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【2021年11月 台湾・台北 旅の最新事情】レトロ建築が美しい大稻埕(迪化街)さんぽ~前編~

2021年11月24日

大稻埕慈聖宮廟前にあるガジュマルの下でローカルフードに舌鼓

私は今、台湾南部の台南という街で暮らしています。ここでは日中はまだまだ汗ばむ陽気の日が多いのですが、立秋が過ぎたあたりから夜はぐっと気温が下がり肌寒くなりました。今回は、10月下旬から11月上旬にかけて同じ台湾の北部・台北を訪れましたので、街の様子や感染対策の現状を数回に分けてレポートします!まず前編でご案内するのは、台北市の西部、大稻埕(迪化街)エリア。伝統的な風情が残る大稲埕(ダーダオチェン)の中で、特に今回は迪化街の北側エリアのおすすめスポットをご紹介します。

台湾のコロナ感染状況と感染対策について

乾物店の店頭にある検温、実名登録制のQRコード

11月16日現在、台湾のコロナ警戒レベルは第2級です。感染者ゼロが続く日も増えてきましたが、今も外出時のマスク着用(室内外での運動、写真撮影など一部着用不要)が義務付けられており、注意を受けても従わなかった場合は3000元(約1万2000円)以上、1万5000元(約6万円)以下の罰金が科せられます。飲食店や鉄道の改札前には検温、消毒、実名登録制のQRコードが置かれ、水際対策はバッチリ。11月に入ってから高鐵(台湾新幹線)や台鐵(台湾鉄道)では飲食が可能になり、高鐵は全席指定から自由席の販売が再開されました。また、これまで接客を伴うバーなどは休業対象となっていましたが、11月16日から条件付きで再開されています。

シャッターを押す手が止まらない「大稻埕」とは?

歴史ある建造物のリノベーション化が進みます
淡水河河畔にある大稲埕碼頭。サイクリングロードが整備されています
木製のキッチン用品や茶具、セイロなどが並ぶ老舗問屋

大稲埕は、艋舺(現在の萬華)に次ぐ歴史ある市街地です。18世紀頃に淡水港が開かれたことで、淡水河の運輸中継地として茶屋や商店が多く集まり栄えました。現在は当時ほどのにぎわいはありませんが、バロック式建築や赤レンガの洋風建築、閩南式平屋が残されており、乾物店や漢方薬局をはじめ伝統的な建物をリノベーションした雑貨店やスイーツ店が点在しています。今回ご紹介している迪化街の北側は観光地化された南側に比べてローカルな空気感を感じられるエリアでもあります。18:00頃になると閉店してしまう店が多いので、午前中から夕方頃までに出かけるようにしましょう。

朝食は創業80年以上のローカルヌードルを

切仔麵20元(約80円)、白斬雞1人前100元(約400円)
オープン直後の外観。昼頃には行列ができる人気店

メイン通りの迪化街と平行に走る安西街にある麺店。2019年にはミシュランガイド台北に掲載されました。現在は3代目の葉海川さんが切り盛りしており、地元の市場で仕入れた新鮮な食材や麺を使用して、家族代々伝わるレシピで作り上げています。看板メニューの切仔麵は、スープなしの乾麺と、スープありの湯麺が選べます。この日は少し肌寒い朝だったので、湯麺にしました。スープは、豚骨や豚レバーなどで煮込んでいて、あっさりながらも深みがあり、エシャロットの風味が効いています。サイドメニューは、鶏肉を茹でた白斬雞のほか、10:00以降に登場する紅燒肉(紅麹の酒粕に漬けた豚バラ肉を唐揚げにしたもの)も必食です!(サイドメニューは人数によって量と値段が変わります)。入口付近で口頭注文するシステムなので少し緊張しますが、お店の方はみなさんとても親切なので安心してチャレンジしてみてください。メニューがないので、訪問前に食べたいものを書いておくとスムーズです。注文後は席に着き、食後に料金を支払います。

■賣麵炎仔(マイミェンイエンザイ)
・住所: 台北市大同區安西街106號
・アクセス: MRT中和新蘆線「大橋頭」駅D3出口から徒歩約5分
・営業時間: 8:00~15:00
・定休日: 旧正月
・電話番号: 02-2557-7087

