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冬の青森・弘前・金木・五所川原 津軽鉄道「ストーブ列車」の旅

2020年01月31日

冬の風物詩、ストーブ列車

津軽鉄道では、冬季に客車内の暖房装置として、ダルマストーブが用いられた列車が運行されます。このレトロ感にあふれた「ストーブ列車」では車内販売でスルメを購入し、そのストーブで炙って食べられる風情ある鉄道旅が楽しめます。沿線の金木駅には、文豪・太宰治の生誕地も。鉄道と路線バスを駆使し、冬の津軽半島を楽しむモデルプランを紹介します。

津軽鉄道・津軽五所川原駅からスタート

JR五能線五所川原駅に隣接する津軽鉄道・津軽五所川原駅

JR弘前駅からJR五能線に乗車して、五所川原駅に向かいましょう。JR五能線は、秋田県能代市の東能代駅と青森県南津軽郡田舎館村の川部駅を結ぶローカル線ですが、秋田県側の秋田駅と青森県側の弘前駅を始発とする列車が多くなっています。また、秋田駅と弘前駅・青森駅を結ぶ人気の列車「リゾートしらかみ」号なども走っています。JR五能線の中心駅のひとつ、JR五所川原駅に隣接するかたちで、津軽鉄道の津軽五所川原駅舎があります。

津軽鉄道のディーゼルカー

今回の行程では、津軽五所川原駅に戻ってくるので、荷物などがかさばる場合には駅のコインロッカーに荷物を預けて、津軽鉄道に乗り込みましょう。

津軽鉄道のホームには、『走れメロス』のヘッドマークがついたオレンジ色のディーゼルカーが待機していました。太宰ファンの心をくすぐる演出ではないでしょうか。まずは、通常のディーゼルカーに乗車(乗車券のみで利用可能)し、北を目指します。列車に揺られること約20分で金木駅に到着です。車窓の様子などは、後ほど紹介します。

太宰治のふるさと、津軽の金木町

津軽鉄道金木駅の駅舎
津軽三味線会館の外観

駅から徒歩5分ほどのところに「津軽三味線会館」があります。まずは、ココから観光することにしましょう。館内では津軽三味線の生演奏があるということで、早速入館です。

津軽三味線の「生演奏」

演奏のクライマックスでは、上から紙ふぶきが降ってきて、寒い北国の情景を演出してします。約20分、本場で聴く津軽三味線の音が心にしみわたります。

■津軽三味線会館
・URL: http://www.kanagi-gc.net/syami/

太宰治の生家、斜陽館を見学

津軽三味線会館の目の前にある斜陽館
斜陽館の内部の様子

つづいて、「津軽三味線会館」の向かいにある「斜陽館」へ参りましょう。斜陽館は、津島源右衛門(20世紀初頭の文豪、太宰治の父)が建てた、入母屋造りの建物です。

館内に入ると、大豪邸ぶりに驚きます。1階は11室278坪、2階が8室116坪の広さを誇り、庭園もたいへん立派です。太宰治の熱狂的なファンであれば、その「聖地(生家)」訪問は必須でしょう。筆者は『走れメロス』を知るぐらいで、太宰だけではなく文学全般に興味が・・・・・・。そのような筆者では、斜陽館や太宰の魅力を十分にお伝えできないのですが、ファンでなくとも金木に来た際は、訪問してください。

■太宰治記念館 「斜陽館」
・URL: http://dazai.or.jp/modules/contents/class-a01.html

金木駅で名物「しじみラーメン」をご賞味あれ!

しじみの出汁の風味が絶品

金木駅に戻ります。駅舎の2階にある「ぽっぽ家」でランチタイムにしました。この付近の名物、しじみを使った「しじみラーメン」が大変美味なので、おすすめです。上品な塩味で、しじみの出汁が良く出ています。金木の近くにある十三湖という湖が、しじみの産地なのです。

■ぽっぽ家(津軽鉄道金木駅2階)
・URL: http://t-ate.com/archives/3946.html

津軽鉄道「ストーブ列車」の旅

古い客車が現役で走る
車内にストーブのある風景

津軽五所川原駅への帰りは、本日のメインイベント、「ストーブ列車」への乗車です。「ストーブ列車」への乗車には、乗車券のほかに「ストーブ列車」券が必要です。外観含め、たいへん古い客車が旅情を誘います。

