小型翻訳機「ポケトークS」の観光や出張に役立つ充実機能を詳しく紹介!

公開日 : 2020年02月20日
最終更新 :
ソースネクストの「ポケトークS」。空港にて
ソースネクストの「ポケトークS」。空港にて

海外旅行の必需品は時代とともに変化していますが、最近注目を集めているアイテムが「音声翻訳機」。話しかけるだけで、指定した言語に翻訳し音声やテキストで表示してくれるので、外国語が苦手なトラベラーの必需品となっています。

そんな音声翻訳機のなかでトップシェアとなっているのが、ソースネクストの「ポケトークシリーズ」です。今回はそのなかでも、最新モデルの「ポケトークS」を紹介します。

本体はコンパクトで手のひらサイズ

本体はコンパクトで手のひらサイズ
手のひらサイズでコンパクト

ポケトークSの本体サイズは約53.8(W)×11.5(D)×91.3(H)mm。最近のスマートフォンと比べるとふた回りほど小さく、手のひらに収まります。重さも約75gと軽量なのでポケットに忍ばせておいても邪魔にならないのがポイント。ディスプレイのサイズは2.8インチで、タッチ操作対応のパネル。翻訳されたテキストなどをチェックするには十分の大きさです。

本体前面のディスプレイ下に配置した翻訳時に使う大きなボタンのほか、右側面に電源ボタンと音量調整ボタンがあるだけなので、ほぼスマートフォンと同じ感覚で操作できます。本体底面には充電用のType-C端子とストラップホールも用意。長めのストラップをつけて首からぶら下げておけば、海外での盗難防止にもなるので重宝します。

電源ボタンと音量調整ボタンは本体右側面に配置
電源ボタンと音量調整ボタンは本体右側面に配置
充電用のUSBはType-Cで、そのそばにストラップホールがある
充電用のUSBはType-Cで、そのそばにストラップホールがある

1ボタンで音声翻訳

1ボタンで音声翻訳
世界各国の言語を網羅

翻訳対応言語は全部で74言語。そのうち55言語が音声とテキスト翻訳に対応。残りの19言語はテキストのみとなっています。英語をはじめ中国語、欧州各国語、東南アジア各国語と日本からの旅行者の多い地域の言語はほぼ網羅しています。方言によるバリエーションも多く、たとえばスペイン語ではスペイン本国のほか、英国、アルゼンチン、コロンビアとそれぞれの方言に対応した言語設定が可能です。

中国語は簡体字と繁体字の2種類
中国語は簡体字と繁体字の2種類

操作方法は、まずディスプレイをタッチして翻訳したい言語を選択します。次にディスプレイ中央に矢印が表示され、これが翻訳する方向(例=英語→日本語)を示しているので、タッチして翻訳する言語を決めます。あとはディスプレイ下部にあるボタンを押しながら話しかけ、喋り終わったところでボタンを離すと翻訳が表示され、音声対応なら翻訳された言語で聞くことができます。翻訳スピードは速く、ボタンを離すと1秒ほどで翻訳が表示されます。

ボタンを押しながら話しかける
ボタンを押しながら話しかける
喋った日本語が英語に翻訳され、スピーカーからも音声で聴ける
喋った日本語が英語に翻訳され、スピーカーからも音声で聴ける

相手の言葉を翻訳したいときは、同じく矢印をタップして相手の言語から日本語に翻訳されるようにしてポケトークSを渡し、ボタンを押しながら喋ってもらえばオーケーです。

中央の矢印をタップすると、翻訳する方向が変わる
中央の矢印をタップすると、翻訳する方向が変わる
ボタンを2回連続で押すと、設定した言語で使い方を表示してくれる
ボタンを2回連続で押すと、設定した言語で使い方を表示してくれる
英語で話してもらって翻訳できる
英語で話してもらって翻訳できる

利用時にはインターネット接続が必要となりますが、本体には世界中133ヵ国でモバイル通信ができる「グローバル通信機能」が内蔵されています。そのため通信設定など気にすることなく使えるので、インターネット接続などに詳しくないユーザーでも手軽に使えるのがポイント。ちなみに2年間の期限付きとなっていますが、その2年間は海外での追加利用料はかからず無料。期限が切れても1万円で2年間の延長が可能です。

本体背面にはカメラを装備しています。これは風景を撮影したりするのに使うのではなく、文字を認識して翻訳するためのもの。町なかの掲示板やレストランのメニューなど、文字を写して日本語表示に変換できます。対応する言語は55言語で、そのうち41言語は音声での出力にも対応しています。

本体背面にはカメラを装備
本体背面にはカメラを装備
メニューからカメラをタップ
メニューからカメラをタップ
外国語で書かれた文字を撮影する
外国語で書かれた文字を撮影する
自動で言語を認識して日本語に翻訳してくれる
自動で言語を認識して日本語に翻訳してくれる

海外旅行中は会話でのコミュニケーション以外に、「これはなんて書いてあるんだろう?」というケースが多くあります。そんなときに、サッとポケトークSを取り出してカメラを向ければ、その場ですぐ日本語に翻訳できるので便利です。

また、翻訳ではありませんが、「単位変換機能」も便利。訪問国の通貨を日本円に換算したり、長さや重さ、温度なども変換可能。たとえばアメリカの温度表示は日本の摂氏での表示と違い華氏なので、エアコンなどの温度調節がいまひとつピンときません。そんなときもポケトークSの単位変換機能でサッと調べられます。

単位換算機能も装備
単位換算機能も装備
訪問先の通貨に自動で設定されるので便利
訪問先の通貨に自動で設定されるので便利
摂氏と華氏の換算といった使い方もできる
摂氏と華氏の換算といった使い方もできる

スマートフォンではない“手軽さと安全さ”が魅力

スマートフォンではない“手軽さと安全さ”が魅力
価格は公式サイトで2万9800円(税別)
スペイン出張でも大活躍しました!
スペイン出張でも大活躍しました!

これらの音声翻訳やテキスト翻訳、単位変換といった機能はスマートフォンでもアプリをインストールすれば利用できますが、スマートフォンはポケトークSよりも大きくやや扱いにくさがあります。また海外ではスマートフォンの盗難が多く発生しているので、気軽に出したり、相手に渡したりするのは気が引けます。その点ポケトークSだけなら、万が一盗難にあったり紛失してしまっても、スマートフォンがなくなるよりはダメージが小さいはず。

インターネットへの接続設定が不要ということで、特に初めて音声翻訳機を使う人にオススメ。価格は公式サイトで2万9800円(税別)となっています。また、2020年3月にはエントリー・モデルの「ポケトークW」の価格が1万9800円(税別)に改定されました。

TEXT:中山 智
PHOTO:中山 智、ソースネクスト

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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