【スペイン・バレンシア 旅の最新事情】にぎわいを戻しつつある現地のコロナ禍マナーを在住者がレポート

公開日 : 2021年11月09日
最終更新 :
バレンシアの観光スポットはどこも営業再開
バレンシアの観光スポットはどこも営業再開

昨年はユネスコの無形文化遺産に登録されている火祭りの途中で、緊急事態宣言が出たバレンシア。観光は大きな資源だというのに、コロナウィルスの影響で観光地はひっそり、お祭りもすべて中止とさびしい空気が1年以上も流れました。が、今年の夏に入国規制の緩和を始めたこともあり、町は従来のにぎわいを取り戻しつつあります。今回は現在のバレンシアの状況をお知らせいたします。

現在のコロナウィルス状況

現在のコロナウィルス状況
半年遅れで開催された今年の火祭りはマスク着用で

10月29日時点のスペインでは、1週間の新規感染者数は1,917人(バレンシア州は227人)と低い数字を維持しています。これもひとえにワクチンのお陰と言えるでしょう。必要回数のワクチン接種完了者は人口の79.2%に及び、高齢者にはすでに3回目の接種が始まっています。

昨年は途中で中止になり今年の3月にも開催できなかった火祭りは、規模を縮小したもののバレンシア市内でのみ、この9月に開催されました。これはバレンシアっ子にとってとても喜ばしい出来事でした。

私が普通に生活する分にはマスクを着用すること以外はコロナ前と変わらない感覚ですが、まだ細かい規制は存在します。バレンシア州の規制をいくつか挙げてみると、
・飲食店のひとテーブル(グループ)あたりの人数は10人まで
・飲食店のテーブル間の距離は店内・テラス席ともに1.5メートル
・公共の屋内空間や駅、交通機関内でのマスク着用
・屋外で人との距離を保てない場合はマスク着用(海や山は除く)
・飲食店や宿泊施設を除き22時~翌7時のアルコール販売禁止
などがあります。

観光スポットでの見学ルール

観光スポットでの見学ルール
観光スポットはルールを守って見学

では、観光スポットの規制はどうなっているのか見てみましょう。

陶器美術館のホームページにはイラスト付きで詳しい解説がありました。それによると、
・マスク着用
・同行者はかたまって移動する
・ほかの入館者とは2mの距離をとる
・支払いにはできるだけカードを使う
・咳をする時はマスクの上から口を腕で覆う
・アルコール消毒や手洗いをする
・あたりを触らない
・ロッカー使用停止
とあります。
大聖堂やラ・ロンハ、中央市場のホームページには特別に記載はありませんでしたが、陶器美術館と同様と考えていいと思います。

そのほかのコロナ禍マナー

そのほかのコロナ禍マナー
公共の交通機関ではマスクは必須

次に、バレンシアにお越しの際に気をつけたいことをお知らせします。

バレンシア州の規制の話で挙げましたが、駅や交通機関内でのマスク着用は義務になっています。マスクがないと降ろされることもあるのでご注意ください。先日うっかりマスクなしでタクシーに乗ったところ、運転手さんに「見つかったらこっちも罰金だから、ないなら降りて」と言われました。幸い、バックの中にあったので事なきを得ました。

また、バルやレストランではテラスであっても、飲食時以外はマスクをつけることがルールになっています。席についてドリンクがくるまでの間、食事が終わって帰るまでの間はマスクを着用しましょう。

飲食店や商店、銀行、学校などなどあらゆる施設の入り口にはアルコール消毒ジェルが設置されています。使用は義務ではないものの、出入りの際には消毒をお勧めします。スペインのジェルはべた付くもの多いので、私はマイジェルを持ち歩いています。もしもの時のために替えマスクも備えておくといいと思います。一度電車の中でマスクの紐が切れたことがあり、片耳にかけた状態でいたら「ちゃんとマスクつけて!」と大声で注意され恥ずかしい思いをしました。

なお現時点では、日本からスペインへの入国には規制があります。詳しくは在日スペイン大使館のホームページをご覧ください 。

・URL: http://www.exteriores.gob.es/Embajadas/TOKIO/ja/Noticias/Paginas/Articulos/20210917_NOT02.aspx

スペイン国内の規制も日本とスペインの入国規制も、もうこれ以上は厳しくならず、徐々になくなることを願うばかりです。

写真提供:バレンシア市観光局 www.visitvalencia.com

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※当記事は、2021年11月1日現在のものです。

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・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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