筆者が訪問したのが平日であったためか、空いていました。座席指定ではなく、自由席なので、空いているところに座りましょう。でも、ストーブ付近の席は、人気が高いです。

ゆっくり走り出した「ストーブ列車」の車内では、係員によってストーブに石炭がくべられます。車内をストーブで暖めるスタイルの旧型客車が冬の津軽鉄道の名物となっていて、最近では訪日外国人観光客にも人気です。

車内販売では、スルメや日本酒も・・・・・・
雪原に岩木山の光景

車内販売で「スルメ」を購入すると、販売員の方がストーブで焼き、裂いてくれるサービスがあります。車内には、スルメの香ばしい匂いが。スルメイカを肴に、これも車内販売の日本酒をチビチビ、車窓には冬の岩木山・・・・・・。北国に来たのだなと感傷的な気分になりながら、ストーブ列車の旅を楽しみましょう。

■津軽鉄道
・URL: http://tsutetsu.com/

五所川原「立佞武多(たちねぷた)の館」を訪問

五所川原駅から徒歩約10分の立佞武多の館
「立佞武多」が圧巻!
4階ぶち抜きの「立佞武多」

ストーブ列車の旅は、あっという間。ほろ酔いのなか、津軽五所川原駅から目抜き通りを歩くこと10分弱で「立佞武多の館」に到着します。

「立佞武多の館」は、毎年8月4日~8日に開催される「立佞武多祭り」のギャラリーとなっています。館内に入るとその迫力に圧倒されることでしょう。4階の建物の吹き抜け部分を使って「立佞武多」が鎮座しています。

ねぷた祭の時には、この建物から巨大な立佞武多が外に出ていきます(立佞武多が出るための4階ぶち抜きの巨大ドアがあります)。圧倒的な高さの立佞武多ですが、これでも電柱があるために、かつてよりは高さが低くなったのだとか。ガラス張りのエレベーターが館内にあるので、それに乗りながら下から上まで立佞武多を見てみてください。

■立佞武多の館
・URL: http://www.tachineputa.jp/

知っておくと便利!青森・弘前アクセスのイメージマップ

路線バスを上手に活用しよう

JR五能線などを含め、このエリアの公共交通機関は運行本数が少ないので注意が必要です。公共交通機関を使って、このあたりを旅するには事前のスケジューリングが重要なのです。また、列車移動だけではなく、主要駅間を結ぶ路線バスをうまく活用すると、効率的な行程が作れます。以下の情報を参考に、冬の青森県五所川原へ、出かけてみませんか。

≪ポイント≫
・新青森駅-五所川原駅間のバス、1時間に1~2本(所要時間90分、1,060円)
・奥津軽いまべつ駅-津軽中里間のバス「あらま号」、1日4本(所要時間60分、1,200円)
*【津軽中里駅発】8:45、12:10、14:15、17:45 【奥津軽いまべつ発】10:50、14:00、15:50 、19:40(原則的に、奥津軽いまべつ駅での北海道新幹線への接続が考慮されている)
・新青森駅-五所川原駅を直通する列車は1日数本。弘前駅あるいは川部駅での乗換えが必要
・新青森駅-弘前駅間の列車本数は、1時間に2本程度
・弘前駅・川部駅-五所川原駅間のJR五能線の列車本数は、1時間に1本もない時間帯が多い。列車本数が少ないので、要注意
・津軽五所川原駅-金木駅-津軽中里駅間の列車本数は、1時間に1本程度(ストーブ列車は1日3本、冬季限定)

*上記時刻は、2020年1月現在

≪各交通機関のホームページへのリンク≫
■弘南バス
・URL: http://www.konanbus.com/

■奥津軽いまべつ駅・津軽中里駅間バス「あらま号」
・URL: https://www.town.imabetsu.lg.jp/kurashi/bus/eki_bus.html

■津軽鉄道
・URL: http://tsutetsu.com/

■JR東日本
・URL: https://www.jreast.co.jp/

※初回掲載: 2017年12月23日

なお、関連記事として「冬の弘前市内観光 ねぶた、津軽三味線とグルメの旅!(青森県・弘前市)」をどうぞ。「地球の歩き方ニュース&レポート(オリジナルサイト)」上でこの記事をご覧になっている方は、以下の「詳細記事はこちら」ボタンから、外部メディアでこの記事をご覧の方は、オリジナルサイトの記事内に設けられた黄色いボタン「詳細記事はこちら」で確認ください。

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