【フランス 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子

公開日 : 2021年08月17日
最終更新 :
状況は常に変化しているので、こまめに情報チェックを
状況は常に変化しているので、こまめに情報チェックを

現在フランスでは外国からの入国に対して制限措置がとられています。2021年6月9日よりフランスと外国の間で旅行者の往来が再開され、日本からの入国制限も緩和されましたが、状況に合わせて変更の可能性があります。この記事では、2021年8月16日現在の最新情報をお伝えします。

観光客の受け入れ状況

観光客の受け入れ状況
入国時に渡航の理由は問われない

<日本からフランスへの入国制限が緩和>

フランスは2021年6月9日より、出発国を感染状況に応じた3つのカテゴリー(グリーン・オレンジ・レッド)に分類し、そのカテゴリー別の入国制限措置を適用しています。
日本は、最も規制の少ない「グリーン」(注1)に分類されており、フランスへの渡航にあたっての特別な理由は必要なく、フランス入国時の自主隔離は免除されます。グリーン国からのフランス入国時に提出する誓約書は全員必要です。誓約書は下記サイト(英語)からダウンロード可能です。
・URL: https://www.interieur.gouv.fr/Actualites/L-actu-du-Ministere/Certificate-of-international-travel

(注1)2021年8月16日時点の分類による。カテゴリーの分類は感染状況によって改定される可能性があります


<ワクチン接種・未接種による違い>

フランスへの渡航にワクチン接種は必須ではありませんが、入国時の手続きが異なります。ワクチン(注2)接種済みの場合は搭乗前の新型コロナウイルス感染検査が免除されますが、ワクチン未接種の場合は、搭乗前72時間以内の陰性証明(PCR検査または抗原検査)が必要です。

(注2)フランスで承認されたワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンの4種。それぞれ接種回数、有効となる経過期間が異なります。


詳細・最新情報は下記、在フランス日本国大使館、在日フランス大使館ウェブサイトをご参照ください。
・URL: https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/oshukarafrancenyukoku202101.html
・URL: https://jp.ambafrance.org/article16930

航空便・空港の状況

航空便・空港の状況
昨年より利用客が増えているシャルル・ド・ゴール空港

現在、エールフランス航空、JAL、ANAがパリ(注1)便を運航しています。下記は2021年夏のスケジュール例です。外国人観光客が減ったことを除けば、空港も通常どおり営業しています。

(注1)パリの空港はシャルル・ド・ゴール空港

●エールフランス航空
成田→パリ AF275(火金土 10:35発-16:15着) 2021年10月29日まで
パリ→成田 AF276(月木土 13:25発-翌08:25着)2021年10月30日まで

羽田→パリ AF293(月木土 22:55発-翌04:35着) 2021年10月30日まで
パリ→羽田 AF274(水金日 23:25発-翌18:30着) 2021年10月29日まで

大阪→パリ AF291(火金日 23:50発-翌05:25着) 2021年10月29日まで
パリ→大阪 AF292(月木土 23:30発-翌18:20着) 2021年10月30日まで

●JAL
羽田→パリ JL045(火水金土日 10:40発-16:15着) 2021年8月31日まで
パリ→羽田 JL046(火水金土日 19:00発-13:55着) 2021年8月31日まで

●ANA
羽田→パリ NH215(水土 11:40発-17:10着) 2021年10月3日まで
パリ→羽田 NH216(水土 20:00発-翌14:50着) 2021年10月3日まで

地方の都市にも戻った日常は「衛生パスポート」導入で変化する?

地方の都市にも戻った日常は「衛生パスポート」導入で変化する?
ストラスブールの大聖堂前は夜遅くまで人でいっぱい

ワクチン接種が進み、日常生活がほぼ戻った感のあるフランス。たとえばフランス東部の都市ストラスブールでは、無料の屋外シネマやコンサートなど、毎年恒例の夏イベントが多数開催されています。またノートルダム大聖堂では、毎晩プロジェクションマッピングが行われており、遅い時間にも関わらず、多くの人々が見入っています。飲食店が集まる通りでは所狭しとテラス席が設けられ、プティット・フランスなど有名観光スポットでは、外国人観光客の姿も見受けられるようになりました。

雨のなか「衛生パスポート」に反対するデモが行われた
雨のなか「衛生パスポート」に反対するデモが行われた

ただ、これまでと異なるのは、施設によっては、入場に際し、「衛生パスポート pass sanitaire」の提示を求められるようになったことです。8月1日から導入され、8月9日より適用範囲が広げられたこのパスポートは、ワクチン接種完了あるいは新型コロナウィルス陰性であることを証明するもので、美術館やレストラン、さらにTGVなど長距離移動のための交通機関でも提示が義務付けられています。
不提示の場合は€135の罰金が課せられるこの新たな規制については、個人の選択の自由を妨害するものと反対する人も多く、各地で抗議デモが行われています。実際、なんらかの事情でワクチンを接種していない人が、PCR検査による陰性証明をもっていても、レストランの予約を断られるなど、混乱が生じている模様。せっかく戻ってきた町のにぎわいが再び失われることにならないか、気になるところです。
外国人旅行者に対する衛生パスポートについては、8月15日〜8月18日にフランスに既に滞在、もしくは到着する人を対象とした特別措置として、申請の受付、交付がされました。8月19日以降の交付については、後日発表があるとのことです。

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※当記事は、2021年8月16日現在のものです

TEXT:『地球の歩き方ガイドブックA06 フランス』編集担当 オフィス・ギア   
PHOTO:オフィス・ギア、iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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