【2022年9月 インドネシア 旅の最新情報】到着ビザの発給を再開、到着時のPCR検査も不要に!

公開日 : 2022年08月09日
最終更新 :
ウブド王宮での定期公演もコロナ対策を行って再開されています
ウブド王宮での定期公演もコロナ対策を行って再開されています

2022年3月より到着ビザ(VOA)の発給が再開されました。日本を含む対象国の外国人は主要な国際空港に到着してから、観光目的のVOAを取得して入国できます。4月にはインドネシア到着時のPCR検査も撤廃され、少しづつ身近になっているインドネシアの旅行事情について最新情報をお届けします。

インドネシアの感染状況や気になるコロナ対策は?

インドネシアの感染状況や気になるコロナ対策は?
観光地では検温やアルコール除菌など日本同様のコロナ対策を実施

1万数千もの島々が広がる世界最大の島嶼国というハンディキャップがあり、国全体での必要回数のワクチン接種割合は約62%という状況です(8月2日現在)。ただし首都ジャカルタでは2回の接種率がほぼ100%。人口が密集するジャワ島とバリ島は、それ以外のエリアと異なる活動制限が設けられ、感染状況に応じてレベル1〜4までの活動制限が適用されています。インドネシアではマスク着用が義務付けられていますが、2022年5月の政府通達により、屋外の密状態でない場所であればマスクの着用は必須ではなくなりました。

ワクチンパスポートや配車アプリなどスマホは旅の必携ツール!
ワクチンパスポートや配車アプリなどスマホは旅の必携ツール!

インドネシアのコロナ対策に導入されているのがワクチン接種証明アプリ「プドゥリリンドゥンギPeduliLindungi」。ショッピングモール、レストラン、空港など多くの場面でアプリの提示を求められます。設置されているQRコードを読み取り、ワクチン接種を2回以上行っていれば緑や青の表示となります(未接種は赤、陽性者は黒の表示)。インドネシア入国の際にも必要となりますので、日本出発前にアプリのインストールと登録をお忘れなく! アプリは日本語表記にも対応していますが日本大使館の報告によると不具合が出る場合も少なくないのだとか。その場合は入国時も含めて、ワクチン接種証明書のコピーや写真を提示しましょう。

インドネシアへの入国条件とフライト状況

インドネシアへの入国条件とフライト状況
ジャワ島中部にある世界最大の仏教遺跡ボロブドゥール

コロナ禍以前のような「ビザなし入国」は運用が停止されていますが、空港で到着ビザが申請できるようになり、海外旅行者の受け入れが徐々に本格化しています。

〈到着ビザ〉
●日本国籍のパスポート所持者は、観光であればインドネシア到着後に空港で到着ビザ(VOA)の取得が可能(6ヵ月以上のパスポート残存期間、出国用航空券の提示が必要)
●到着ビザの代金はRp.50万(インドネシア・ルピアまたは米ドルや日本円での支払い)
●滞在日数は最長30日以内(到着ビザの延長は1回のみ、30日間の延長を各地の入国管理局で可能)
●対象となる入国ポイントはジャカルタやデンパサールなど9つの空港や11の海港など

〈入国に関する条件〉
●ワクチン接種証明書(原則2回分以上)の提示
●ワクチン接種証明アプリ「プドゥリリンドゥンギPeduliLindungi」の提示
●インドネシア入国前のPCR検査陰性証明書は不要となりました
※ビザや入国の条件の詳細は、在インドネシア日本大使館ホームページなどで最新情報の確認を
https://www.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

〈フライト情報〉
日本~インドネシア間の定期直航便は成田・羽田~ジャカルタ間のみ再開しています。日本各地からバリ島へはフィリピン航空などの乗り継ぎ便を利用したツアーが催行されています。
●ガルーダインドネシア航空: https://www.garuda-indonesia.com/jp/ja/discover/route-map/japan-route-timetable
●日本航空: https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/area/indonesia.html
●全日空: https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/destination/international/india-es_asia-oceania/cgk.html
●フィリピン航空: https://www.philippineairlines.com/ja-jp/jp/home

