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2022年のドイツおすすめ旅行先をご紹介!第1弾はベルリンとダルムシュタット

2021年12月06日

地下鉄がつながり、よりアクセスがよくなったベルリンのブランデンブルク門

コロナ後に、どこへ旅しようと考えるのは心が弾みます。ドイツに行くなら、新しい見どころが次々に誕生している刺激いっぱいの町ベルリンと、2021年にユーゲントシュティール(アールヌーヴォー)建築が集まるマチルダの丘が世界遺産に登録されたダルムシュタットがおすすめです。

進化し続けるベルリンに会いに行く

2021年に完成したベルリン王宮(フンボルト・フォーラム)

コロナ禍の間にも、ベルリンは進化し続けています。訪れるたびに大きく変化しているのが、ベルリンの大きな魅力です。2021年には新空港や中心部の地下鉄路線が開業したので、次に旅行するときには、町歩きのルートも変わるはず。その時のための新情報を紹介します。

新空港のチェックインフロア

新空港がオープンしたベルリン

大都市ベルリンの表玄関が新しくなりました。2021年に待望の新空港、ベルリン・ブランデンブルク国際空港(空港コード:BER)がオープンしたのです。ドイツの首都にふさわしい大型空港で、ベルリン中央駅から鉄道で約30分という便利な空港です。木が多用されたメインフロアは、とても落ち着いた雰囲気です。残念ながら日本からの直行便は未就航ですが、ヨーロッパやドイツ各地からのフライトを使って、一度は利用してみたい空港です。

■ベルリン・ブランデンブルク国際空港Flughafen Berlin Brandenburg
・住所: Willy-Brandt-Platz 12529 Schönefeld
・URL: https://ber.berlin-airport.de/

ブランデンブルク門から延びるウンター・デン・リンデン

ベルリンのメインストリートの下を走る地下鉄誕生!

2021年夏には新たな地下鉄区間も開業しました。しかも、ベルリンで最もよく知られるブランデンブルク門から、広大な並木道ウンター・デン・リンデンの下を走る区間です。途中には世界遺産の博物館の島があり、ベルリン東部の中心地アレクサンダープラッツ駅へと接続します。ベルリンの歴史と文化遺産を体験するための最重要な場所をつないだ路線といえます。ベルリン中央駅も通るこのU5路線の誕生で、市内観光がぐっと便利になったことはまちがいありません。

■ベルリン交通連盟BVG
・URL: https://www.bvg.de

外観の3面はかつての王宮を再現、1面は新たに設計された

現代によみがえったプロイセン時代の王宮

中心部には大きな見どころも誕生しています。かつてベルリンには18世紀初頭に建造された王宮がありました。しかし第二次世界大戦末期の空爆で被害を受け、戦後東ドイツ政府により爆破されました。やがて東西ドイツ統一後に、かつての王宮のファサードや中庭などの一部を復元しつつ再建し、内部に博物館などが入ったフンボルト・フォーラムという複合文化施設を建造する大プロジェクトが進行していました。2021年に完成し、内部には民族学博物館とアジア博物館(日本展示室もあります)がオープンしました。王宮が建つのは、博物館の島の南側部分。北側部分に建つヨーロッパや中東のコレクションを展示する5つの博物館群とあわせて、全世界の文化遺産が集結する島となったのです。

■ベルリン王宮(フンボルト・フォーラム)Berliner Schloss(Humboldt Forum)
・住所: Schlossplatz 10178 Berlin
・URL: https://www.humboldtforum.org/

恋しくなる味!ベルリンB級グルメの決定版カリーヴルスト

ベルリン名物のカリーヴルストは2~4ユーロ程度と手軽な値段

ベルリンには「インビス」と呼ばれる軽食スタンドが数多くあります。そこで味わえるのが、ベルリンっ子たちのソウルフードというべきカリーヴルストCurrywurst。カレーソーセージ、という意味で、見た目はソーセージにたっぷりのケチャップとカレーパウダーを振りかけただけのようですが、実はオリジナル製法のトマトソースに独自のミックススパイスを加えたり、こだわりの肉店からソーセージを仕入れたりと、スタンドによってさまざまな特徴があります。ソースは濃い目の味なので、フライドポテトやパンと一緒に食べる人も多い。店によって個性があるので、食べ歩いてお気に入りを見つけるのもベルリン訪問の楽しみのひとつです。

Sバーン(近郊電車)の高架下にあり、行列ができていることも多いコノプケ

カリーヴルストおすすめインビスベスト3

カリーヴルストはベルリン以外でも食べれらますが、やはりベルリンのインビスのカリーヴルストが最もレベルが高く感じます。なお、カリーヴルストに使われるソーセージには、普通の腸詰めソーセージ「ミット・ダルムmit Darm」と、腸詰めの皮の部分がない「オーネ・ダルムohne Darm」の両方があるので、どちらかを指定して注文します。以下の3店は、ときどきなぜかむしょうに食べたくなる、クセになる味の店です。

■コノプケ Konnopke’s Imbiss
1930年創業。旧東ドイツ時代からの人気店だが愛想はない。ソフトな口当たりのオーネ・ダルムがおすすめです。
・住所: Schönhauser Allee 44B 10435 Berlin
・URL: https://www.konnopke-imbiss.de

■カリー36 Curry 36
安さではここがダントツ。深夜まで客が途切れることのない人気店。
・住所: Mehringdamm 36 10961 Berlin
・URL:  https://www.curry36.de

■ヴィッティーズ Witty’s
食材すべてBIO認証付き。付け合わせのフライドポテトのおいしさで有名。
・住所: Wittenbergplatz 5  10789Berlin
・URL: https://www.hauptstadtwurst.de/

