【ホノルル 旅の最新事情】観光客でにぎわうワイキキを在住者がレポート

公開日 : 2021年07月29日
最終更新 :
ワイキキビーチ
ワイキキビーチ

世界中で新型コロナウィルスのデルタ株が猛威を振るっていますが、全国民の49.7%がワクチン接種を完了している米国(2021年7月24日現在、ロイター通信による)では、夏休みに国内旅行をする人が多いようです。

その中でも、全米一のワクチン接種率(7月25日現在、Our World in Dataによる)を誇るハワイは、人気のデスティネーションになっています。先日、オレゴン州からやってきた医師の友人からも「比較的コロナ感染者が少なく、ワクチン接種率が高いハワイは、医療関係者の間でも人気の休暇先よ」と聞きました。

2020年3月のロックダウン時からは打って変わって、今のワイキキはアメリカ本土からの旅行者でにぎわっています。

ハワイ活況中

ハワイ活況中
インターナショナルマーケットプレイス前のカラカウア大通り

2021年1月から5月までのアメリカ本土からの渡航者数は1,960,796人で、2019年に比べると30.78%減、2020年に比べると32.64%増。全米でワクチン接種が広まり、夏休みに入った5月は対2019年でも4.3%増となっています。(ハワイ州観光局2020年7月20日プレゼン資料による)

ワイキキでも多くの旅行者を見かけるようになりました。ハワイ州観光局ミツエ・ヴァーレイ日本支局長は「ハワイはワクチン接種率もほぼ60%に達し、引き続き安全や衛生面管理の徹底を図っています。ホノルルは、現在(段階的緩和の)段階5のレベルですのでレストランやお店の収容人数に制限はありますが、国内旅行のアメリカ本土の旅行者も戻り、少しずつ通常に戻りつつあります。」と語っています。

ワイキキの町に旅行者が戻り、ハナウマベイやマノア・フォールズ・トレイルなどのハイキング道でも旅行者らしき人とすれ違うことが多くなりました。前述のヴァーレイ支局長によると、ホテルはカテゴリーや島によって異なりますが、現在の稼働率は70%〜80%くらいで、今夏はほぼ2019年のレベルに戻っているとのことです。

今のワイキキビーチはこんなにカラフル

今のワイキキビーチはこんなにカラフル
ワイキキビーチ

昨年はどこにも行くことができず、寒い冬を過ごしたアメリカ本土からの旅行者にとっての一番の楽しみはビーチに行くことです。堂々とそびえるダイヤモンドヘッドを眺めることができるワイキキビーチは、今ハワイで一番人気のビーチと言っても過言ではありません。

青色や赤色そしてピンク色のビーチパラソルが白砂のビーチを埋め尽くしています。ビーチでは、パラソルの下で読書や昼寝をする人、子供と一緒に砂遊びに興じている人を見かけます。また、昨年あたりから爆発的な人気の巨大浮き輪で、海にプカプカと浮いてハワイの太陽を全身に受けている人がいるかと思うと、沖ではサーフィンを楽しむ人もいます。

ワイキキのどのホテルからも徒歩で行けるワイキキビーチは、名実ともに世界一のビーチです。

ワイキキの街の様子

ワイキキの街の様子
ルイ・ヴィトン前

ワイキキの通りでは、あちこちで長蛇の列を見かけるようになりました。入店者の規制をしているルイ・ヴィトンの店の前には終日人が並んでいます。コロナ禍前から人気だった丸亀製麺ワイキキ店の行列は、今までよりひときわ長くなって、時には角を曲がっても行列が続くことがあるようです。

ハワイ州観光局ヴァーレイ日本支局長によると「レストランは、まだ100%の収容人数で営業できないということと、アメリカ本土からの旅行者が思ったより早く回復してきたので、かなり混んできています。旅行者のみなさまには、前もって予約を入れることをおすすめしています。小売業に関しては、(日本などの)国際マーケットに支えられている面もありますので、回復はしてきているもののまだまだ厳しい状況です。」とのことで、今のところまだ完全回復とはいかないようです。

これからのハワイ

これからのハワイ
ワイキキビーチ

最近ハワイでもオーバーツーリズムという言葉を聞くようになりました。これからは、ハワイの人々の生活と自然を大切にして旅行者を迎え入れながら、共存する旅行業が望まれることになりそうです。

ハワイ州政府そしてハワイ州観光局でも「マラマハワイ」という新しい旅行者誘致のキャンペーンを打ち出しています。

ハワイ州観光局ヴァーレイ日本支局長は、「今はまだ海外旅行に行くには厳しい状況ですが、ハワイは日本からの旅行者の皆さまをお迎えする準備を進めています。弊局では『マラマハワイー地球に優しい旅を』をテーマに新しい旅のあり方を訴求していきたいと思っています。これまでの長い歴史そしてつながりのあるハワイと日本は、今後もお互いの自然資源や文化を守り新しいサステナブルな旅行、責任ある旅行を一緒に啓蒙していけると思っています。規制緩和が進み、落ち着きましたら是非ハワイへの旅行を検討いただければ幸いです。」と語っています。

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※当記事は、2021年7月25日現在のものです

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◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
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筆者

ハワイ特派員

小嵜 有美

昭和、平成、令和にわたってホノルル暮らし。現在はフリーで編集者/ライターそしてハワイ企業の広報担当として活動中。ハワイの食ならお任せください!

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