台湾伝統菓子のアフタヌーンティーセットでひと休み

少女龜蜜130元。平安龜、ドリンク(コーヒーか紅茶を選べる)のセット
2020年、レトロモダンにリニューアルしました

1895年創業、5代続く菓子専門店です。伝統的な製法で作られる菓子は20種類以上。パッケージはレトロモダンでおしゃれなため、幅広い年代の方へのお土産におすすめです。看板商品は、ピーナッツ生地にゴマあんが入る平安龜45元(約180円)。縁起がよく、お茶請けにぴったりです。そのほか、ピーナッツ生地にヌガーが入った金銭龜60元(約240円)、甘さ控えめのパイナップルケーキ和生鳳梨酥50元(約200円)、カレーやクリームチーズあんが入った平西餅各60元(約240円)など幅広いラインアップです。箱売りはもちろん、バラ売りもあるので色々試せるのがうれしいポイント。以前は菓子のみの販売でしたが、リニューアルしてレトロかわいいお店に変身し、喫茶スペースができました。伝統菓子とドリンクのセットをはじめ、伝統パイに杏仁茶やホットミルクをかけていただく手沖泡餅140元(約560円)、彰化発祥の雞絲麵130元(約520円)なども味わえます。

■李亭香(リーティンシャン)
・住所: 台北市大同區安西街23號
・アクセス: MRT中和新蘆線「大橋頭」駅D3出口から徒歩約4分
・営業時間: 10:00~19:00
・定休日: 旧正月
・電話番号: 02-7746-2200#200
・URL: http://www.lee-cake.com

台湾の歴史や文化を学べるミニ博物館

迪化街でもひときわ目を引く特徴的なフォルム
2階にはブドウ柄のテラゾーが♡
屋上からの風景。オレンジ色の瓦葺き屋根と白壁が美しい

1962年に建てられかつて漢方薬局だった建物が、2017年に陳國慈女史により博物館へと生まれ変わりました。主軸テーマは「台湾の生活と文化」。半年に一度くらいのペースで展示内容が変わります。1階と2階は展示エリアで、私が訪れたときは台湾マジョリカタイルや、廟における伝統的な装飾芸術などを展示していました。3階はイベントスペースとカフェ(カフェは現在休業中)で、2022年1月3日までは台湾の弁当史を展示しています。屋上に上がると迪化街の美しい街並みが眺められますよ。リラックスして台湾文化に触れられる空間であり、スタッフも気さくな方が多く、ていねいに説明してくださいます。館内の床には、テラゾー(コンクリートやモルタル、大理石などのさまざまな小石を混ぜた人工大理石)で作られた蜂蜜、老山高麗人参、ブドウの図案が施されているので、ぜひ探してみてください!

■迪化二O七博物館(ディーファアーリンチーボーウーグアン)
・住所: 台北市大同區迪化街一段207號
・アクセス: MRT中和新蘆線「大橋頭」駅D3出口から徒歩約10分
・営業時間: 10:00~17:00(土・日・祝~17:30)
・定休日: 火(展示内容の入れ替え時は閉館)
・電話番号: 02-2557-3680
・料金: 無料
・URL: https://museum207.org/index.php