<フランクフルトからベルリンへの行き方>
・鉄道で: フランクフルト中央駅からベルリン中央駅までICE特急で所要約4時間。
・飛行機で: フランクフルト空港からベルリン・ブランデンブルク空港まで所要約1時間10分、空港からベルリン中央駅へは、空港地下駅から鉄道で約30分。

建築とアートめぐりがたっぷり楽しめるダルムシュタット

ダルムシュタットの町の東部に広がるマチルダの丘

ダルムシュタットは、フランクフルトのすぐ南に位置しています。世界遺産に登録された「マチルダの丘Mathildenhöhe Darmstadt」には、19世紀末から20世紀初頭にかけて、ドイツやオーストリアから招へいされた建築家や芸術家たちの活動拠点「芸術家コロニー」がありました。ここには「芸術家コロニー」の活動を支えたヘッセン大公の結婚を祝して建てられた結婚記念塔や、コロニーのメンバーの作品を所蔵する芸術家コロニー美術館、芸術家たちが住んだ家々などが点在していて、じっくりとアート&建築散歩を味わえます。

レンガ造りの結婚記念塔は、伸ばした手のような形が目をひく
塔の入口内部を飾る華やかなモザイク画『キス』

マチルダの丘のシンボル、不思議な形の結婚記念塔とは

結婚記念塔は、ヘッセン・ダルムシュタット大公が統治していた時代、「芸術家コロニー」の設立者であるエルンスト・ルートヴィヒ大公の結婚を祝って、1908年に完成しました。塔の先端がまるで手の指のような変わった形をしているため、「5本指の塔」という愛称もあります。設計はウィーンのセセッシオン館(分離派館)も手がけたオーストリアの建築家、ヨーゼフ・マリア・オルブリヒ。高い塔の上の展望フロアまでエレベーターと階段で上れば、遠くにフランクフルトの高層ビル街やフランクフルト空港まで望める、見事なパノラマが楽しめます。なお結婚記念塔は現在、市の登記所支所にもなっており、ここで結婚式を挙げることもできます。結婚式の間は、塔に入場はできません。

■結婚記念塔Hochzeitsturm
・住所: Olbrichweg 11 64287 Darmstadt
・URL: https://hochzeitsturm-darmstadt.eu/

芸術家コロニー美術館の南側ファサードの華麗な装飾

ユーゲントシュティールのアートを知る場所

ダルムシュタットの芸術家コロニーは、芸術分野に強い興味があったヘッセン大公エルンスト・ルートヴィヒにより、建築、美術、工芸の改革運動の拠点として1897年に設立され、1914年まで続きました。この時代の初期モダニズムアートはドイツやオーストリアではユーゲントシュティール、フランスではアールヌーヴォーと呼ばれ、ダルムシュタットでは、ウィーン分離派の影響を受けた優雅なユーゲントシュティール建築が数多く建てられました。コロニーに所属した23人全員の絵画や彫刻、室内装飾、家具、織物などの作品は、芸術家コロニー美術館に所蔵されています。

■芸術家コロニー美術館Museum Künstlerkolonie
・住所: Olbrichweg 13 A 64287 Darmstadt
・URL: https://www.mathildenhoehe.eu

ベルリンで活躍した建築家ベーレンス設計のベーレンスハウス(1901年)
花のモチーフの門扉とファサードが印象的なグリュッケルトハウス。オルブリヒ設計(1901年)

アーティストたちが暮らした優雅な家々

マチルダの丘には、芸術家コロニーの芸術家たちが暮らした家々が8軒残っています。多くは、結婚式の家も手がけた主要メンバーのヨーゼフ・マリア・オルブリヒの設計です。ユーゲントシュティールならでは繊細な曲線を取り入れています。内部の見学はできませんが、外観だけでも思わず見とれてしまいます。

■大グリュッケルトハウスGroßes Glückerthaus
・住所: Alexandraweg 23 64287 Darmstadt

■ベーレンスハウスHaus Behrens
・住所: Alexandraweg 17 64287 Darmstadt

ロシア皇帝一族のために建てられ、今も使用されている

ロシア最後の皇帝一族のためのロシア教会

マチルダの丘で異彩を放つ豪華なロシア正教会は、芸術家コロニーの活動が始まる以前の1897~1899年に建造されました。エルンスト・ルートヴィヒ大公の妹ヴィクトリア・アリックス(結婚後はアレクサンドラ・フョードロヴナ)はロシア最後の皇帝であるニコライ2世と1894年に結婚し、ロシア正教に改宗。皇帝一族が訪問するときのために、礼拝堂が建てられたのです。

■ロシア教会Russische Kapelle
・住所: Nikolaiweg 18 64287 Darmstadt
・URL: http://darmstadt-church.de/

<フランクフルトからダルムシュタットへの行き方>
フランクフルトから鉄道でダルムシュタットまで15~20分。マチルダの丘はダルムシュタットの町の東部にあり、中心部からはやや離れている。ダルムシュタット駅からマチルダの丘までバスで約15分、徒歩約5分。

<アドバイス>
マチルダの丘の建築めぐりにはダルムシュタット観光局のサイト内に物件の案内図が用意されているので、ダウンロードしておきたい。

■ダルムシュタット観光局(マチルダの丘の紹介ページ。英語)
・URL: https://www.darmstadt-tourismus.de/en/visit/mathildenhoehe-darmstadt.html

■ドイツ観光局 公式Twitter: https://twitter.com/GermanyTravelJP
ドイツの美しい景色や街並みを紹介しているドイツ観光局のアカウントもチェック!

※当記事は、2021年12月6日現在のものです

TEXT: 鈴木眞弓   
PHOTO: iStock、鈴木眞弓
DIRECTION: 曽我 将良
協賛: ドイツ観光局

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年12月6日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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