海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP >ニュース&レポート >旅の情報 >ヨーロッパ >ドイツ >カッセル >2022年のドイツおすすめ旅行先をご紹介!第2弾はカッセルとニュルンベルク

2022年のドイツおすすめ旅行先をご紹介!第2弾はカッセルとニュルンベルク

2022年01月11日

優雅な水の公園が魅力的な世界遺産の町カッセル

2022年がいよいよスタートしました。新しい年にぜひ行きたい、ドイツの旅を提案するシリーズの2回目です。今回は2022年に開催予定の現代アート展「ドクメンタ」と世界遺産の町カッセルを散策し、ロマンティックな古城街道の町ニュルンベルクで、名物ソーセージとブレーツェルを食べ歩く旅をご紹介します。

【カッセル】ヴェネツィア・ビエンナーレと並ぶ、注目の現代アート展「ドクメンタ」とは

前回のドクメンタのシンボル的作品となった、マルタ・ミヌヒン作『本のパルテノン』(2017年の様子)

フランクフルトから北へ約190kmにある町カッセルでは、5年に一度世界最大級の現代アート展「ドクメンタ」が開催されます。2022年はその開催イヤーにあたり、第15回ドクメンタが6月18日から9月25日までの100日間にわたって開かれる予定です。ドクメンタでは、世界中のアーティストによる、絵画、オブジェ、インスタレーションなど、様々な作品に出会えます。

現代アートというと、難解でとっつきにくそう、と思う人もいるかもしれませんが、ドクメンタは美術館だけでなく、カッセルの町のあちらこちらに会場を設け、野外にも展示されます。観光客も町を歩きながら気軽にアートを楽しむことができるので、ぜひ独自のアート体験をしてみてください。

■ドクメンタ15 documenta fifteen
・開催期間(予定): 2022年6月18日~2022年9月25日
・メイン会場
ドクメンタ・ハレdocumenta Halle(住所: Du-Ry-Str. 1, 34117 Kassel)
フリデリチアヌムFridericianum(住所: Friedrichsplatz 18, 34117 Kassel)
・URL: https://documenta-fifteen.de
(開催期間等は変更される場合もありますので、上記公式サイトで確認してください)

遺跡のような水道橋から滝となって流れ落ちる

カッセルには水の絶景が見事なヴィルヘルムスヘーエ公園という世界遺産があります。森に覆われた高台からゆるやかな下り斜面に広がる公園です。ここでは5~9月の水曜、日曜、祝日に「水の芸術」という名の、スペクタクルショーが開催され、人気を集めています。大量の水はヘラクレス像がそびえ立つ頂上からあふれ出し、カスカーデンというゆるやかな階段をゆっくり流れ下ります。その後は森の中の滝となり、水道橋(Aquädukt)を流れ、最後はヴィルヘルムスヘーエ城前の池から約50mもの高さの噴水となって吹き上がります。

■ヴィルヘルムスヘーエ公園Bergpark Wilhelmshöhe
・URL: https://museum-kassel.de/de/museen-schloesser-parks/unesco-welterbe-bergpark-wilhelmshoehe

■水の芸術Wasserspiele
・開催日時: 例年5月1日~10月3日の水曜、日曜、祝日のみ。ヘラクレスの塔の下から14:30に流水がスタート。途中シュタインへーファーの滝、悪魔の橋、水道橋などをめぐり、最後に大噴水となるのは15:45~16:00頃というスケジュール。途中の水のルートと詳しいスケジュールは下記サイト内(英語)に案内されています。
・URL: https://museum-kassel.de/fr/museums-parks-palaces/unesco-world-heritage-site-of-bergpark-wilhelmshoehe/water-features

白雪姫の童話に出てきそうな姿のレーヴェンブルク城

ヴィルヘルムスヘーエ公園内には、ふたつの大きな城があります。ひとつは、ヴィルヘルムスヘーエ城で、1786~1798年にヘッセン=カッセル方伯ヴィルヘルム9世(1803年からヘッセン選帝侯ヴィルヘルム1世)の城として建てられました。現在内部は古典絵画および古代彫刻コレクションなどを展示する美術館になっています。

もうひとつのレーヴェンブルク城は、中世の城のように見えますが、ヴィルヘルムスヘーエ城よりも少し後の1793年~1801年に同じヴィルヘルム9世によって、建造されました。一部はわざと廃墟に見えるようにするなど、騎士の時代の城のような城を作ったので、まるで童話に出てきそうな外観をしています。

■ヴィルヘルムスヘーエ城Schloss Wilhelmshöhe
・住所: Schlosspark 1 34131 Kassel
・URL: https://www.museum-kassel.de/de/museen-schloesser-parks/unesco-welterbe-bergpark-wilhelmshoehe/schloss-wilhelmshoehe

■レーヴェンブルク城Löwenburg
・住所: Schlosspark 9 34131 Kassel
・URL: https://museum-kassel.de/de/museen-schloesser-parks/unesco-welterbe-bergpark-wilhelmshoehe/loewenburg
※2022年現在修復工事のため、武器庫と城の礼拝堂のみガイドツアーで見学可能。