国内移動に必要な書類は状況により変わることもあるので要注意
国内移動に必要な書類は状況により変わることもあるので要注意

〈入国後の注意事項〉
入国に際してホテルでの検疫隔離はなくなり、空港到着時のPCR検査も撤廃されました。 ただし、空港到着時の検温で体温が37.5℃以上の場合には、自費でPCR検査を行い、ホテルへ移動して部屋で待機となります(陰性結果が出れば解除されます)。また滞在中に新型コロナウイルスへに感染した場合には、最低10日間の隔離となり再検査で陰性となるまで隔離が続きます。入院・ホテル隔離・航空券の再購入など高額支出が想定されるので、海外旅行保険への加入はマストと考えましょう。

〈インドネシアでの国内移動〉
ジャカルタ首都圏から国内移動(空路・海路・陸路)する場合、2022年7月17日よりワクチンを3回接種済みであれば陰性証明書が不要となっています。2回接種済みの場合はPCR検査または抗原検査の陰性証明書、1回のみ接種済みの場合はPCR検査の陰性証明書が必要とされています。
※ジャカルタから乗り継ぎ便などを利用する場合は必ず最新情報を入手してください。

インドネシア→日本への帰国について

インドネシア→日本への帰国について
空港へはなるべく時間に余裕を持って到着しておこう

2022年9月7日午前0時(日本時間)以降のインドネシアから日本への入国者は、有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要となっています。

日本政府は、新型コロナウイルス感染症の各国・地域からの流入リスクを総合的に勘案し、各国・地域を「赤」「黄」「青」の3色に区分しています。インドネシアは「青」に区分されていますので、日本への入国にあたっては、下記のとおりとなります。

◎搭乗する航空機の到着予定時刻が、令和4年9月7日午前0時(日本時間)以降の入国者
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要

●出国前72時間以内の検査証明書提出の見直しについて(外務省ホームページ)
URL: https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

〈陰性証明書の提出について〉
検査証明書は、厚生労働省所定のフォーマットのほか、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされていれば任意のフォーマットでもかまいません。ただし検査法や採取検体などの必須項目が日本語または英語で記載される必要があるため、日本人旅行者の対応に慣れた病院でPCR検査を受けると安心です。インドネシアの空港で搭乗前に検査証明書を所持していない場合は、搭乗を拒否されますので、注意が必要です。

コロナ禍の状況ではオペレーションに遅れが生じるケースも少なくないので、3時間前には帰国便が出る空港に入り、航空会社のチェックインカウンターで搭乗手続きをしましょう。出国審査やセキュリテイチェック自体はコロナ前と変わりません。

滞在国がインドネシアの場合、ワクチン接種証明書の有無にかかわらず、日本到着時の検査、自宅待機は不要となっております。

●PCR陰性証明書について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

●日本入国時の検疫措置について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

●ジャカルタの日系医療機関はこちら
https://www.id.emb-japan.go.jp/info20_20j_nyukokuFAQ.html#no14

●バリ島で日本人の利用が多い医療機関はこちら
https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/files/100363638.pdf

〈ファストトラック利用で入国手続きをスムーズに〉
入国前に専用アプリ「MySOS」をインストールし、搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上での事前登録(検疫手続き)を行うと、入国手続きが簡略化されます。対象となる空港は成田、羽田、関空、中部、福岡の5つの国際空港となります。※2022年7月8日から MySOSのウェブ版も利用できるようになりました。

●ファストトラックについて(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

インドネシアの入出国に関してはコロナ感染の収束傾向に応じて、制限が緩和されて手続きが簡略化されつつあります。旅をするにはまだまだ面倒な手続きもありますが、最新情報をチェックしながらのんびりと南国の島々を旅するプランを練っていきましょう。

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※当記事は、2022年9月12日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブック D25 インドネシア』『地球の歩き方ガイドブック D26 バリ島』編集担当 小高雅彦
PHOTO: ©iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年9月12日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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