【編集部のこんな旅】 南米パタゴニア旅行 第1回(全3回) 氷の上を歩いてみました!編

公開日 : 2020年08月18日
最終更新 :
今回のハイライト、ペリト・モレノ氷河
今回のハイライト、ペリト・モレノ氷河

2012年12月23日から2013年1月6日まで、南米大陸のアルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア地方を、ゲストハウスやB&Bに宿泊し、長距離バスを乗り継ぎ旅行した記録となります。旅行の目的は人それぞれ、旅行それぞれだと思いますが、この旅行の目的は、『ブエノスアイレス』という映画のロケ地となり、“世界最南端の都市”ウシュアイアからツアーで訪れることができるエクレルール灯台をひとめ見てみたい! というものでした。第1回の今回は、エル・カラファテの町とロス・グラシアレス公園での氷河観光について紹介します。今後、同地方を訪れる方の参考になるようであればうれしいです。(※当レポートは旅行当時のメモをもとに構成しています。現地の状況が大きく変化していることが予想されますので、ご旅行の際には最新情報を入手の上、計画を立ててください。)

【新連載】地球の歩き方編集部員はこんな旅をしてきた!
新型コロナウイルスの流行で海外旅行の再開の目途がなかなか立たない中、編集部では旅の楽しさを伝えるために何ができるか考えてきました。そこで出たアイディアのひとつが「私たちが今までしてきた旅を紹介しよう」というもの。編集部員がプライベートで行った旅先なので、10年以上も前の体験やマニアックなテーマや旅先も出てきます。こんな旅、あんな旅、こだわりの旅…。百人百様の旅紹介となりますが、待ち遠しい海外旅行計画の旅のヒントになればと発信いたします。

旅程

旅程
何度もお世話になった長距離バス
日にち 行程
ブエノス・アイレス→?《空路》→サンティアゴ→?《空路》→トロント→?《空路》→成田空港

旅行ルート

旅行ルート

エル・カラファテ: 氷河観光の拠点の町は、散歩も楽しい!

エル・カラファテ: 氷河観光の拠点の町は、散歩も楽しい!
二メス湖にて

アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスからエル・カラファテの町までフライトで3時間強。エル・カラファテはロス・グラシアレス国立公園での氷河観光の拠点となる町です。そのため、メインストリートのリベルタドール大通りの両側には、ツアー会社やトレッキング用のウエアやギアが買い足せるショップ、レストランやおみやげ屋さんなどなど、観光客が必要とするショップがずらりと並んでいました。

拠点の町とはいえ、ほどよいサイズのエル・カラファテは町歩きに最適です。中心地は観光客のための場所という印象ですが、少し外れると、地元の人たちが生活する静かなエリアが広がっていました。また野鳥の保護区となっている二メス湖ではチリフラミンゴを眺めながら遊歩道を歩くことができ、とてものんびりした気分になることができました。

リベルタドール大通り
リベルタドール大通り
斜面に広がる住宅エリア
斜面に広がる住宅エリア
チリフラミンゴに出会うことができる二メス湖
チリフラミンゴに出会うことができる二メス湖

ロス・グラシアレス国立公園: 氷の上を歩いてみました!

ロス・グラシアレス国立公園: 氷の上を歩いてみました!
氷壁を眺める旅行者たち

ロス・グラシアレス国立公園は1981年にユネスコの世界遺産リストに自然遺産として登録され、山梨県とほぼ同じ広さの園内に47もの氷河があります。代表的なペリト・モレノ氷河のミニトレッキングツアーに参加しました。

朝、エル・カラファテにあるいつくかのホテルからバンで参加者をピックアップした後、大型バスに積み替え、ツアーはロス・グラシアレス公園に向かいました。両側に荒野が広がる一本道を進むと、前方に氷河が見えてきました。氷河の第一印象は、奥の山々から手前の湖まで「氷が詰まっている」というもの。氷河の断面を遠方に見ることができるビューポイントで一度停車した後、ツアーバスが発着するロッジの前で下車しました。

道中のバスの車窓からは、たまに草を食む羊や牛の一群を眺めることができました
道中のバスの車窓からは、たまに草を食む羊や牛の一群を眺めることができました
ビューポイントで休憩タイム
ビューポイントで休憩タイム

公園内の地図ボードの前で、ガイドさんから遊歩道ほか公園内の説明を受けた後、解散。午後に再集合するまで、遊歩道を使って自由に散策して、氷河観賞とランチを済ませることとなりました。

氷河の断面に迫る遊歩道もあります
氷河の断面に迫る遊歩道もあります

再集合の後、バスで移動して船に乗り込み、氷河の断面に接近。間近に迫る氷河は巨大で、ツアー参加者一同、撮影に夢中になりました。船を下りたら次はトレッキング。ガイドさんから注意事項の説明を受けた後、氷河が迫る場所まで移動。そこで、氷河に食い込ませるための突起がついたアイゼンを装着してもらい、トレッキングスタート! 手袋の装着を求められたのですが、氷は固くでこぼこしているので、転倒した際に切り傷を作らないために確かに必要だと感じました。

クルーズ船は氷河の断面まで迫ってくれるため、甲板は撮影大会の様相に
クルーズ船は氷河の断面まで迫ってくれるため、甲板は撮影大会の様相に
ガイドさんから、アイゼンを装着してもらいます。スニーカーを履いた参加者もいましたが、トレッキングシューズが望ましいです
ガイドさんから、アイゼンを装着してもらいます。スニーカーを履いた参加者もいましたが、トレッキングシューズが望ましいです
ガイドさんは、グループに2名づつ付いてくれました
ガイドさんは、グループに2名づつ付いてくれました
氷上での立ち方をレクチャーするガイドさん
氷上での立ち方をレクチャーするガイドさん
クレバスの解説。吸い込まれそうな、鮮やかなブルーが奥深くまでつづいていました
クレバスの解説。吸い込まれそうな、鮮やかなブルーが奥深くまでつづいていました
アイゼンを氷に食い込ませて歩きます。前と後ろをガイドさんが固めてくるため、安心して歩くことができました
アイゼンを氷に食い込ませて歩きます。前と後ろをガイドさんが固めてくるため、安心して歩くことができました

見晴らしがいい場所やクレバスなどでガイドさんから解説を受けながら、ツアーは進行しました。そして、最後にサプライズが。なんと、ウイスキーのボトルと人数分のグラスが置いてあり、ガイドさんが氷を掻き出してくれて、即席のオン・ザ・ロック。充実した日帰りツアーでした。

ツアーの最後にサプライズが。氷上のオン・ザ・ロックで参加者たちと乾杯しました
ツアーの最後にサプライズが。氷上のオン・ザ・ロックで参加者たちと乾杯しました

夜、エル・カラファテのホテルへ帰り着き、就寝。翌日のバス移動に備えました。
次回は、プエルト・ナタレスへ向かうところからご紹介します。

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旅行時期:2012年12月~2013年1月

地球の歩き方編集室 広瀬正剛

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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