カウアイ島(ハワイ)のおすすめ観光スポットを徹底調査!

公開日 : 2019年11月28日
最終更新 :
小さな島に豊かな自然が凝縮した"ガーデンアイランド"
小さな島に豊かな自然が凝縮した"ガーデンアイランド"

ハワイ諸島では最古の火山活動で生まれたカウアイ島。小さな島ながら、自然が長い歳月をかけて創り出した感動的な景色が魅力で、数々の映画のロケ地としても利用されています。自然を中心としたカウアイ島の観光スポットをご紹介します。

カウアイ島について

カウアイ島について
カウアイ島MAP ©iStock
ナ・パリ・コーストは自然が創り出した芸術作品 @istock
ナ・パリ・コーストは自然が創り出した芸術作品 @istock

■概要・特徴
カウアイ島はハワイ諸島の北端、北緯21度52分から22度14分、西経159度17分に位置し、面積は1430.4平方キロメートル。別名「ガーデンアイランド」と呼ばれるように、島全体が箱庭的な美しさを見せています。ワイメア渓谷、ココナッツ林、シダの洞窟、ナ・パリ・コースト、ハナレイ湾など、長い年月と独特の気候によって培われた熱帯雨林や渓谷美が最大の魅力で、ハリウッド映画の舞台に使われたところも少なくありません。また、ハワイ8島のうち最初の火山活動でできた島だけに、数々の伝説が残されているのが興味深いところです。

■歴史
ほかのハワイの島々同様、カウアイ島にも紀元前700年頃にマルケサス島から、さらに12~13世紀にかけてタヒチから、多くのポリネシア人が海を渡ってきたと考えられています。その後、外界との交流が途絶え、1778年にイギリスのキャプテン・クックによってハワイが“再発見”された当時、ハワイにはとても厳しい社会階級制度がありました。そして、それが宗教上のタブー制度と結びつき、社会の秩序が保たれていました。

各島間の勢力争いが激しく、1795年にカメハメハ大王によってハワイは統一されますが、カウアイ島とオアフ島の間にある深くて急な流れのある海峡のために、カウアイ島とニイハウ島には最後までカメハメハ軍は侵攻できなかったと言われています。

■カウアイ島への行き方
カウアイ島へは日本からの直行便がないので、オアフ島のホノルルから国内便に乗り換えて行くことになります。フライト時間は、日本の主要都市からダニエル・K・イノウエ国際空港へは約6時間30分から7時間。そこから国内便に乗り換えてカウアイ島のメイン空港であるリフエ空港へは約40分です。

■カウアイ島の気候
カウアイ島の気候は、基本的にはハワイの他の島と同様、1年を通して過ごしやすい気候です。ただし、貿易風の影響で、島の北部と南部、山林地帯と海岸線によって気象状況は大きく異なります。島の中央にそびえる山々にぶつかった湿気を帯びた風が厚い雲を作り、山頂付近では年間1万2000ミリメートルもの降雨量を記録します。そして、風が島の西側に運ばれる頃には乾燥した空気となり、ウエストコーストのケカハでは年間降雨量は500ミリメートルほどになります。このような理由から、一般に北海岸から東にかけては曇りがち、逆に南海岸から西にかけては晴れる日が多くなります。

服装はTシャツ・短パン・ビーチサンダルでOKですが、訪れる場所によってはパーカーなどの羽織るものや長ズボン、スニーカーなどが必要になります。

■カウアイ島の天気&服装ナビ
・URL: https://www.arukikata.co.jp/weather/9H/IKU/

カウアイ島のおすすめ観光スポット

カウアイ島のおすすめ観光スポット
まるで地球の裂け目のように見えるワイメア渓谷

■ワイメア渓谷州立公園
地球の裂け目のようなワイメア渓谷の見物は、カウアイ島観光のハイライトといえます。作家マーク・トウェインが「太平洋のグランドキャニオン」と呼んだように、大自然の力が何百万年もかけて造り上げた大地の彫刻が広がっています。地層により色が異なり、その表面は風雨で削られ、さまざまな形や表情の山肌を見せています。太陽の光の具合で刻々と色が変わる、言葉を失う光景です。

行き方:ワイメア渓谷展望台へは、ワイメアの町から入る550号線ワイメア・キャニオン・ドライブか、ケカハの町から入る552号線コケエ・ロードから。2本のルートは中腹で合流するので、その合流地点から約6キロメートル走った右側に入口があります。

