海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP >ニュース&レポート >観光 >北米 >アメリカ >ニューヨーク(ニューヨーク) >NY(ニューヨーク)のシンボル=自由の女神の観光ガイド

NY(ニューヨーク)のシンボル=自由の女神の観光ガイド

2020年03月05日

アメリカのシンボル「自由の女神」 ©iStock

ニューヨークといえば、自由の女神(Statue of Liberty)! 自由の国アメリカを象徴するシンボルでもあり、ニューヨーク観光に欠かすことができない人気スポットです。自由の女神は遠くから眺めることもできますが、一番人気なのが、女神像のあるリバティアイランドへ上陸する方法。こちらを中心に、自由の女神の攻略法を徹底紹介します。

自由の女神像とは

リバティアイランド上空から見たマンハッタン ©iStock

まず、自由の女神について押さえておきましょう。

●自由の女神のある場所
自由の女神は、マンハッタンの南端から約2㎞離れた場所、ニューヨーク湾のリバティアイランド(Liberty Island)という小さな島にあります。実はニューヨークの隣州ニュージャージーの海上に立っていますが、ニューヨーク州国立公園が管理しているので住所はニューヨークになります。

●フランスからの贈り物 
自由の女神は、アメリカ合衆国の独立100周年(1876年)を祝って、独立を支援したフランスから、変わらぬ友好のしるしとして贈呈されました。

寄贈を提案し寄付を呼びかけたのは、フランスの法学者であり政治家のエドゥアール・ド・ラブライエ。彼は彫刻家のフレデリク・バルトルディに1874年に設計を依頼しました。女神像の顔はバルトルディの母親、手はバルトルディの妻がモデルになっているといわれています。

1884年にフランスのパリで仮組みされたあと、214個に分解されてアメリカに運ばれました。台座完成後に女神像が設置され、1886年10月28日に除幕式が行われました。

移民を迎える希望と寛容のシンボルだった女神像 ©iStock

●実は世界遺産
自由の女神があるリバティアイランドは、当時アメリカの移民管理局があったエリスアイランドに近く、移民管理局から見える女神像は新大陸への夢と勇気の糧でもあったそうです。そんな「自由の国アメリカへの玄関」であったことから、1924年にアメリカ合衆国国定記念物に指定され、1984年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されています。

完成から130年以上たった今も、自由と民主主義の象徴として、ニューヨークのみならずアメリカのシンボルとして健在です。

自由の女神の基礎知識

高さ93mと、迫力ある自由の女神 ©iStock

自由の女神のそのほかの基本情報は以下の通りです。

●高さ 
台座からトーチ(たいまつ)までが46m、台座の高さが47m。台座の下からトーチまでは93mと、かなりの迫力です。

見上げると、その迫力が実感できる

●総重量
総重量225トン。骨組みは鉄製で、表面は銅板で覆われています。当初は赤茶色でしたが、銅が徐々に酸化したことで現在は緑色になっています。

世界中を照らす、空高く掲げられたトーチ ©iStock

●右手に持っている物
右手には、移民たちの自由と希望を表すシンボルのトーチ(たいまつ)を空高く掲げています。炎の部分は24カラット(24金)の純金。

自由の女神の正式名称は、「Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由)」。その名の通り、トーチで世界中を照らしています。

オリジナルの初期のトーチは博物館に展示

ちなみに、現在のトーチは1986年から使われているもので、初期のものは女神像の後ろにある「自由の女神博物館」に展示されています。

左手には独立宣言の銘板を抱える ©iStock

●左手に持っている物
左手には独立宣言の銘板を抱えていて、そこには、「JULY IV MDCCLXXVI」と刻まれています。これはローマ数字で、アメリカ合衆国の独立記念日である「1776年7月4日」を表しています。

●足元の鎖と足かせ
足元にはひきちぎられた鎖と足かせがあり、女神が両足でそれらを踏みつけています。これは、すべての弾圧や抑制からの解放と、人類は皆平等であることを象徴しています。

