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台湾のシリコンバレー「新竹(シンヂュー)」の歩き方

2019年12月12日

屋台が集まる新竹の城隍廟(チョンホアンミャオ)は必訪

今ではすっかり身近になった台湾旅行。台北ばかりで物足りなくなってきたら、その日の気分で気軽に足を運べる周辺の都市へショートトリップに出かけてみてはいかがですか? 台北から片道1時間強で日帰りできる新竹(シンヂュー)は、リーズナブルなローカルグルメと町歩きが楽しめるおすすめの町です。

新竹について

新竹のシンボルである東門城 ©iStock

新竹市は台北から南西へ約60kmの台湾北西部に位置しています。人口約45万人を擁する中都市。その周辺に広がる新竹縣は自然が豊かで、漢民族の一派である客家の人々が多く住んでいます。新竹は古くから台湾北西部の中枢都市として発展した町で、かつては竹塹(テクツァム)と呼ばれていました。清代の17世紀末頃から漢人の入植が開始され、1733年に築かれた竹塹城の城門は東門城(トンメンチョン)として現在も町の中心部のロータリーに残っています。冬は猛烈な季節風が吹き、その風を利用して作るビーフンは新竹の特産品で、おみやげとして人気です。

また、新竹は台湾の基幹産業であるハイテク産業がさかんなことでも知られています。新竹の郊外にはパソコン、通信、半導体などIT関連企業が集中する世界的にも有名な工業団地、「新竹サイエンスパーク」があり、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれています。

台北からの所要時間は台鉄の自強號で約1時間10分。所要約30分の高速鉄道(新幹線)も走っていますが、高鉄新竹駅は中心地から遠く、中心部へ出るために所要約30分の台鉄六家線に乗り換えなくてはなりませんので、中心部だけを訪れるなら台鉄のほうが便利。または所要約1時間30分の長距離バスもあります。

新竹駅

台湾に現存する最古の駅舎

台鉄で新竹へ到着した旅人をまず迎えてくれるのが、日本統治時代の1913(大正2)年に建てられた趣ある新竹駅。台湾は各地に日本統治時代に建てられた駅舎が残っていますが、そのなかでも最も古い駅舎として知られ、1998年には台湾の国定古蹟に指定されています。設計は台湾総督府鉄道部の嘱託技師で、駅舎関連の設計に携わっていた松ヶ崎萬長(まつがさきつむなが、1858~1921年)。1908年に起工し、5年の歳月を費やして完成しました。ちなみに、台北・西門町に立つ西門紅樓も彼による設計です。

駅を出たら、正面からじっくり建物を眺めてみましょう。バロックとゴシックの要素が混在するコンクリート造り駅舎は風格を感じさせながら、どこかエレガントなたたずまいを見せています。てっぺんにちょこんと乗った時計塔もかわいらしいです。外観を堪能したら、改めて駅舎内を見回してみましょう。新竹駅のすばらしいところは、100年以上経った今でも鉄道駅として現役で活躍しているところ。それだけ地元の人々の生活に溶け込んでいるので、見過ごしてしまいそうですが、待合ロビーの高部に設けられた半円アーチの窓の飾りは創建時からのもので、今見てもモダンなデザイン。無機質になりがちな駅の待合ホールのアクセントになっています。

2015年には、同じ1914年に日本で完成した東京駅と完成100周年を記念して姉妹駅の締結がなされました。松ヶ崎萬長は東京駅の設計者である辰野金吾(たつのきんご、1854~1919年)と親交があったというから、天国にいるふたりにとってもうれしいニュースだったに違いありません。

新竹のおすすめ観光スポット

現在の新竹市役所にあたる、新竹市政府 ©iStock

新竹の観光的見どころは、城隍廟と現在も残る日本統治時代の建築物。どこも新竹駅から徒歩圏内ですので、味わいのある町並みを楽しみながら散策できます。

まず、いちばん有名な観光スポットである城隍廟へ。
土地神を祀る城隍廟は台湾各地にみられますが、1748年創建の新竹の城隍廟はその周りにグルメ屋台が密集しているという点で大変ユニーク。周辺を屋台と店の看板でぐるりと囲まれているので、ぱっと見ではここが廟であることはわかりません。城隍廟としては台湾最大規模です。