フラやハワイアンソングが披露されるシダの洞窟
フラやハワイアンソングが披露されるシダの洞窟

■シダの洞窟
シダの洞窟は、カウアイ島の東部、ワイルア周辺で最も有名な観光スポット。かつてハワイの王族や貴族階級だけが訪れることが許されていた聖地でした。現在は、ワイルアの河口にあるマリーナから遊覧船で訪れることができます。ハワイアンミュージックの生演奏や船から見える景色の解説を聞きながら、のんびりとした30分のクルーズです。船着場からはうっそうと生い茂る熱帯雨林の道を進み、5分ほどで到着します。シダが覆う洞窟は神秘的で、ここで愛する人と手を結ぶと、永遠の愛が約束されると伝えられています。

・住所: 3-5971 Kuhio Hwy., Kapaa
・エリア: ワイルア川河口のボート乗り場
・電話: 821-6892
・営業時間: 9:30、11:00、14:00、15:30
・料金: $25、2~12歳$12.50、60歳以上$22.50
・URL: https://www.smithskauai.com/fern-grotto/

天候に恵まれた美しいポイプ・ビーチパーク
天候に恵まれた美しいポイプ・ビーチパーク

■ポイプ・ビーチパーク
カウアイ島で最高のビーチといわれ、広い駐車場、芝生のプレイグラウンド、パビリオンやピクニックテーブル、トイレ、シャワー、ライフガードなど設備も万全に整っています。防波堤に囲まれた内海は子供連れでも安心。水中マスクがあればトロピカルフィッシュと一緒に泳ぐこともできるため、ローカルや観光客でいつもにぎわっています。東側に続いているブレネックス・ビーチは、ブギーボードやボディサーフィンの聖地として知られています。

行き方:ポイプへは車でリフエ空港から約30分。クヒオ・ハイウェイ、カウムアリイ・ハイウェイ、マルヒア・ロードを経由し、ポイプ・ロードへ。ホオウィリ・ロードに右折し、海に向かって進んだ突き当たり。

■ナ・パリ・コースト州立公園
ナ・パリ・コーストは、カウアイ島の北西から西にかけて、ハイウェイ56号線の北の終点であるケエ・ビーチから、ワイメア渓谷西側のスロープが海に没するあたりの海岸までを指します。数百万年前の火山活動によって作られ、海岸線は人が近づけないような切り立った崖、そして海抜1000メートルを超える山からのスロープが一気に海にまで下っています。風雨や波によって削られた岩肌や海岸の、どこまでも険しく、あくまでも神秘的で、見るものを圧倒する自然の造形美はカウアイ島ならではの景観といえるでしょう。

行き方:海岸線には車が走れる道がないので、クルージングかヘリコプターのツアーに参加するのが一般的。トレッキングの場合は、ケエ・ビーチの駐車場脇にあるカララウ・トレイル入口から。リフエ空港から車で56号線、560号線を北へ向かい70分ほど。

■ハナレイ湾
カウアイ島の北海岸にある、島最大の湾です。夏はワールドクラスのヨットが40~50艇も停泊し、冬はビッグウェイブを目指して熟練サーファーが集合します。長い砂浜のビーチにはピクニックテーブル、バーベキュー施設、トイレ、シャワーも設置されています。全米のナンバーワンビーチに選ばれたこともあり、夕日の名所としても有名です。また『南太平洋』に代表される数々のハリウッド映画のロケ地としても使用されています。

行き方:ハナレイへは車でリフエ空港から約50分。クヒオ・ハイウェイを北上して、プリンスヴィル・リゾートを通り過ぎた先。アク・ロードへ入り、突き当たりのウェク・ロードで左折した300メートルくらい先の右側にハナレイ・ベイ・ビーチパークがある。

カウアイ島のおすすめグルメ

カウアイ島のおすすめグルメ
一度はトライしたいブルシェッドのプライムリブ

■オノ・チャー・バーガー
カパアの北、アナホラにある赤い建物が目印の小さな老舗バーガーショップです。113グラムのパテにレタス、トマト、マヨネーズがベースのバーガーはボリューミー。テリヤキソースのパテとパイナップル、スイスチーズが挟まる「ローカル・ガール」が人気です。

・住所: 4-4350 Kuhio Hwy., Anahola
・営業時間: 10:00~18:00(日曜11:00~18:00)

■フォー・カウアイ
リフエのライス・ショッピングセンターにあるベトナム料理のレストランです。人気メニューのフォーは10種類以上あり、別盛りのモヤシやバジルを入れてライムを搾っていただきます。辛いグリーンペッパーはお好みで。