7つの突起がある女神の冠 ©iStock

●冠 
女神像の冠には7つの突起があります。これは7つの大陸と7つの海を表していて、世界中に自由が広がるようにという願いが込められています。

また、冠内には、世界の25個の宝石を象徴する25の窓があり、昔はすべて開けることができましたが、現在は両端の窓を除いて閉じられています。

内部のらせん階段を使って冠まで上ろう

●女神像の内部
女神像の後ろ側には、冠と台座に入れるアクセススポットがあります。薄暗くて狭い内部からは、鉄鋼を使った骨組みをベースに銅板のピースを張り合わせている造作が見て取れます。

上階部のらせん階段は急で、人ひとりの幅しかない

階段を上っていくとまずは台座へ。その後、少し上ると冠部分に向かって、393段のらせん階段が続きます(高さは約27階建てのビルに相当)。上階部の162段はとても狭くて急になっているので、上るにはちょっと覚悟が必要かもしれません。

冠に登ると、たいまつを持つ右手の一部や左手に抱える銘板が見えるほか、マンハッタンの摩天楼も眺めることができます。天井はウェーブ状になっていますが、それは女神像の髪の毛の部分になります。

自由の女神像への行き方:フェリー

バッテリーパークから専用フェリーで出発

●フェリー乗り場
自由の女神像があるリバティアイランドへは、スタチュー・クルーズ(Statue Cruises)という専用フェリーでのみ上陸可能です。乗り場は、マンハッタン最南端にあるバッテリーパーク(Battery Park)という公園で、チケット売り場の南側(海側)にあります。

バッテリーパークは、地下鉄①線サウス・フェリー(South Ferry)駅、R・W線ホワイトホール・ストリート(Whitehall St)駅、 ④⑤線ボーリング・グリーン(Bowling Green)駅からアクセスでき、乗り場は駅からそれぞれ徒歩約5分のところにあります。 

●チケットが必要
フェリーに乗船するにはチケットが必要になります。オンラインで事前予約した人やシティ・パスを持っている人はチケット売り場で引き換えを、チケットを持っていない人は当日券を購入します。チケットの種類は4種類あります(詳しくは「チケットの種類」の項参照)。

乗船前にはセキュリティチェックあり

●セキュリティチェック 
チケットを手にしたら、乗り場の近くにある白い建物に向かいます。こちらがセキュリティチェックの場所。空港のように手荷物検査とボディチェックが行われます。場合により、身分証明書の提示を求められるので、写真付きID(パスポート)を持参しておくとよいでしょう。

自由の女神の前を横切るスタテンアイランド・フェリー ©iStock

●無料フェリーについて 
自由の女神に会いたいけど時間がない、お金をかけたくない、という方におすすめなのが、スタテンアイランド・フェリー(Staten Island Ferry)です。

こちらはマンハッタンとスタテンアイランドを往復する公共交通機関のフェリーなのですが、毎日24時間運行(夜間は30〜60分おき)で無料なうえ、自由の女神の前を通るので観光客にも人気です。

ただ、女神像までは少し距離があり、撮影する場合は望遠レンズを使わないとかなり小さく写ることになります。

■スタテンアイランド・フェリー Staten Island Ferry
・URL: https://www.siferry.com/

チケット予約・購入方法

スタチュー・クルーズの公式サイトはこちら

●チケットの購入方法
スタチュー・クルーズのチケットは、公式サイトで事前予約・購入、現地購入、シティ・パスの3種類の購入方法があります。

・スタチュー・クルーズの公式サイト
スタチュー・クルーズの公式サイトで事前に予約・購入する方法です。台座や冠の入場も予約できるので、すでに行く日が決まっているならこの方法がおすすめです。

当日は、身分証明書(パスポートなど)とネット購入時のクレジットカードを持参しておくとよいでしょう。

キャッスル・クリントンのチケット売り場 ©iStock

・現地購入 
チケットは現地で購入することもできます。ただし、チケット売り場はいつも長蛇の列で待ち時間も長いので、夏休みなどのシーズンなら7:00ごろには到着するか、当日ではなく事前にチケットを購入しておくとよいでしょう。チケット売り場は、フェリー乗り場の北側(陸側)にあるキャッスル・クリントン(Castle Clinton)にあります。