幼い頃の気分に戻れるグリムワールド

ドイツには『グリム童話』で知られるグリム兄弟ゆかりの町と童話の舞台となった場所をつないだメルヘン街道があります。メルヘン街道の中ほどにあるカッセルは、グリム兄弟が人生で最も長く暮らした町。兄弟は伝承されてきた物語を採集し、1812年に初めての童話集『子供と家庭の童話』を出版。以来改訂を重ね、約170カ国に翻訳された『グリム童話』は、世界中で親しまれています。
カッセルの静かな一角に建つグリムワールドは、グリム兄弟の世界を紹介するミュージアム。マルチメディアやインタラクティブ機器を用いた体験コーナーや、グリム兄弟の偉業を展示するコーナーなどがあり、大人も子どもも楽しめます。常設展は地下フロアに広がっており、上階はさまざまな企画展が開催されています。なお、グリムワールドは、2022年のドクメンタ会場のひとつになる予定です。

■グリムワールドGRIMMWELT Kassel
・住所: Weinbergstr. 21 34117 Kassel
・URL: https://www.grimmwelt.de/

<フランクフルトからカッセルへの行き方>
・鉄道で: フランクフルト中央駅からカッセル・ヴィルヘルムスヘーエ 駅までICE特急で所要約1時間20分。

【ニュルンベルク】城壁に囲まれたレンガ色の古都

ニュルンベルクの旧市街。デューラーの家の周辺は中世の面影が残る

ニュルンベルクは、ミュンヘンからICE特急で約1時間10分と交通の便がとてもよく、気軽に訪れることができます。おもな見どころは、全長約5㎞の城壁に囲まれた旧市街に集まっています。木組みの街並みや石畳の坂道、城や教会など、ドイツならではの中世の雰囲気に満ちた、おもちゃ箱のような町です。そして、ドイツに行ったら食べずにはいられないニュルンベルク風ソーセージと、地元の人たちが日常的に食べるブレーツェルの町でもあります。

カイザーブルクは城山全体に広がっている

旧市街で最も高い位置にそびえるカイザーブルクは、中央駅から歩いて20~30分。息を切らして登って行くと、旧市街を一望できるカイザーブルクのテラスに至ります。カイザーブルクは1050年から1571年まで、すべての神聖ローマ皇帝が一度は滞在した城で、歴史的にドイツで最も重要な城のひとつです。広い敷地にいくつもの建物や塔が建ち並んでいるのが特徴で、西側奥のケメナーテという建物は鎧甲冑や武器などを展示する博物館になっています。東端の大きな建物はかつての皇帝の厩舎で、現在内部は近代的なユースホステルとして利用されています。城の敷地内では、皇帝専用の二重構造の礼拝堂や、深さ約60mの井戸などが見どころです。

■カイザーブルクKaiserburg Nürnberg
・URL: https://www.kaiserburg-nuernberg.de/

この家からデューラーの多くの作品が生まれた

カイザーブルクのすぐ下に、ドイツ・ルネッサンス時代を代表する画家アルブレヒト・デューラー(1471~1528年)の住居兼工房があります。デューラーはこの家で絵画、版画、素描などの製作に励み、亡くなるまで暮らしました。キッチンや居室など、デューラーの時代の生活様式がわかる部屋が再現されているほか、グラフィック作品の展示室、主要絵画の複製を展示するホールなどがあります。

有名な木版画の『犀』などは、ニュルンベルクのゲルマン国立博物館に所蔵されています。この博物館は絵画だけでなく、世界最古の地球儀や古楽器コレクションなど多岐にわたる展示で見ごたえがあります。

なお、1526年に完成したデューラー最後の大作『四人の使徒』は、ニュルンベルク市に寄贈されましたが、後にバイエルン選帝侯マクシミリアン1世が獲得し、現在はミュンヘンのアルテ・ピナコテークに展示されています。

■デューラーの家Albrecht-Dürer-Haus
・住所: Albrecht-Dürer-Str. 39 90403 Nürnberg
・URL: https://museen.nuernberg.de/duererhaus/

■ゲルマン国立博物館
・住所: Kartäusergasse 1 90402 Nürnberg
・URL: https://www.gnm.de/

フラウエン教会がそびえる中央広場では、平日に週市が開催されている

中央広場はその名の通り、旧市街のほぼ中央にあります。ドイツで最も人気の高いクリスマスマーケットの会場となるだけあって、かなりの広さがあります。2020年、2021年はコロナ禍のため中止でしたが、2022年こそきらめく夢の世界が広がるクリスマスマーケットの開催を待っています。

中央広場では、イースターマーケットや秋のマーケットなどの大規模なマーケットも開催されます。それ以外の月曜から土曜は、野菜や果物、花、軽食などの屋台が並ぶ週市が開催されていて、いつもにぎやかな雰囲気があります。

■中央広場Hauptmarkt
・住所: Hauptmarkt
・主要マーケットの開催予定(2022年)
イースターマーケットOstermarkt 2022年4月1日~4月18日
秋のマーケットHerbstmarkt 2022年9月15日~10月2日
クリスマスマーケットChristkindlesmarkt 2022年11月25日~12月24日