・住所: 4303 Rice St., Rice Shopping Cener B-1, Lihue
・営業時間: 10:00~15:00、17:00~21:00
・休み: 日曜日

■ブル・シェッド・レストラン
ココナッツ・コーストにある1973年創業のレストランです。海に近い場所にあり、波の音を聞きながらボリューム満点のステーキやローカル産シーフードを味わえます。特にプライムリブは地元誌で「ベスト・オブ・カウアイ」に選ばれた一品です。

・ 住所: 796 Kuhio Hwy., Kapaa
・営業時間: 17:00~21:30 (バー16:30~21:30)

■マークス・プレイス
1998年にオープンした、リフエのプヒにあるテイクアウトのプレートランチ店です。数々の料理コンテストで受賞歴を持つマークス氏の店だけに、本格レストランに引けを取らない味と評判で、ランチタイムには行列ができるほどです。

・住所: 1610 Haleukana St., Ste A, Lihue
・営業時間: 10:00~20:00
・休み: 土・日曜日、おもな祝祭日

エビの養殖が盛んな島ならではのシュリンプ・ステーション
エビの養殖が盛んな島ならではのシュリンプ・ステーション

■シュリンプ・ステーション
ワイメアの町にある、シュリンプ(エビ)料理の専門店。オープンと同時に混雑するほど人気があり、ガーリック入り白ワインソースでソテーするゴット・ガーリックや、サクサク食感のココナッツ・シュリンプが好評です。

・住所: 9652 Kaumualii Hwy., Waimea
・営業時間: 11:00~17:00
・休み: おもな祝祭日

カウアイ島周辺のホテル

カウアイ島周辺のホテル
カパアにあるISO モキハナは海に面した低層階のホテル

カウアイ島の宿泊施設は、エリアによって特徴があるので、旅行の目的や予算によって選ぶとよいでしょう。北海岸のプリンスヴィルや南海岸のポイプにあるリゾートエリアには、ゴルフコースが隣接する高級ホテルからコンドミニアムまで、バラエティに富んだ宿泊施設があります。東海岸のワイルアからカパアにかけては、上記の宿泊施設に比べ宿泊料が安めのホテルやコンドミニアムが建ち、空港近くのリフエ周辺には、高級リゾートホテル1軒とプチホテルが数軒あります。

カウアイ島のおすすめコース

カウアイ島のおすすめコース
ハワイ最北端に位置するダニエル・K・イノウエ・キラウエア灯台

■カウアイ島中心部観光コース
左ハンドルの運転に慣れる目的で出かけるのもいい、カウアイ島の東海岸に点在する史跡を巡るのんびり半日ドライブコースです。ワイルア滝やオパエカア滝、ワイルア川周辺の史跡を巡り、カパアの町でランチ休憩を兼ねて散策。その後、カウアイ博物館で島の歴史に触れ、最後はククイ・グロウブ・センターでショッピングを楽しみます。ランチ前後に、遊覧船に乗ってシダの洞窟へ行くのもおすすめです。

■カウアイ島南海岸~ワイメア渓谷コース
ワイメア渓谷への山岳ドライブコースです。ガソリンを満タンにして出かけましょう。天候の安定している午前中にワイメア渓谷展望台や、その先のカララウ展望台へ到着するスケジュールを組みます。往路はケカハから552号線を上り、帰路は550号線を下ると変化に富んだ景色を楽しめます。ランチはコケエ州立公園にあるコケエ・ロッジのレストランで。ホテルへ戻る前にワイメアの町やオールド・コロア・タウンなどにも立ち寄り散策を。

■カウアイ島北海岸コース
最もカウアイ島らしい光景が続く北海岸のドライブコースです。ポイプ・エリアに宿泊の場合は1日がかりになるので、早め出発のスケジュールで。ダニエル・K・イノウエ・キラウエア灯台でバードウオッチングを楽しみ、ハナレイの町でランチ休憩します。ハナレイから北海岸の突き当たりにあるケエ・ビーチの道は、車が1台しか通れない橋がいくつかあるので慎重に。ビーチで楽しんだ帰路は、プリンスヴィル・リゾートのカフェで休憩していきましょう。

まとめ

まとめ
水量の多いワイルア滝 カウアイ島ならではの大自然を満喫したい ©iStock

いかがでしたか。ハワイのリピーターでもカウアイ島を訪れる人はまだまだ少数派ですが、「行ってみたら、この島が一番好き」という話もよく聞きます。小さな島に豊かな自然がぎゅっと凝縮されている「ガーデンアイランド」の魅力を、みなさんも見つけに行きませんか。

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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