【ドイツ・ライプツィヒ 旅の最新事情】アフタ-コロナに訪れたいライプツィヒのおすすめ観光スポットを在住者がレポート!

公開日 : 2021年08月10日
最終更新 :
Sバ-ンのマルクト駅とライプツィヒ歴史博物館のある旧市役所
Sバ-ンのマルクト駅とライプツィヒ歴史博物館のある旧市役所

音楽の町ライプツィヒは、著名な音楽家が活躍したことで知られていますが、なかでも最も有名なのがヨハン・セバスチャン・バッハ。そのバッハゆかりの名所として、ト-マス教会、ニコライ教会、バッハ博物館、バッハ記念碑などがありますが、意外と知られていないのが、旧市役所内のライプツィヒ歴史博物館です。今回はその魅力をご紹介したいと思います。

ライプツィヒ歴史博物館入り口
ライプツィヒ歴史博物館入り口

バッハが労働契約書に署名をしたのがこの建物の中!

バッハが労働契約書に署名をしたのがこの建物の中!
旧市役所前マルクト広場での青空市場

ライプツィヒの町の中心、マルクト広場に堂々とたたずむ旧市役所。1556年に建てられたルネッサンス様式の建造物で、現在の建物は1906~1909年に改修されたものです。現在は1階には店舗が点在し、2階・3階がライプツィヒ市歴史博物館(Stadtgeschichtliches Museum)となっています。

バッハがライプツィヒに来たのは1723年。1750年に亡くなるまでの27年間、聖ト-マス教会の音楽監督(カント-ル)として従事しました。そのカント-ルとしての仕事の契約書をライプツィヒ市と交わしたのが、この建物の中だったという史実が知られています。

この旧市役所前のマルクト広場は、毎年クリスマスマ-ケットなどの野外の催しが行われます。また毎週火曜日と金曜日には青空市場(マルクト)が開かれ、市民でにぎわいます。

一時期ライプツィヒをはじめザクセン州のコロナ感染状況は日本よりもずっと深刻なものでしたが、現在はかなり良くなってきました。7月20日現在新規感染者数はドイツ全国で1183人、ザクセン州で26人、ライプツィヒで6人となっています。比較する上でも人口10万人あたりの新規感染者数の直近7日間の合計数が基準となる数値なのですが、ひどいときはこの数字が300ほどであったのが、7月20日現在ドイツ全国で11、ザクセン州は4、ライプツィヒで6.2となっており、少し前よりほんの僅かに上昇したものの、限りなく0に近くなっています。東京のこの値が現在55.33ですから、いかに良い状況になったかがわかります。

そのようなわけで、これまでライプツィヒ市内や青空市場でも医療用マスクの着用が義務付けられていましたが、現在は野外では不要となっています。ただし、博物館はどこでも入館時は医療用マスクもしくはFFP2マスクの着用が義務となっています。

必見!バッハ肖像画のオリジナルが展示

必見!バッハ肖像画のオリジナルが展示
旧市役所内ライプツィヒ歴史博物館内に展示されている、バッハ肖像画のオリジナル 
©Stadt geschichtliches Museum, Foto: Punctum Alexander Schmidt

このライプツィヒ市歴史博物館でぜひご覧いただきたいのが、バッハのオリジナル肖像画です。バッハの肖像画は、エリアス・ゴットロ-ブ・ハウスマン(Elias Gottlob Haußmann)という画家が2枚描いたといわれていますが、そのうち最初の作品である1746年に描いたものがここに展示されています。

19世紀になってからは、この肖像画のコピ-が2枚描かれましたが、いずれもライプツィヒ・バッハ博物館に展示されています。ちなみに2枚目のオリジナル肖像画は1748年に描かれたもので、アメリカ人所有者の希望で彼の死後、2015年にバッハ博物館に寄贈されました。

2022年にリニュ-アルオ-プン予定!

2022年にリニュ-アルオ-プン予定!
博物館内の歴史的ホ-ルと展示物(リニュ-アル前)
©Stadtgeschichtliches Museum Leipzig, Foto: Markus Scholz

コロナによるロックダウンで、ライプツィヒの博物館も閉館を余儀なくされた期間が多々ありましたが、旧市役所内のライプツィヒ市歴史博物館は、この不安定な時期を利用してか、バッハ肖像画がある2階部分は目下のところ改修工事が行われています。リニュ-アルオ-プンは2022年の初めの予定です。バッハの肖像画オリジナルが展示されていることが、意外と知られていないライプツィヒ市歴史博物館。アフタ-コロナにぜひ訪れていただきたいおすすめの名所です。

■Stadtgeschichtliches Museum Leipzig ( Altes Rathaus)
・住所: Markt 1, 04109 Leipzig
・アクセス: 中央駅から徒歩10分、もしくはSバ-ン(S1, S2, S3, S4, S5, S5X, S6)で1駅目Markt駅下車すぐ
・営業時間: 火~日曜日、祝日 10:00~18:00(12月24日及び12月31日は休館)*毎月第一水曜日は入場無料
・定休日: 月曜日
・URL:https://www.stadtgeschichtliches-museum-leipzig.de/besuch/unsere-haeuser/altes-rathaus/
 

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

※当記事は、2021年7月20日現在のものです

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◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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