グリニッジ ヴィレッジ・ジャズとアートとワインが楽しめるお勧めカフェ

公開日 : 2015年12月24日
最終更新 :
今でも多くのアーティストが集うコーネリア・ストリート・カフェ
今でも多くのアーティストが集うコーネリア・ストリート・カフェ

「じゃ、待ち合わせは『コーネリア ストリート カフェ』でね。」
先日、ニューヨーク郊外で催される知人のコンサートへ一緒に行くことになっていたニューヨーカーの友人をピックアップしたマンハッタンのそのカフェは、ワシントン スクエア公園(Washington Square Park)やニューヨーク大学(NYU)のそばの、グリニッジ ヴィレッジのコーネリア ストリートにありました。

ヴィヴィッドな赤と白の外観がエネルギッシュなお店のドアを開けて中に入り、案内された奥の壁際の席に着く時に、乳白色にペンキが塗られたレンガの壁面に、数点の大きな油絵が掛けられているのに気が付きました。キャンバスを眺めながらテーブルの上にカメラを置くと、係の男性が、私のカメラについて矢継ぎ早に質問してきました。カメラについて少しやり取りした後で、壁面の油絵について訊いてみると、それらはジュディス・カリーナ(Judith Kalina)という地元の出身のアーティストの作品だということでした。

ドアを入ってすぐのバーのテーブルも雰囲気たっぷり…
ドアを入ってすぐのバーのテーブルも雰囲気たっぷり…

店内の地下のバーでは、食事をしながらジャズなどの音楽も楽しめるようになっているとのこと。1977年5月の開業以来、少しずつ地元のミュージシャンのコンサートが催されるようになり、シンガーソング ライターのスザンヌ・ヴェガさん(Suzanne Vega)が、駆け出しのミュージシャン時代に歌っていた他、1981年にノーベル化学賞を受賞したロアルド・ホフマンさん(Roald Hoffmann)の毎月のリーディングもここで行われていたそうです。
ここは、今日では、コンサートだけでなく詩の朗読会など年間700以上ものイベントが催されるようになったニューヨーカーに大人気のカフェだったのです。



私はグリルしたマスを、連れはマフィンのベーコン バーガーを。
私はグリルしたマスを、連れはマフィンのベーコン バーガーを。

常連客でしょうか。通りに面した窓際のテーブルでは、頬を紅潮させた若いカップルが、ビール片手に身を乗り出しながら熱く語り合っています。「そろそろ下へ下りましょうね。」と言いながら、私達の隣のテーブルで2本目のワインに舌鼓を打ちながら静かに談笑している年配の女性達は、地下のジャズ コンサートを観るために来ていたのかもしれません。

私たちは、知人のコンサートに間に合うように、7時前にはリンカーン トンネルを抜けてマンハッタンを出ていなければならなかったので、この日は早々にお店を出ましたが、機会があったらぜひ「コーネリア ストリート カフェ」の地下で催されるコンサートも覗いてみたいと思っています。


【データ】
店名:コーネリア ストリート カフェ(The Cornelia Street Café)
住所:29 Cornelia Street New York, NY 10014
Tel:212-989-9319
URL:http://corneliastreetcafe.com/restaurant.html
営業時間:10:00~0:00
10時まではメーターパーキングの路上駐車可。10時以降と日曜日は路上駐車は無料。

ジュディス・カリーナ(Judith Kalina)
URL:http://www.judithkalina.com/index.html


筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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