【タイ 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子など

公開日 : 2021年09月03日
最終更新 :
ショッピングセンター入口では必ず検温
ショッピングセンター入口では必ず検温

新型コロナウイルス感染者数の動向が注目されているタイ。プーケットとサムイ島では、条件付きで外国人観光客の受け入れが始まっています。国民へのワクチン接種も始まりましたが、感染者数は減少せず、国内の各種活動や移動に関する制限が続くなど、予断は許しません。この記事では、2021年9月現在の最新情報をお伝えします。

観光客の受け入れ状況

観光客の受け入れ状況
街なかではマスク着用が義務、違反者は罰金

<日本人観光客の入国は条件付きで可能>

2021年9月現在、日本人観光客のタイ入国は可能ですが、各種条件を満たす必要があります。基本的にはバンコクからの入国となり、国内他地域への移動は制限されています。観光目的でビザなし入国の場合、下記の条件を満たせば45日以内の滞在が許可されます。
1) パスポートの残存有効期間が入国日から6ヵ月以上
2) ひとりあたり1万バーツ、または1家族あたり2万バーツ相当額の現金を所持
3) 45日以内に出国することが確認できる予約済み航空券
4) 滞在期間をカバーする、新型コロナウイルス感染症及び関連疾患の治療費を含む医療費10万米ドル以上を保障する保険に加入していることを示す英文医療保険証
5) ASQホテル(代替検疫施設)の支払い済み予約確認書。コピー可。入国後14日間、タイ政府が指定するホテルで、自己負担での隔離滞在が必要
6) 渡航(利用便の出発時刻)の72時間前以内に受けたPCR検査(方式はRT-PCR検査)の英文陰性証明書
7) 入国許可証(COE:Certificate of Entry)。COEの詳細は在東京タイ王国大使館のウェブサイト参照
在東京タイ王国大使館
・URL: http://site.thaiembassy.jp/jp/news/announcement/9763/

上記の他に、タイ到着前に追跡アプリ「ThailandPlus」のスマホやタブレットへのダウンロードが必要です。

<プーケットとサムイ島の観光客受け入れ制度>

・プーケット
2021年7月1日から開始された「プーケット・サンドボックス」制度により、渡航日の14日前までにWHOかタイ王国保健省が承認した新型コロナウイルスワクチン(日本国内で使用されているアストラゼネカ、ファイザー、モデルナ製ワクチンは承認済み)を規定の回数接種済みなら、直行便(日本からはない)またはこの制度による許可対象国や地域(シンガポールなど)を経由する便でのプーケットへの渡航が可能です。

2021年8月17日からは「プーケット・サンドボックス・7+7エクステンション」として対象地域が拡張され、条件を満たせばプーケットに7日間滞在後スラーターニー(サムイ島、パンガン島、タオ島など)、クラビー(ピーピー島など)、パンガー(カオラックなど)の各県へ移動して7泊の滞在が可能になりました。ただし利用可能なホテルや交通手段には制限があります。14日以降は、PCR検査陰性ならば国内他地域への移動が可能です。

・サムイ島
2021年7月15日から開始された「サムイ・プラス」を利用すれば、サムイ島で7日間隔離滞在後、8〜14日目は隔離なしでサムイ島およびパンガン島、タオ島に滞在できます。14日以降は、PCR検査陰性ならば国内他地域への移動が可能です。

入国や制度利用の条件については、最新の情報を下記ウェブサイトで必ずご確認ください。
タイ国政府観光庁 プーケット・サンドボックス・7+7エクステンション
・URL: https://www.thailandtravel.or.jp/phuket-sandbox/
タイ国政府観光庁 サムイ・プラス
・URL: https://www.thailandtravel.or.jp/samui-plus/
在東京タイ王国大使館
・URL: http://site.thaiembassy.jp/jp/news/announcement/10248/


<その他の地域>

2021年10月から、上記の地域以外にパタヤー、チェンマイ、フア・ヒンの3ヵ所で、類似の制度が開始される予定です。

航空便・空港の状況

航空便・空港の状況
スワンナプーム国際空港に駐機する旅客機

日本とタイを結ぶフライトの多くが減便や運休となっています。バンコクの国際空港は、スワンナプーム国際空港とドーン・ムアン国際空港の2ヵ所。現在日本からの便はすべてスワンナプーム国際空港発着です。

●タイ国際航空
羽田→バンコク TG683(水日 10:30発→15:05着)
成田→バンコク TG643(水金日 12:00発→16:30着)
関西→バンコク TG623(金日 11:45発→15:35着)
中部→バンコク TG645(木日 11:00〜15:00)

バンコク→成田 TG642(火木土 23:50発→翌8:10着)
バンコク→羽田 TG682(火土 22:45発→翌6:55着)
バンコク→関西 TG622(木土 23:59発→翌7:30着)
バンコク→中部 TG644(木日 00:50発→08:00着)

●全日空
羽田→バンコク NH847(毎日 10:50発→15:05着)
成田→バンコク NH805(毎日 18:30発→23:30着)

バンコク→羽田 NH850(毎日 21:40発→翌05:55着)
バンコク→成田 NH806(毎日 7:00発→15:15着)

●日本航空
羽田→バンコク JL031(毎日 11:15発→15:40着)
成田→バンコク JL707(月火水木土 18:20発→23:00着)

バンコク→羽田 JL034(毎日 21:55発→翌06:10着)
バンコク→成田 JL708(月火木土 08:50発→16:20着
バンコク→成田 JL718(火金日 01:00発→09:15着)
バンコク→関西 JL728(金 08:05発→15:40着)

関西便はバンコク発の片道のみ。

●ZIPAIRバンコク線
成田→バンコク ZG051(毎日 17:20発→22:00着)

バンコク→成田 ZG052(毎日 23:30発→翌07:45着)

主要都市の街なかの様子

主要都市の街なかの様子
2021年8月25日、ナイトマーケットのパッポン通りは閑散

<バンコク>
飲食店は通常よりも席数を減らし(エアコン付き店内は50%、屋外は75%)、20時までの営業。アルコール類の提供は不可。ショッピングセンターも20時までの営業、コンビニは朝5時から20時までの短縮営業です。マッサージ店は、事前予約の上で足マッサージのみ施術可。公共交通は通常通り運行しています。夜間(21時〜朝4時)は外出禁止です。

<プーケット>
飲食店は21時まで店内でも飲食可、ショッピングセンターなどは入場者数制限をしつつ21時まで、マーケットは23時まで営業。コンビニエンスストアは午前4時から23時までの営業です。ただし主要な観光施設は休館中。飲食店でのアルコール類提供は禁止されており、パブやバーは閉鎖、ビーチや公園などでの飲酒も禁止です。

コロナ禍以前、上記画像とほぼ同時刻のパッポン通り
コロナ禍以前、上記画像とほぼ同時刻のパッポン通り

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

※当記事は、2021年9月1日現在のものです

TEXT:『地球の歩き方 ガイドブック D17 タイ』担当 水野 純
PHOTO:新宮洋介、iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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