「マレーシアウィメンマラソン(MWM)」体験レポート~レース徹底ガイド

公開日 : 2020年02月16日
最終更新 :
ゼッケンと一緒に渡されるTシャツ
ゼッケンと一緒に渡されるTシャツ

3月8日の国際女性デーの前後に開催され、女性だけが参加できるマレーシアウィメンマラソン(Malaysia Women Marathon、略してMWM)。参加できるカテゴリーはフルマラソン、ハーフマラソン、10kmラン、5kmランの4種目。2019年3月3日に行われた第7回大会に参加した模様のレポートと第8回大会(2020年3月8日)の概要を紹介します。

参加者全員に配られるデザイナーTシャツ

参加者全員に配られるデザイナーTシャツ
ボードの前で記念撮影する女子ランナー

ゼッケンとTシャツの引き渡しは、マラソン開催日の一週間前に開催されるマラソンエキスポか、スタート地点の前にあるショッピングモールの引き渡し場所で前日に行われます。

参加者Tシャツのデザインはマレーシア人の女性アーティストHabsah Abang Saufiさんによるもの。彼女のWanita(女性という意味)シリーズの中からデザインされました。
この大会のテーマである"Ode to Women(私は女性)"という女性平等を趣旨とする女性エンパワーメントのコンセプトに合ったデザインです。"Run Sisters Run(走ろう姉妹よ)"というメッセージにはテンションが上がります。

フルマラソンのスタートは午前2時

フルマラソンのスタートは午前2時
まだ暗い中でのスタート

午前2時スタートのフルマラソンは6時間半のカットオフ、午前5時スタートのハーフマラソンは3時間45分のカットオフ、午前6時半スタートの10kmは2時間のカットオフ、そして午前7時15分で参加者が一番多い5kmファンランはカットオフがないので誰でも参加できるのがこの大会のいいところ。

フルマラソンスタートする15分前にはステージでズンバのウォームアップが始まります。この時点ですでに気温は28度。全体の参加者6800人のなかで、フルマラソンの参加者は529人だそう。

主催都市のペタリンジャヤ市長の挨拶の後、10からカウントダウンがはじまり、ゼロでスタートラインを越えていきます。

男性も参加できる!?

男性も参加できる!?
ペーサーの風船は大きめ

あれ? 女性じゃないランナーがいる!?

フルマラソンとハーフマラソンは、男性が同伴してもいいのです。もちろんその男性にタイムは付与されませんが、ピンクのシャツを着たり、チュチュをはいたりで、楽しそうにサポーター役を務めているのは微笑ましい光景でした。また、ペーサーも全員男性。タイムごとに風船の色が違い、風船の色と同色のチュチュをはいて参加していました。すばらしいサポ―トです。

エイドステーションのボランティアに感動

エイドステーションのボランティアに感動
学生らしきボランティアが多数

エイドステーションでは水とスポーツドリンクのほか、ステーションによってはバナナもありました。

ゼッケンに書かれている日本語名を見て「がんばってください」と日本語で応援してくれる女子学生や「これどうぞ、マアム(女性に使う丁寧語)」と礼儀正しく水が入ったコップを両手で手渡してくれる男子学生もいて、心が温かくなりました。

印象的だったのは紙コップを道路に捨てるランナーがほとんどいないこと。ゴミ袋のところまで持っていき、水を飲み切るか、頭からかけるなどしてコップをカラにしてゴミ袋に入れていました。

コース上の神聖な景色を見ながら走る!

コース上の神聖な景色を見ながら走る!
輝くモスク

コースは平坦な町中を走ります。フルマラソンはハーフマラソンのコースを2周します。大通りでは道の一車線がランナー用に指定され、ランナーは左とわかりやすく表示されています。ボランティアや交通整理のスタッフもところどころで誘導してくれます。

コースにはモスクやタイの仏教寺院や教会があり、午前5時頃にはモスクからのコーランが静かな町に響き渡り、神秘的でした。マレーシアは多民族国家で、人種も宗教もさまざまな人たちがお互いをリスペクトしながら普通に生活をしています。その一場面を走りながら垣間見ることができます。

ついにゴール!

ついにゴール!
ゴール付近で応戦してくれる人たち

ラスト5kmの沿道では太鼓を鳴らす応援団が演奏をしてくれているのを聞きながら、ラストスパートでゴール。ゴールした後はテントへと進み、バナナやタイムシート、メダル、ミューズリー、完走者Tシャツを順番にもらい、その都度ゼッケンの該当欄にチェックしていきます。

完走したご褒美は?

完走したご褒美は?
カラフルな完走者Tシャツ

完走者Tシャツは、フルマラソン完走者のみが手にできるご褒美。デザインは参加者Tシャツと同じく、マレーシア人女性アーティストのHabsah Abang Saufiさんによるものでおしゃれです。フルマラソンを完走できなくても、30km地点を通過できたら完走者Tシャツはもらえるそう。ハーフマラソンの完走者のご褒美は首や頭に巻くバッファーです。

距離に関係なく完走者全員が手にできるハイビスカスのゴールドメダルの真ん中には、スワロフスキーのクリスタルが輝き、さらにゴージャスです。メダルは取り外しができ、ブローチとしても使える工夫がなされています。

いろいろな国の女性たちと肩を並べて走る女性限定マラソンは女子力アップすること間違いなし! ですね。男性もウェルカムですよ。

■2020年マレーシアウィメンマラソン(Malaysia Women Marathon)
・開催日: 2020年3月8日(日)
・URL: https://mwmarathon.socxs.com/home
※参加申し込みは大会ホームページの「Register Now」 から行う

筆者

香港特派員

りんみゆき

香港在住26年のライター/通訳です。

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