※マーケットの開催期間等は変更される場合もありますので、ニュルンベルク観光局のサイトで確認してください。

■ニュルンベルク観光局(イベント紹介のページ。英語)
・URL: https://tourismus.nuernberg.de/en/experience/events/

まるで教会の尖塔のような美しの泉  
金色のリングは鉄柵のかなり上の方に取り付けられている

中央広場の一角に、金色に輝く塔が立っています。美しの泉という名で、1396年に噴水の上に作られた塔です。この塔の鉄柵に取り付けられた、金色のリングを探してみましょう。このリングを1周回すと3つの願いがかない、3周回すと子宝に恵まれるという言い伝えがあります(言い伝えは諸説あります)。願い事をかなえてもらいたい人たちで、時には行列ができるほどの人気スポットになっています。

■美しの泉Schöner Brunnen
・住所: Hauptmarkt

ドイツで1、2を争うおいしさのソーセージ!

こんがり焼かれた絶品ソーセージに西洋わさびを添えて
ソーセージをパンに挟んだテイクアウト用のヴルストブレ―トヒェンは入口で注文

さて、ニュルンベルクを訪れたなら、食べずにはいられないのがニュルンベルク風焼きソーセージ「ニュルンベルガー・ブラートヴルスト」です。ニュルンベルクにはソーセージ専門のレストランも数軒あります。通常一皿6本から12本までの好みの偶数単位で注文しますが、1本の大きさは手の指ぐらいで、ドイツのソーセージの中でもかなり小さめ。ハーブやスパイスがほどよく効いて、6本ぐらいあっというまに食べてしまいます。
中央広場のすぐ近くにある「ブラートヴルストホイスレ」は、人気のソーセージ専門店。1312年以来、自家製のソーセージを必ずブナの木で焼き続けてきたという長い伝統を持っています。ソーセージの付け合わせには、ザウワークラウト、ポテトサラダ、西洋わさびの3種の中から選んでオーダーします。どれもおいしいのですが、日本ではあまりお目にかかることのない「西洋わさび(ドイツ語でメーアレッティヒ、英語ではホースラディッシュ)」といっしょに食べると、ピリッとした風味が加わっておすすめです。

■ブラートヴルスト・ホイスレBratwursthäusle
・住所: Rathausplatz 1 90403 Nürnberg
・URL: https://bratwursthaeuslenuernberg.de/

バターとアサツキをサンドしたブレーツェル
サラミやきゅうりをサンドしてボリュームたっぷり
ニュルンベルク中央駅の売店には最大16種類ものブレーツェルが並ぶ

ソーセージに続くニュルンベルク名物といえば、レープクーヘンというクッキー風の固い焼き菓子が有名ですが、今回は、地元の人たちの軽食として愛されているブレーツェルサンドを紹介します。
ブレーツェルは独特の形をした小型パンで、外側はこんがりおいしそうな茶色、中はもっちりとした食感です。ドイツ各地で食べられますが、特にドイツ南部のバイエルン州では朝食に、おやつに、ビールのお伴にと日々の暮らしに深くなじんでおり、その種類の多さに驚くでしょう。ニュルンベルクには、駅構内や町の大通りにブレーツェル専門の売店まであります。そのまま食べてもおいしいのですが、半分にスライスしてバターやアサツキをサンドしたブレーツェルもよく見かけます。
ニュルンベルク中央駅構内にあるブレーツェン・コルプという売店には、さらにサラミやオバツタ(バイエルン名物のチーズディップ)などをサンドしたさまざまなブレーツェルが並び、朝の通勤時間帯には行列ができています。ひとつ€2~3ぐらいで、列車の中で食べている人もよく見かけます。ブレーツェルは固くなるのが早いパンなので、買ったらできるだけすぐに食べるようにしてください。

■ブレーツェン・コルプBrezen Kolb(ニュルンベルク中央駅構内1階)
・住所: Hauptbahnhof, Bahnhofspl. 9 90443 Nürnberg
・URL: https://brezen-kolb.de/

<ニュルンベルクへの行き方>
・鉄道で: フランクフルト中央駅からニュルンベルク中央駅までICE特急で所要約2時間5分。ミュンヘン中央駅から約1時間10分。

カッセルとニュルンベルク、そして前回ご紹介したベルリンとダルムシュタットは、アクセスがとてもよく、それぞれ個性的な魅力に満ちた町です。ドイツ人の生活に根付いた気取らない地元グルメを味わうのも、はずせない楽しみです!次のドイツの旅には、ぜひプランに入れてみてください。

■ドイツ観光局 公式Twitter: https://twitter.com/GermanyTravelJP
ドイツの美しい景色や街並みを紹介しているドイツ観光局のアカウントもチェック!

※当記事は、2022年1月6日現在のものです

TEXT: 鈴木眞弓   
PHOTO: iStock、鈴木眞弓
DIRECTION: 曽我 将良
協賛: ドイツ観光局

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年1月6日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

お気に入り

※この記事が気に入った方はクリック

このニュースに関連する他のニュース