■城隍廟
・住所: 新竹市中山路75號
・電話: (03)522-3666
・時間: 5:30~22:30
・休日: 無休

新竹の中心部には、新竹駅以外にも、日本統治時代に建てられた歴史的建造物が残っています。新竹駅裏側にある玻璃工藝博物館(ボーリーコンイーボーウーグアン)もそのひとつで、皇族や高官のための招待所として建てられた自治会館が、現在は新竹の特産であるガラス工芸に関する説明やガラスの芸術作品を展示する博物館として利用されています。

■玻璃工藝博物館
・住所: 新竹市東大路一段2號
・電話: (03)562-6091
・時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
・休日: 月、清明節、端午節、中秋節、旧正月
・料金: 50元

■新竹市政府
1926年に新竹州庁として建てられ、新竹市政府として現在は利用されています。
・住所: 新竹市中正路120號
・電話: (03)521-6121
・営業時間: 8:00〜12:00、13:00〜17:00
・休日: 土・日・祝

■新竹美術館
1925年に新竹市役所として建てられ、現在は美術館として利用されています。
・住所: 新竹市中央路116號
・電話: (03)524-7218
・時間: 9:00~17:00
・休日: 月、清明節、端午節、中秋節、旧正月
・料金: 無料

新竹のおすすめグルメ

ビーフンと貢丸湯は新竹を代表するご当地グルメ

屋台が集まる新竹の城隍廟は新竹随一のグルメスポット。赤い門をくぐるとB級グルメの店がひしめきあい、熱気に圧倒されてしまいそうですが、以下の人気店を押さえておけばバッチリです。

■阿城號(アーチョンハオ)
新竹名物、ビーフン(米粉)を食べるならココ。自家製タレで味付けしただけのシンプルな炒米粉(40元)とプリプリの豚肉団子のスープ、貢丸湯(45元)を食べなければ新竹へ来たとはいえません。
・時間: 7:00~21:30
・休日: 第2・4火

■柳家魯肉飯(リォウジアルーロウファン)
本殿に向かって右側にある。看板メニューの魯肉飯(30元)はあらびき胡椒がアクセント。トロトロに煮込まれた豚肉は意外と油っぽくなく、ぺろりと食べられてしまいます。ビーフンや貢丸湯もあり、メニューのバリエーションが豊富なのがうれしい。食事時は行列。
・時間: 10:30~22:30
・休日: 第2・4火

■郭家元祖潤餅(グオジアユエンズールンビン)
東門街に面した廟の外側にあり、1906年創業の老舗で、ゆでたキャベツやモヤシ、ピーナッツ粉などをクレープで巻く潤餅(35元)を求める行列が常にできています。テイクアウト専門。時間が経つと野菜から水分が出てきてしまうので、買ってすぐ食べるのがおすすめ。
・時間: 8:30~22:00
・休日: 水

新竹の天気

ビーフンは新竹みやげの定番

新竹は「風の城」という異名もあるほど風が強い町として知られています。強く吹きつける風にさらして作るビーフンが名物であるのはそのため。気温は台北とそれほど変わりませんが、冬は台北より若干高く感じられます。冬は風を通さないタイプの上着がおすすめ。

■新竹の天気&服装ナビ
・URL: https://www.arukikata.co.jp/weather/TW/HSZ/

新竹のおすすめホテル

町の中心部にあり便利な迎曦大飯店

新竹市中心部の観光だけなら、台北から日帰りで十分楽しめます。新竹を拠点にして台北は日帰りで訪れるという選択肢もありますが、近郊の見どころも回るなら、新竹に宿泊がおすすめです。

■迎曦大飯店
市内中心部にありアクセス至便。
・URL: http://www.solhotel.com.tw/

■ホテルロイヤル新竹
新竹サイエンスパークに近く、ビジネスマンの利用も多い。
・URL: https://www.hotelroyal.com.tw/hsinchu/JP/

まとめ

屋台グルメを食べつくそう!

ハイテク産業の最先端を担う存在でありながらローカル風情も色濃く残す新竹は、台北からの小旅行にぴったり。おいしいものを食べながら散策を楽しむ“台湾的幸せ”を味わいに、おなかをすかせて出かけましょう。

TEXT: 福原正彦、谷口佳恵
PHOTO: iStock

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