韓国・仁川国際空港からソウル駅へ、列車切符の買い方・乗り方

公開日 : 2019年05月15日
最終更新 :
空港鉄道の直通列車 ©️空港鉄道
空港鉄道の直通列車 ©️空港鉄道

アジアのハブ空港として発展を続けるソウル(韓国)の空の玄関・仁川国際空港。2018年に開催された冬のスポーツの祭典の際に、新しく第二ターミナルがオープンし、さらに拡張が進んでいます。今回は、仁川国際空港から終点のソウル駅をつなぐ空港鉄道(A'REX:Airport Railroad Express)を利用してソウル市内中心部(ソウル駅)に移動する方法を紹介します。

空港鉄道の路線ルート

空港鉄道の路線ルート
空港鉄道の路線

仁川国際空港とソウル市内をつなぐ空港鉄道(A'REX:Airport Railroad Express)には、仁川国際空港からソウル駅へ直行する直通列車と、仁川国際空港からソウル駅まで各駅ごとに停車して行く一般列車の2種類があります。

直通列車の車内 ©️空港鉄道
直通列車の車内 ©️空港鉄道

直通列車は、次のルートを通ります。ノンストップでソウル駅まで行き、市内中心部まで早く行きたい場合に便利な列車です。

▼直通列車のルート
仁川国際空港第二ターミナル(始点)~仁川国際空港第一ターミナル~ソウル駅(終点)

一般列車の外観 ©️空港鉄道
一般列車の外観 ©️空港鉄道

一般列車は、次のルートを通ります。始点の仁川国際空港第二ターミナルから終点のソウル駅までの14駅を各駅停車していくルートで、金浦国際空港や弘大入口などで下車したい人に便利な列車です。

▼一般列車のルート
仁川国際空港第二ターミナル(始点)~仁川国際空港第一ターミナル~空港貨物庁舎~雲西~永宗~青蘿国際都市~黔岩~桂陽~金浦国際空港~麻谷ナル~デジタルメディアシティ~弘大入口~孔徳~ソウル駅(終点)

空港・ソウル市内までの所要時間

空港・ソウル市内までの所要時間
一般列車の車内 ©️空港鉄道

所要時間は、当然ながら、直通列車と一般列車で異なります。

直通列車の場合、第二ターミナルからソウル駅までは約51分、第一ターミナルからソウル駅までは約43分です。一般列車の場合、 第二ターミナルからソウル駅までは約66分、第一ターミナルからソウル駅までは約59分で到着します。直通列車および一般列車共に、一部の列車で2~6分ほどさらにかかる場合があります。少し余裕を持って所要時間を考えておくとよいでしょう。

直通列車は、約40分おきに運行しており、一般列車も頻繁に運行しています。直通列車のダイヤは、次の通りです。

直通列車のダイヤ
直通列車のダイヤ

空港・ソウル市内までの運賃

空港・ソウル市内までの運賃
空港鉄道の自動券売機

仁川国際空港第二ターミナルとソウル駅間の運賃は、直通列車の場合は9,000ウォン、一般列車の場合は4,750ウォンです。仁川空港第一ターミナルとソウル駅間の運賃は、直通列車の場合は第二ターミナル間の運賃同様9,000ウォンで、一般列車の場合は4,150ウォンです。

直通列車の方が少々高いですが、全席指定席なので車内で立ちっぱなしという心配がなく、ゆったりと移動することができます。

ソウル駅から地下鉄に乗り換えたい場合は、仁川国際空港で切符を購入する際に目的地の駅までの切符を購入すれば、直通列車を利用してソウル駅から地下鉄駅に乗り換えることができます。

▼直通列車の運賃:9,000ウォン
※1回用交通カードと同じカードが発行されるので、保証金500ウォンが追加されます
※下車後は、必ず保証金払戻し機にカードを挿入し、500ウォンを受け取ります

保証金払戻し機
保証金払戻し機

▼一般列車の運賃
一般列車の運賃表は、次のとおりです。

一般列車の運賃表
一般列車の運賃表

空港鉄道の切符の買い方

空港鉄道の切符の買い方
第二ターミナルの直通列車の切符売り場

直通列車の場合、仁川国際空港の第二ターミナル、第一ターミナルそれぞれ地下1階にある交通センターの直通列車顧客案内センター、または、自動券売機で切符を購入することができます。

