・パレスに隣接する大統領官邸です。世界の要人を迎えたり、アラブ首長国連邦内閣や連邦最高評議会の会議の場として公式に使われています。2019年3月からは、アラブ首長国連邦の歴史を伝える場として一般公開されるようになりました。
それでは、カスル・アル・ワタンの内部を紹介しましょう。まずは、入口であるビジターセンターでチケットを購入します(オンライン予約も可能)。セキュリティ検査は厳しく、傘を含む鋭利な物や食料品は持ち込めません。しかし、そうした物品はツアー終了時の出口で預かってもらえますのでご安心ください。セキュリティ検査を抜けるとシャトルバスで観光のメインとなる宮殿へ向かいます。およそ5分の乗車時間に、車内放送でカスル・アル・ワタンの紹介を聞くことができます。

ドアマンが扉を開けてくれるおもてなし

シャトルバスが到着するといよいよ宮殿内部に入ります。大きくて重厚な宮殿の入口に近づくと、ドアマンが自分のために扉を開けてくれます。自分のために扉が開けられると同時に豪華絢爛な内装が目に飛び込んでくる仕組みは「客人を大切にもてなすアラブの文化」らしいもてなし方ともいえます。最初に踏み入れるセントラル・ドーム(The Central Dome)は、高さ60m・直径37mのドームが美しいエントランスです。

黄金と白色が温かな豪華さを醸し出します

奥へ続くアーチの数々と、花や植物の模様に彫られた壁装飾はイスラム建築の特徴です。内装に使われる色は、アブダビ首長でありUAE大統領であるシェイク・カリファ・ビン・ザイード・アル・ナヒヤン氏によって採択されました。なかでも白色は純粋さと平和をイメージしているのだとか。

一般公開されている展示場ものぞいてみよう

宮殿は中心のセントラル・ドームを境にウエスト(West)とイースト(East)に羽が伸びるような形になっています。ウエストには、憲法上最高の権限をもつ連邦最高評議会の会議場(Spirit Of Collaboration)があり、イーストには文化や経済、政治、歴史に関する書籍を5万冊以上保管する図書館(Qasl Al Library)があります。
これらのほか、医学や天文学、文学にまつわるコレクションが並ぶ展示スペース(House of knowledge)も見応えがあります。通路の中央に展示されたひときわ存在感のあるたまご形のゴールド作品は、アラブ首長国連邦出身の彫刻家が手がけたもので、アラブ首長国連邦の初代大統領の言葉「Wealth is not money or oil, wealth lies in people and it is worthless if not dedicated to serve the people(富とは、お金でも石油でもなく、人々のために尽くしてこそ意味があるものだ)」を、カリグラフィー(アラビア習字)の彫刻にして表現しています。

カスル・アル・ワタンは一般公開から1年で、すっかりアブダビ観光の目玉となりました。豪華絢爛な宮殿からはアラブ首長国連邦の威厳さえも感じるでしょう。一見の価値ありです。

■カスル・アル・ワタン(Qasr Al Watan)
・URL: https://www.qasralwatan.ae/en
・料金: AED60(大人)AED30(子供、4歳~17歳)

(4)シェイク・ザイード・グランド・モスク(Sheikh Zayed Grand Mosque)

青空に映える真っ白なシェイク・ザイード・グランド・モスク  ©iStock

ここに来なければUAEは語れない!と言っても過言ではない、アラブ首長国連邦の有名スポット「シェイク・ザイード・グランド・モスク(Sheikh Zayed Grand Mosque)」を紹介します。
シェイク・ザイード・グランド・モスクは、1996年に着工し、約12年の歳月を経て完成しました。 初代大統領シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤン(Sheikh Zayed bin Sultan Al Nahyan)氏は、イスラム教徒に限らず人々を招き、世界中の技術とアイデアを集約したモスクを作ろうと構想しました。イタリアやイギリス、UAEの建築会社を筆頭に、38ヵ国3000人以上の人々によって完成したこのモスクは、最大5万人を収容できます。礼拝堂としてだけではなく、旅行客がイスラム教に触れられる場としても重要な観光地となっています。

ふわっと柔らかい手縫いの巨大カーペット ©iStock

モスクといえば、国や地域により「ご当地もの」と言えそうな形や色の特徴があります。シェイク・ザイード・グランド・モスクは、トルコやモロッコ、パキスタン、エジプトなど世界中のイスラム教国で使われるイスラミックなデザインを採用している点でほかのモスクとは一線を画しています。モスク全体を覆う白い大理石は太陽や月の光を美しく反射し、大理石の柱や壁に彫刻された色とりどりの花々は白いモスクのアクセントとなっています。
礼拝堂のカーペットは1200人以上の人々によって手縫いで作られました。約2トンのシャンデリアとカーペットが、白で統一されたモスクに洗練された雰囲気を加えているように感じます。日中は、青空と白いモスクの対比が美しく、夜はライトアップされたモスクがまるでアラジンの絵本で見た世界のように幻想的です。1日5回ある礼拝時間に重なれば、心地のよいコーランの音色が相まって異国情緒をたっぷりと感じることができるでしょう。

夕暮れ時がいちばん美しい  ©iStock

シェイク・ザイード・グランド・モスクを観光する際は、イスラム教徒への配慮を忘れてはいけません。特に服装はしっかりとした決まりがあるので、事前にWebサイトで確認しておくとよいでしょう。なお、男性も女性もUAEの伝統衣装カンドゥーラ(男性)とアバヤ(女性)を入口で借りることができるのでご安心ください。また、訪問可能時間が日によって異なることにも注意が必要です。金曜日やラマダン(断食期間)はイレギュラーとなりますので事前にWebサイトで確認しましょう。

■シェイク・ザイード・グランド・モスク(Sheikh Zayed Grand Mosque)
・URL: https://www.szgmc.gov.ae/en/home


ドバイ旅の際に1日余裕があるならば、アブダビへの小旅行を検討してみてはいかがでしょうか?

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地球の歩き方編集室
定価:本体1,900円+税
発行年月: 2020年02月
判型/造本:A5変並製
頁数:384
ISBN:978-4-478-82444-3

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