【ドイツ 旅の最新事情】入国時の検査&接種証明も不要!自由に旅をスタートできる

公開日 : 2022年07月26日
最終更新 :
初夏のウンター・デン・リンデン(ベルリン)を歩く旅行者
初夏のウンター・デン・リンデン(ベルリン)を歩く旅行者

2022年6月11日以降、ドイツでは新型コロナ関連のすべての入国制限は解除されています。コロナ以前と変わりのない入国手続きをすませて、ドイツの旅をスタートできるようになりました。夏は開放的に楽しみたいドイツ人たちですから、戸外ではもちろんノー・マスクです。

マスク着用義務があるのは公共交通機関だけ

 マスク着用義務があるのは公共交通機関だけ
ベルリンは地下鉄区間が延長され、観光が一段と便利に。車内は要マスク

現在、旅行をする上でマスク着用義務がある場所は公共交通機関(鉄道、地下鉄、バス、航空機など)だけです。列車内では、ときどき抜き打ちでマスクチェックをする職員がまわってくるので、着用は徹底しています。マスク着用義務違反に対しては,最低50ユーロの反則金が課されます。なお、ドイツではFFP2マスクというタイプが指定されているのですが、不織布マスクを着用している人も多くいます。心配な場合はドイツ到着時にドラッグストア等でFFP2マスクを購入しましょう。

おもな博物館や美術館、コンサートホールでも着用義務はありませんが、着用を奨励しているので混雑しているようなら自己判断で。カフェやレストランでもマスクをしている人の姿は見ません。デパートでは、店員はマスクをしている人もいますが、ショッピング客はしていません。外を歩いている人は、まったくといっていいほどノー・マスク。消毒用アルコールを設置してある店舗もありますが、利用している人の姿はあまり見ません。コロナ前とほとんど変わらない状態にもどっています。

人気が高い見どころスポットは日時指定予約がおすすめ

 人気が高い見どころスポットは日時指定予約がおすすめ
再建されたばかりの壮麗なベルリン王宮(フンボルト・フォーラム)

窓口での行列を避けるために、事前にネット(PCまたはスマホアプリ)で日時指定予約の入場券を購入しておかなくてはならない見どころスポットが増えてきました。予約なしでも残りのチケットを現地で入手できる可能性がありますが、すでに売り切れだったり希望の時間が取れるとは限りません。現地での時間節約のためにもオンライン予約ができるところは、早めの予約をおすすめします(予約可能となるのが数日先までと限られているところもあります)。

例えば、ドイツ観光に欠かせないほど人気があるノイシュヴァンシュタイン城は、夏の観光シーズンには、かなり前でないと予約がとれません。ベルリンのペルガモン博物館も、希望の時間を取るなら早めの予約がおすすめです。孤高の名城とも讃えられて最近人気のホーエンツォレルン城の入場券は、日時指定のオンライン予約のチケットのみで、現地ではいっさい販売していないので注意しましょう。

日本帰国時の注意

日本帰国時の注意
ベルリン・ブランデンブルク空港の出発ゲート前

2022年9月7日以降、ドイツから日本への帰国者、入国者は有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していれば、出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出は不要となっています。
ワクチン接種証明書は、住民票のある自治体で申請できます。発行までに日数がかかるので、早めに手配しましょう。また、マイナンバーカードを所持している人は「接種証明書アプリ」からも取得できます。

・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している人 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない人 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要

ドイツの空港で日本行きの搭乗手続きの際、有効なワクチン接種証明書も、検査証明書も所持していない人は、搭乗を拒否されますので、注意が必要です。

●新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について:外務省ホームページ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

●PCR陰性証明書について:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

●日本入国時の検疫措置について:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

●ドイツ出国の際のPCR検査を受けられる施設の案内:在ドイツ日本大使館のホームページ(新型コロナウイルスに関連する最新情報→「ドイツにおける検査機関」をクリック)
https://www.de.emb-japan.go.jp

ファストトラック利用で入国手続きがスムーズに

ファストトラック利用で入国手続きがスムーズに
ベルリン・ブランデンブルク空港の出発エリア

日本入国前に専用アプリ「MySOS」をインストールし(Web版もあり)、アプリ上での事前登録(検疫手続き)を行っておくと、入国手続きが簡略化されます。ファストトラックの利用対象となる空港は成田、羽田、関空、中部、福岡の5つの国際空港です。

●ファストトラックについて:厚生労働省ホームページ
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

なお、万一の場合に備えて海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。コロナの治療費をカバーするだけでなく、帰国までの日程変更や航空券代などの旅行代金もカバーしてくれるタイプのものに加入しておくと安心です。

[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

今回の特集では、路線バスで巡るベルリン横断の旅を紹介しました。さらにベートーベン生誕250周年を祝うボンのイベント情報やフランクフルトにできた金の博物館、ベルリンのかつての王宮復活などとっておきの旅情報をご案内します。町ごとのモデルルートなど旅の計画に役立つ工夫も満載。ドイツの旅に必携のガイドブック!

※当記事は、2022年9月8日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックA14 ドイツ』編集担当 鈴木眞弓(アルニカ)  
PHOTO&取材協力: 柏木孝文(どんぐり・はうす)

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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