【カンボジア 旅の最新事情】観光客の受け入れ開始、日本出国前PCR検査&到着後隔離不要!

公開日 : 2022年08月08日
最終更新 :
カンボジアを代表する世界遺産、アンコール・ワット
カンボジアを代表する世界遺産、アンコール・ワット

カンボジアは、2022年3月17日より入国時のPCR陰性証明書の提出及び抗原検査の実施が撤廃され、さらに同年6月1日より、ワクチン接種者は入国時検査と入国後の待機が不要になり、少しずつですが観光客が戻りはじめています。カンボジア渡航に関して、ビザや必要書類、フライト情報など最新情報をお届けします。

カンボジアの新型コロナ感染状況

カンボジアの新型コロナ感染状況
町はコロナ禍前の活気を取り戻しつつあります

2021年春頃から感染者数が増加しましたが11月頃に減少し、2022年7日7日のカンボジア保健省の発表によると同日確認された陽性者はカンボジア全国で12人でした。5月頃からは感染者が0人の日もあり、4月4日以降は死者は確認されていません。
また、ワクチン接種状況は良好で、2022年7月15日時点で、人口の8割以上が必要とされる回数のワクチン接種を済ませています。

ワクチン接種証明で入国時検査と入国後の待機が不要に

ワクチン接種証明で入国時検査と入国後の待機が不要に
アンコール遺跡にも観光客が戻り始めています

*取得可能な観光ビザと入国条件*
〈ビザ〉
●2022年3月17日より、シェムリアップ国際空港・プノンペン国際空港・シハヌークビル国際空港でのアライバル(到着)ビザの発給が再開されています。30日間の観光シングルビザで30US$。機内で配られる出入国カードに必要事項を記入して申請窓口に提出し、料金を支払うと即時発給されます。
●事前にウェブサイトでeビザを取得することも可能。30日間滞在可能なeビザは36US$、所要3業務日。
https://www.evisa.gov.kh/
●日本国内のカンボジア大使館&領事館で取得することも可能。ビザ発給までの所要時間や日数は大使館・各領事館によって異なり、東京の大使館は1業務日、各領事館は2業務日かかります。料金は30日間の観光ビザが4500円、30日間の業務ビザが5100円(東京の大使館の料金)。

〈入国に関する条件〉
●カンボジア到着72時間以内のPCR検査の陰性証明書は提出義務が撤廃されました。ただし、乗り継ぎの場合は乗り継ぎ地の規則・法令により陰性証明書等が求められる可能性がありますので、乗り継ぎ便で到着される方はご自身で航空会社等にご確認下さい。
●ワクチン接種済みであることを証明する書類を提示することにより入国後の隔離は不要となります。ワクチン未接種の入国者に対しては、到着時に迅速抗原検査が実施されます。費用は5US$で自己負担です。検査の結果が陰性の場合は隔離が不要です。
●新型コロナ治療費用をカバーできる海外旅行保険加入は必須条件ではありませんが、加入が推奨されています。

〈フライト情報〉
2022年9月現在、日本・カンボジア間の直行便は再開されていません。バンコク、ホーチミン、ハノイ、シンガポールなどを経由する必要があります。

カンボジア→日本への出入国について

カンボジア→日本への出入国について
シェムリアップ&プノンペンにはPCR検査を受けられる病院や施設があります。写真はプノンペンの王宮

2022年9月7日午前0時(日本時間)以降のカンボジアから日本への入国者は、有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要となっています。

日本政府は、新型コロナウイルス感染症の各国・地域からの流入リスクを総合的に勘案し、各国・地域を「赤」「黄」「青」の3色に区分しています。カンボジアは「青」に区分されていますので、日本への入国にあたっては、下記のとおりとなります。

◎搭乗する航空機の到着予定時刻が、令和4年9月7日午前0時(日本時間)以降の入国者
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要

●出国前72時間以内の検査証明書提出の見直しについて(外務省ホームページ)
URL: https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

〈ファストトラック利用で入国手続きをスムーズに〉
入国前に専用アプリ「MySOS」をインストールし、搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上での事前登録(検疫手続き)を行うと、入国手続きが簡略化されます。対象となる空港は成田、羽田、関空、中部、福岡の5つの国際空港となります。※2022年7月8日から MySOSのウェブ版も利用できるようになりました。

●ファストトラックについて(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

〈PCR検査可能病院〉
シェムリアップ
・青年スポーツ・センター(Youth Sport Club)
 Address: Apsara Road, Chong Kao Sou village, Slorkram Commune, Siem Reap City, Cambodia
 Google Map: https://goo.gl/maps/GE1EkWRNoPJvZ6f98
 シェムリアップ州のPCR検査問い合わせ先:115,音声案内で 4を選ぶ(英語、クメール語での対応)。
●検査時間:毎日8:00~15:00
 予約は不要とされておりますが、日によって受検者の人数が異なるため、時間に余裕を持って受付を行うことをお勧めします。
●必要書類(外国人の場合)
(1)パスポート
(2)ワクチン接種カード(保有している場合)
●値段
130US$(現金のみ)
●注意点
同センターにはコロナ患者も来訪するため、国際線フライト搭乗のための陰性証明書を取得するためにPCR検査を受ける場合に、これらの患者と同一の場所で待機し、検査を受けることになる可能性もあるため注意が必要です。

プノンペン
・パスツール研究所
https://www.pasteur-kh.org/negative-medical-certificate-for-travelers-appointment/
・国立公衆衛生研究所
https://niph.org.kh/niph/home/index.html

[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
地球の歩き方 ガイドブック D22 アンコール・ワットとカンボジア 2020年~2021年版

アンコール・ワットをはじめとする、クメール美術の真髄を体現するアンコール遺跡群を徹底解説。シェムリアップ、プノンペンなど12都市の町歩きガイドや、アプサラ・ダンス、カンボジアシルクなどのクメール文化、カンボジア料理・おみやげ紹介も充実。カンボジアを安全・快適に旅するための情報にも注力しています。

■地球の歩き方 ガイドブック D22 アンコール・ワットとカンボジア 2020年~2021年版
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080135600

※当記事は、2022年9月7日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックD22 アンコール・ワットとカンボジア』編集担当 小坂歩   
PHOTO: iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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