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【2021年8月 中国・蘇州 旅の最新事情】陽性者が増え、規制が再開した蘇州の街と、観光地「山塘街」を在住者がレポート

2021年08月16日

山塘街の入口では検温と健康コードの確認が行われています

実は、中国・蘇州の街の様子は、この2週間で激変しました。

先日こちらの記事<【2021年7月 中国・蘇州 旅の最新事情】観光客でにぎわう世界遺産の拙政園を在住者がレポート>でお伝えした時は、中国全土でコロナ新規陽性者はとても低く抑えられていたのですが、7月末に蘇州市の近隣の南京市でコロナデルタ株の陽性者が確認されて以来、あっという間に中国各地に拡散し、この2週間近くでコロナ陽性者数が激増しました。諸外国から見れば桁違いにとても少ない数なのですが、次々と規制を発表し、中国では再び抑え込もうとしています。蘇州の現状を蘇州在住の筆者が、街の規制の様子と観光地・山塘街の様子をレポートします!

2週間でコロナ陽性者数が激増し、再び緊張感が高まっています

30℃を超える日でも山塘街では多くの観光客がマスクを付けていました

2週間ほど前までは、蘇州の街の規制はとても緩く、ほぼコロナ禍以前の生活を取り戻していたのですが、今また1年前のコロナ禍の時のような規制が行われています。都市によって規制が異なっていますが、蘇州では不必要な外出は控え、原則的には省(日本で言う県のような行政単位)をまたぐ移動は行わない、蘇州を離れないようにという通達が出ています。

この通達の中身は、蘇州を離れた場合の対応についても明確に指示されています。中国では陽性者の数によって「高リスク地区」「中リスク地区」「低リスク地区」に分類されており、「高・中リスク地区」を訪れて蘇州に戻った場合は蘇州で14日間の隔離観察を実施すること、また「高・中リスク地区」を訪れていなくてもそれがある都市に行った場合は、自分の住む地区の管理コミュニティに報告、PCR検査を受けることが求められています。これは単に移動の自粛を求めるより、効果があるように思います。

規制が発表されて以来、蘇州の観光客はぐっと減りました。また蘇州市内の地下鉄の乗降客もとても少なくなり、移動を控えている人が多い印象です。2021年8月14日現在、発表されている蘇州市内の陽性者数はゼロですが、蘇州が属する江蘇省内の都市で陽性者が多いので、2週間前に比べて少し緊張感があり、屋外でもマスクを着用している人が増えました。

■山塘街
・住所: 苏州市姑苏区古城西北
・最寄り駅: 地下鉄2号線「山塘街」駅
・開放時間: 8:00~21:00
・入場料: 無料

コロナを何が何でも抑え込む!厳しい対策・制限が再開

店頭には「マスクを着用してお店に入ってください」の貼り紙

この2週間で街のコロナ対策がとても厳しくなりました。具体的には、マスク着用・検温・健康コードの提示や消毒を徹底すること。そして人の移動を制限することと、人の密集を避けることです。

例えば、冒頭でお伝えした山塘街のような観光スポットの入口や、ショッピングモールの入口、路面店の店頭には係員を配置し、入ってくる人のマスク着用の確認、検温、健康コードの確認をすることが義務になっています(違反していた店は警察の取締を受け、営業停止に)。また飲食店は、お店によっては、入店時に氏名と検温した体温と電話番号の記帳を求められるようになりました。

ショッピングモール入口の体温チェック機器とマスクの自販機

人の移動制限に関しては、高速道路の出入口をいくつか閉鎖。また出入口で乗員のPCR検査結果の提示を要求しており、陰性結果を持っていなければ通過出来ないことがあるようです。一方、蘇州の地下鉄やバスなどの公共交通期間に関しては、これまで通り運行されており、マスク着用が義務となっています。

人が密集する場所については、人数制限が行われているか、対外開放が停止されています。例えば博物館や公立のスポーツセンターなどでは、1時間あたりの利用人数に制限が設けられています。西園寺や玄妙観、北塔報恩寺などの寺院は、対外開放が停止、8月に蘇州市で予定されていたコンサートや公演は全て延期が決まっています。また夏休みに入った子どもたちの夏期講習や塾などの習い事を対面形式の授業で行うことは禁止され、オンラインでの授業のみ許可されています。

薬局の入口には販売できない薬が貼り出されていました

また薬局では解熱剤、咳止め、抗ウイルス薬、抗生物質の4種類は販売が停止されました。風邪の症状とコロナの症状が似ているため、発熱や咳などの症状が出た場合は、直ちに発熱外来を受診するように通達が出ています。

蘇州の人気観光地・園林や飲食店は通常通り営業中

蘇州の地元の人に愛される園林・可園ではガチョウや鴨と触れ合えます

寺院やコンサート会場を閉鎖する一方で、山塘街や、世界遺産に指定されている園林などの観光スポットは定員を設けながら、通常通り開放されています。ショッピングモールと同じく園林でも入場時に安全確認がされており、昨日訪れた可園という園林では、入場時にチケットを実名登録して購入し、検温と、健康コードと行程カード(スマホで出来る電話番号からの行動履歴確認)の提示が必要でした。

また飲食店の営業時間、接客人数などについて、制限は今の所ありません。

■可园
・住所: 苏州市沧浪区人民路48号
・最寄り駅: 地下鉄4号線「三元坊」駅または「南门」駅
・営業時間: 7:30~17:00(16:30入場停止)
・入場料: ハイシーズン25元/オフシーズン20元

全市民PCR検査を実施予定

「全市民PCR検査」が準備中

蘇州市では「全市民PCR検査」が着々と進行しています。住宅地に臨時のPCR検査場が設置され、その地区の住民は指定された時間に全員PCR検査を無料で受けるというものです。

陽性者数の多い南京市や揚州市では既に大規模に行われており、揚州市で3回のべ470万人以上の検査が行われて39人の陽性者が確認されたそうです。全市民PCR検査はまだ続いています。

中国政府がコロナを抑え込むのに全力を尽くす姿勢に、市民も協力し、粛々と対応しているという印象です。

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※当記事は、2021年8月14日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年8月14日現在、ほとんどの国において観光目的の入国は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、来たるアフターコロナの旅行再開に備え、世界のさまざまな国と地域の現況について発信しています。渡航の可否や条件等については、下記などを参考に、必ずご自身のほうでもご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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