それぞれ第一ターミナルと第二ターミナルの到着ロビーに出て、「空港鉄道」という目印にそって歩いていくと、空港鉄道の乗り場入口と共に切符を購入できる窓口と自動券売機が見えてきます。

直通列車の自動券売機
直通列車の自動券売機

上部に「Express Train Ticket Vending Machine(直通列車乗車券発売機)」と書かれた直通列車の自動券売機のトップ画面には、韓国語、英語、中国語、日本語の言語選択ボタンがあります。日本語を選択すれば、安心して発券できるでしょう。

一般列車の自動券売機前
一般列車の自動券売機前

一般列車の場合、地下鉄の利用方法と同様、1回用の交通カードを購入するか、チャージ用交通カードを購入して乗車します。

一般列車の自動券売機も、トップ画面の下に韓国語、英語、日本語、中国語と言語選択ができるようになっています。日本語を選択し、目的地の駅を選びましょう。

最近では、チャージ用交通カードとして、かわいいデザインのものや韓流スターなどのT-money(チャージ用交通カード)が発売されています。韓国旅行の思い出に、お気に入りのT-moneyを購入してもよいかもしれません。

チャージ用交通カードは、コンビニエンスストアなどで3,000ウォンぐらいから販売されており、チャージもコンビニエンスストアでしてもらえます。チャージをする時は、「충전해주세요(チュンジョンヘジュセヨ:チャージしてください)」とお店の人に伝えましょう。

空港鉄道の列車の乗り方

空港鉄道の列車の乗り方
第二ターミナル駅の直通列車と一般列車の乗り場入口

仁川国際空港第一ターミナル乗り場も第二ターミナル乗り場も、地下1階の交通センターにあります。

第一ターミナル、第二ターミナル共に、直通列車と一般列車の乗り場は向かい合った反対方向になっており、直通列車はオレンジ色、一般列車はブルー色で表示されています。

第一ターミナルの直通列車の乗り場入口
第一ターミナルの直通列車の乗り場入口
第一ターミナルの一般列車の乗り場入口
第一ターミナルの一般列車の乗り場入口

それぞれ乗車する列車乗り場の入り口にある端末機に、購入したカードをかざし「ピッ」と音が鳴ると、入口が開きます。入る際には、直通列車と一般列車の乗り場をもう一度確認してから乗車してください。

サービスおよび注意事項

サービスおよび注意事項
第二ターミナルの案内

直通列車は、一般列車よりも早く到着し、全席指定というサービス以外にも、車内では無料で超高速Wi-Fiが利用できます。また、第一ターミナルから乗車する場合は、顧客ラウンジも利用できます。

乗車する際、気を付けておきたい点として、乗り換えが挙げられます。

直通列車を利用して地下鉄に乗り換えたい場合は、ソウル駅ではなく目的地の駅までの料金で交通カードを購入してください。もし、ソウル駅までの料金のみで乗車した場合は、一度改札口を出て保証金払戻し機で500ウォンを払い戻しした後、再度、地下鉄の自動発券機で目的地の駅までの1回用交通カードを発券しなければなりません。

もし、ソウル駅までの直通列車料金のみでそのまま地下鉄に乗り継いでしまった場合は、下車した後、改札口の横にある呼び出し口で駅員を呼び出して清算してください。
※韓国語で「清算してください」は、「청산해주세요(チョンサンヘジュセヨ)」です。

いかがでしたか。仁川国際空港からソウル駅まで空港鉄道を利用した移動方法を紹介しました。料金や時間やサービスなど、場合に応じて直通列車と一般列車と使い分けて利用してください。スムーズに移動して、韓国の旅をたっぷり楽しみましょう。

※記事中の運賃等は、2019年5月現在のものです。

筆者

韓国特派員

なかしまかずえ

1997年から韓国に在住。皆さんと共有したいソウルでの楽しい情報を、まったりとお届けします。

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