辛いもの好きの聖地! 唐辛子パラダイス

左から、香辣油 小川辣油280元(1120円)、高山花椒青茶6包入240元(960円)
おしゃれな店内には、さまざまな唐辛子製品が並びます

台湾で人気の唐辛子スナック菓子「DoGa香酥脆椒」で知られている杜甲Amaがオープンさせた唐辛子専門店です。もとはキムチの開発をしていたオーナーの李威辰さんが、製造過程で無駄になる唐辛子を減らすため、オリジナリティのある唐辛子製品の開発に力を注いできました。店内には、高品質な四川唐辛子を使用したラー油や乾麺、唐辛子スナックなどの商品が並びます。パッケージもおしゃれなため、辛いもの好きの方へのおみやげに喜ばれますよ。私が今回注目したのは、化学合成物質や防腐剤を使用していない純ラー油。厳選した唐辛子と白胡麻が配合されており、シンプルな味付けの小川辣油、ニンニクが効いた五香蒜辣油、花椒の風味が鼻から抜ける大紅袍辣油、白ゴマが香る胡麻子辣油の4種類です。台湾茶に香辛料をブレンドしたお茶シリーズもユニークで、私は高山茶に花椒をブレンドした高山花椒青茶を購入しました。高山茶の爽やかな風味に、花椒の独特な香りがアクセント。常温の水にティーバッグを入れて2時間放置してから冷蔵庫で冷やすと、すっきりおいしいです。

■杜甲Ama 辛香料概念體驗店(ドゥジア アマー シンシャンリャオガイニェンティイエンディエン)
・住所: 台北市大同區迪化街一段159號
・アクセス: MRT中和新蘆線「大橋頭」駅D3出口から徒歩約10分
・営業時間: 10:30~18:30
・定休日: 水・木(訪問前にFacebook参照)
・電話番号: 02-2552-8787
・URL: https://www.a-ma.com.tw
・FB: https://www.facebook.com/DoGaAma/about


街に溶け込み、暮らすように旅できるホステル

4階のバルコニー付きのダブルルーム3980元(約1万5920円)
細部にオーナーのこだわりが光るゲストルーム

今回、台北滞在時にいくつかホテルを変えて宿泊しましたが、ダントツで再来を誓ったのがこちら。インテリアデザイナーである小佩さんが、時間をかけて古民家をリノベーションしたすてきなホステルです。4階建てで、私はバルコニー付きのダブルルームを予約しました。白を基調とした清潔感のある館内。1階はキッチンや冷蔵庫、リビングルームがあり、ゲストがくつろげるスペースです。エレベーターがないので荷物が多い人は少し大変だと思いますが、部屋に向かう途中にもアートや植物が飾られており、不思議と苦ではありませんでした。4階に到着すると緑に囲まれたすてきなバルコニーがまず目に飛び込み、部屋のドアを開けると柑橘系の爽やかな香りが漂います。朝食はつきませんが、タオルやシャンプー、ドライヤー、飲料水など最低限のものは揃っています。エコの観点で、歯ブラシは置いていないので持参しましょう。シャンプーやハンドソープは、台湾メイドのナチュラルブランド「Reise」のもので統一されていました。宿の前はバイクの抜け道になっているので、帰宅ラッシュ時は少し音が気になりますが、23:00頃には静かになりますし、そういった街の生活音も心地よい体験だったりします。夜のバルコニーは間接照明で優しい光に包まれ、お茶を飲んだりしてのんびり過ごしました。

■門草行旅 The Door Inn(メンツァオシンリュウ)
・住所: 台北市大同區安西街23號
・アクセス: MRT中和新蘆線「大橋頭」駅D3出口から徒歩約8分
・チェックイン/アウト: 15:00/11:00
・電話番号: 02-2557-7045
・料金: シングル1580元(約6320円)、ダブル2780元(約1万1120円)~3980元(約1万5920円)

TEXT/PHOTO: トラベル・キッチン(大西稚恵)

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

『地球の歩き方 ガイドブック D10 台湾 2020年~2021年版』

パワフルシティ・台北、人気の古都・台南、港町・高雄、暮らしたい町・台中、絶景の宝庫・花蓮…。多彩な表情を持つ台湾全土の魅力を網羅。いま話題の最旬スポットから鉄道で巡る小さな町、温泉やディープな離島まで最新情報満載。ハズせない台湾グルメは、必食100メニューやご当地名物など大紹介!茶藝&おみやげ特集も!

■地球の歩き方 ガイドブック D10 台湾 2020年~2021年版
URL: https://hon.gakken.jp/book/2080134500

※当記事は、2021年11月16日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年11月現在、国によっては日本からの観光目的の渡航ができない状況です。渡航についての最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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地球の歩き方編集室
定価:1,870円(税込)
発行年月: 2020年03月
判型/造本:A5変並製
頁数:416
ISBN:978-4-05-801345-8

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