実際にタリンを旅行している人にも聞いてみた!エストニア・タリンのコロナ禍での観光の楽しみ方!

公開日 : 2021年12月08日
最終更新 :
筆者 : Chisato
首都タリンにある世界遺産「旧市街」の自由広場
首都タリンにある世界遺産「旧市街」の自由広場

Tere!(エストニア語で「こんにちは」)日本の皆さま、いかがお過ごしでしょうか?日本の新型コロナウィルス新規感染者数は日を追うごとに少なくなり、なんとも頼もしい限り。「このまま収束しますように!」と、遠くから心から祈る毎日です。今回は、エストニア・タリンでのコロナ禍の観光の楽しみ方をご紹介したいと思います。

最近のエストニアは?

最近のエストニアは?
暖かい服装で観光エリアをめぐる観光客

10月末、エストニアではカフェやレストランなどの飲食店、そして一部の施設への入店・入場について規制変更がありました。

これまでは、ワクチン接種証明書や罹患証明書などを提示すること、“もしくは ”その場で検査をして陰性証明をする方法もOKとなっていました。しかし、現在ではその場での陰性証明はNGになったため、ワクチン接種が促進され「今後の新規感染が抑制されるのでは!?」と期待されています。

今、エストニアで観光を楽しんでいる人たちって?

今、エストニアで観光を楽しんでいる人たちって?
大幅値引きをしているお土産屋さんも!

そんなコロナ禍、今エストニアを観光している人たちは何を見たり食べたり買ったりしているのか?コロナ前と同じなのか?それとも違うのか?少し気になるので尋ねました。

今回取材にご協力くださったのは、とあるツアーの皆さま(欧州各地からの12名様)。なぜ今エストニアに来たのか尋ねたところ、「リーズナブルだから(=安いから)」、「のんびりしたいから」、「お友だちに誘われたから」といった答えがほとんどでした。また、エストニアに訪れるのが2回目以上の方は「今なら簡単に人気のレストランやホテルの予約が取れるだろうから」、「今ならなんでも安いだろうと期待して」とも。言われてみればお土産屋さんが値引きをしているのでたしかに今はお買い得です!

一方、写真が趣味でタリンへいらっしゃった男性は「みんなが言うほどタリンは空いていない。写真にひとりも人が写っていない旧市街を撮りたかったけど結構難しい。」とのことでした。ロックダウン時と比べると人出はかなり戻ってきているので、確かに人が写っていない写真を撮ることは難しくなっていると思います。誰も写っていない写真を撮るには朝がよいとオススメしました。

いずれにしても、コロナ禍だからと何事も控えてきた私とは異なり「コロナ禍だからこそのメリットを見つけて楽しみたい!」という皆さんの笑顔と元気のよさは感動的でした。

観光するにあたってこれまでと何が変わったの?

観光するにあたってこれまでと何が変わったの?
入店時のマスク着用を促すマーク

また「観光するにあたって、コロナ禍前後で大きく変わったことは?」と尋ねたところ、「特にない」(これは不快なことはなかったという意味だと思います)とのことでした。実際には大きく変わったので、ここに書き添えたいと思います。

特筆すべきは「入口」です。
まず、レストランやカフェへの入店時、イベント会場への入場時には、ワクチン接種証明書などの提示義務があります。また、日本も同様かと思いますが、ショップやスーパー、博物館、劇場にいたるまですべての入口に消毒液が設置され、そしてマスク着用を促すマークが書かれています。すべての人が、入口で手を消毒し、マスクをしてから入店します。マスクを忘れた人のために無料のマスクをくれるお店もあれば、有料マスクの自販機を置いているところもあります。

マスクをしたくない人もいて、お店の入口で「マスクはしたくない!」「マスクをしないならお帰りください」と店員さんともめてしまう人もいましたが、私が見る限りもめた方がマスクを付けずに入店できたことはありませんでした。その割に、お互いうっかりしちゃうこともあるらしく、平然とマスクなしで買い物をしていた方が、レジでハッとしてレジの人と苦笑している様子も見かけています。

また、店内を一方通行にしたいお店が出入口制をやめて、入口は入口、出口は出口にしているところもあります。何も知らずに出口から入ってしまうと、店員さんがジェスチャーで「外に出てあっちから入ってきて」と教えてくれます。事前にわかっていれば、戸惑わないので、覚えておいていただければと思います。

ここまで読んで「少し手間だな…」と感じるかもしれませんが、「感染予防対策が徹底している!安心できる!」と思っていただければ幸いです。

おまけ:小さな小さなお話

おまけ:小さな小さなお話
人数制限「1人」のお店では、お客さんが来ると店員さんが外に出ていました

現在のエストニアでは、入店について人数制限を設けていませんが、以前は人数制限が設けられていました。その頃の話なのですが、大きなスーパーなどでは同時に200人ほど入れるのでまったく支障が出ない一方、小さなお店の場合人数制限が「1」になるため、私(買う側)がお店に入ると店員さんが外に出ていました。

誰もいなくなった店内で、外で待たせている店員さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら「早く決めなきゃ!」「買いたいものがなかったらどうしよう!」と焦りつつも「万引きの不安はないのかな?」「レジが開いているけどいいのかな……?」とこちらが心配になるほど、ほっこりのどかなエストニアの一面を垣間見ることができました。

もし、人数制限が再開したタイミングでエストニアに来ることがあれば、ぜひ人数制限「1」の小さな小さなお店を探してみてください。珍しい体験ができると思います。

小さな小さな北国エストニアは、いつもいつでもあなたのお越しをお待ちしております。
チャオチャオ〜!(エストニア語で「バイバーイ!」の意)

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

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『地球の歩き方 ガイドブック A30 バルトの国々 エストニア ラトヴィア リトアニア 2019年~2020年版』

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URL: https://hon.gakken.jp/book/2080129500

※当記事は、2021年11月21日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年11月21日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

エストニア特派員

Chisato

エストニアのいいところ、エストニアならではのこと、日本とエストニアの似ているところ、違うところなどをご紹介したいと思っています。

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