【ドイツ 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子など

公開日 : 2021年08月25日
最終更新 :
常に状況は変化しているので、こまめに最新情報を確認
常に状況は変化しているので、こまめに最新情報を確認

ロックダウンとワクチン接種でコロナ感染の抑え込みに取り組んできたドイツ。ドイツ観光の大きな見どころである城や美術館、博物館はオープンしていますが、気をつけるルールもありますので、確認しておきましょう。この記事では、2021年8月23日現在の情報をお伝えします。

観光客の受け入れ状況

観光客の受け入れ状況
フランクフルト空港の搭乗ゲート前

<ドイツ国外からの入国の条件>
ドイツでは、入国制限国として「変異株蔓延地域」と「ハイリスク地域」の2種類が指定されています。日本は2021年8月23日現在、どちらにも指定されていませんが、日本からドイツに入国する人は、ワクチン接種証明書(接種完了後14日以上たっていること)、またはドイツ入国前48時間以内の抗体検査あるいは72時間以内のPCR検査の陰性証明書を提示する義務があります。日本の地方自治体が発行するワクチン接種証明書はドイツでも有効ですので、接種済みの人は必ず持参しましょう。

※9月6日追記:新型コロナウイルス感染状況により、日本は2021年9月5日から「ハイリスク地域」に指定されましたのでご注意ください。

※なお、もし日本が今後「変異株蔓延地域」に指定された場合は、陰性証明書及び2週間の隔離義務が生じます。「ハイリスク地域」に指定された場合は、陰性証明書及び10日間の隔離義務が生じますが、ワクチン接種証明書をデジタル入国登録(DEA)を通じて提出した場合には、即時の隔離終了となります。詳細は下記、在ドイツ日本大使館ウェブサイト内の「新型コロナウイルスに関する最新情報」の項目を参照してください。

URL: https://www.de.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

<ドイツ国内の感染状況と感染対策>
2021年7月頃までは、感染者数がかなり減少してきて、感染対策も緩められていました。しかし8月には増加傾向が止まらず、8月23日からは全国的に下記の「3Gルール」が適用されることになりました。

【3Gルールとは】
以下の施設(おもに旅行時に入場する可能性が高い施設のみ抜粋しました)に入場するときは、ワクチン接種証明書、回復者証明書、検査による陰性証明書のうちのいずれかの提示が必要となります。
■飲食店(店内に入る場合のみ必要。屋外席利用の場合は提示不要)
■屋内のイベント、スポーツ施設など
■美容院など身体接触があるサービス業
■宿泊施設(宿泊の際には、到着時および3日ごとに即時検査も必要となる)

感染率が高い町では、より厳しい規則が適用される場合もあります。各州の感染対策状況について詳しくは、上記の在ドイツ日本大使館ウェブサイト内の「新型コロナウイルスに関する最新情報 ドイツの防疫対策 4.各州政府の防疫対策」の項目を参照してください。

マスク着用義務がある場所では、必ずFFP2規格のマスクを着用
マスク着用義務がある場所では、必ずFFP2規格のマスクを着用

<公共交通機関などではFFP2マスクの着用義務。布製マスクは不可>

公共交通機関の利用時(ターミナル、駅構内を含む)や、おもな美術館や博物館、小売店内などでは、欧州規格FFP2(またはKN 95/N95など医療用マスク)マスクの着用が義務化されています。布製マスクは認められていません。FFP2マスクは、ドイツでは空港の薬局や売店をはじめ各所で販売されています。日本でも通販などで買えますのであらかじめ入手して持参しましょう。

航空便・空港の状況

航空便・空港の状況
フランクフルト国際空港のターミナル1

日本~ドイツのフライトの一部は減便/運休となっています。2021年9~10月は下記スケジュールで運航の予定です。

●JALドイツ線
《フランクフルト線》
成田→フランクフルト JL407(水・金・日発)
フランクフルト→成田 JL408(水・金・日発)

●ANAドイツ線
《フランクフルト線》
羽田→フランクフルト NH203(毎日発)
フランクフルト→羽田 NH204(毎日発)

●ルフトハンザ ドイツ航空
《フランクフルト線》
羽田→フランクフルト LH717(9/1~9/13毎日発、9/15~9/29月・水・金・土・日発、10/1~10/30毎日発)
フランクフルト→羽田 LH716(9/1~9/12毎日発、9/14~9/28火・木・金・土・日発、9/30~10/30毎日発)
《ミュンヘン線》
10月から運航再開の予定(詳細未定)

主要都市の街なかの様子

主要都市の街なかの様子
2021年7月のベルリン中央駅前広場の様子

<ベルリン>

美術館や博物館はオープンしており、入場時はFFP2規格のマスク着用義務あり。3Gルール(→上記参照)は今のところ適用していない博物館等もありますが、今後変更される場合もありますので、訪問時は確認が必要です。
マスク着用義務がない市内の通りや広場などでは、マスクなしで歩いている人が多いです。天気がよい日のレストランやカフェのテラス席は、いつも大にぎわいです。

ベルリンからは新着ニュースが続々です。2021年6月には、世界遺産でもある博物館の島の最寄り駅となる地下鉄駅「博物館の島Museumsinsel」が開業しました。また、かつてのベルリン王宮跡に建設した複合文化施設「フンボルトフォーラム」が完成。この建物の中には、アジア美術館と民族学博物館が9月頃にオープンする予定です。そして約6年間の改修工事を終えた「新ナショナルギャラリー」が、8月22日から再オープンしました。

ベルリン王宮を再現したフンボルト・フォーラムが完成
ベルリン王宮を再現したフンボルト・フォーラムが完成
ミュンヘン国際空港で搭乗を待つ人々
ミュンヘン国際空港で搭乗を待つ人々

<ミュンヘン(バイエルン州)>

美術館や博物館、城などのおもな観光施設は入場可能です。人気のノイシュヴァンシュタイン城(バイエルン州)もオープンしており、多くの観光客が訪れています。いずれもFFP2規格のマスク着用義務があります。3Gルール(→上記参照)は、今のところ適用していない博物館や城もありますが、今後変更される可能性もありますので、訪問時はウェブサイト等で確認してください。

マスク着用の義務がないところでは、ほとんどの人はマスクをしないで歩いています。ミュンヘン中心部のマリエン広場などは、観光客が戻って、かなりの人でにぎわっています。
なお、ドイツ博物館など一部の博物館や美術館、城では、時間指定のオンラインチケットでのみ入場券を販売する方式をとっているところもありますので、念のため事前確認をしてください。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

※当記事は、2021年8月23日現在のものです

TEXT:『地球の歩き方 ガイドブック A14 ドイツ』担当 アルニカ 鈴木真弓
PHOTO:iStock


〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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