・シティ・パス
観光向けのシティ・パス(CityPASS)を使って入場することができます。台座や冠部分には入れないのと、チケット売り場にある専用窓口でチケットに交換してもらう必要があるので注意しましょう。

■シティ・パス CityPASS
https://www.citypass.com

●1日の人数制限について
冠と台座への入場は、事前予約が必要になります。どちらも人数制限があり、台座は1日3000人まで、冠内部は1日240人までしか入ることができません。

特に冠は人気で、数ヵ月先まで予約がとれないこともあります。1時間6グループまでの限定で、予約受付は6ヵ月前からなので、旅行日程が決まったらすぐにオンラインで予約・購入するのが得策です。

チケットの種類

2019年にオープンした「自由の女神博物館」

自由の女神へ向かうスタチュー・クルーズには、チケットが4種類あります。
どれも、リバティアイランドとエリスアイランドへのフェリー代、自由の女神博物館(Statue of Liberty Museum)とエリスアイランド移民博物館(Ellis Island National Museum of Immigration)への入館料、セルフオーディオガイドツアーが含まれています。

世界の25個の宝石をシンボライズした冠部の窓
天井はウェーブ状になっており髪の部分にあたる

●冠に入る 
女神像の冠部分に入ることができます。事前予約が必要です。
Crown Reserve Ticket 大人$22.25

女神像の台座の高さは47m

●台座に入る
女神像の足元、台座の中に入ることができます。冠と同じく事前予約が必要です。
Pedestal Reserve Ticket 大人$19.25

●上陸のみ
女神像が立つリバティアイランドに上陸することができます。当日でも購入可能。シティ・パスの利用はこちらになります。
Reserve Ticket 大人$19.25

エリスアイランド移民博物館 ©iStock

●エリスアイランドの廃墟ツアー付き 
かつて移民管理局があったエリスアイランドですが、入国審査場の横に、上陸した移民たちを受け入れる全米最大の医療施設(伝染病や感染症の専用病棟)がありました。現在は、当時の様子を残したまま廃墟となり一般公開はされていませんが、その建物を90分でまわる見学ウォーキングツアーが付いたチケットです。また、フランスの写真家、JR氏の『Unframed – Ellis Island』のアート展示も観覧可能になっています。

13歳以上限定で、18歳未満の参加者は保護者同伴の必要あり。廃墟の建物内を歩くので、自力で階段を上れることが参加の条件。事前予約が必要です。
Hard Hat Reserve Ticket 大人$59.25

基本情報

NY観光の定番、スタチュー・クルーズ

■スタチュー・クルーズ  Statue Cruises
・営業時間:バッテリーパーク発9:30〜15:30(夏期は8:30〜17:00など季節により変更あり。15:30発のフェリーは上陸のみ)。リバティアイランド発最終17:00(夏期は18:45)
フェリーは、夏期は15〜20分おき、冬期は30〜40分おきに出発。また、ニュージャージーから出るルートもあります。
・定休日:12月25日
・電話:1-877-523-9849
・URL: https://www.statuecruises.com

■自由の女神 Statue of Liberty
・URL: https://www.nps.gov/stli/index.htm

まとめ

自由と希望を表すトーチを掲げる女神の神々しさに感動 ©iStock

ニューヨークに行くなら、絶対見ておきたいのが自由の女神。近くから見上げる女神像は神々しく、なかなか感動的です。
また、帰りにフェリーが停泊するエリスアイランドには、元移民局の建物を利用した移民博物館もあるので、時間がある人は立ち寄ってみてもいいでしょう。

TEXT:中西奈緒子
PHOTO:中西奈緒子、海谷菜央子、iStock

お気に入り

※この記事が気に入った方はクリック

関連書籍

地球の歩き方 ガイドブック B06 ニューヨーク マンハッタン&ブルックリン 2019年~2020年版

地球の歩き方 ガイドブック B06 ニューヨーク マンハッタン&ブルックリン 2019年~2020年版

地球の歩き方編集室
定価:本体1,750円+税
発行年月: 2019年05月
判型/造本:A5変並製
頁数:564
ISBN:978-4-478-82346-0

詳細はこちら

このニュースに関連する他のニュース

アメリカの現地ツアー