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滋賀・琵琶湖博物館がリニューアル・オープン。新コンセプトと新しい展示室の詳細を紹介!

2020年10月24日

世界初の半骨半身のゾウ展示

滋賀県立琵琶湖博物館は、地域の人々とともに「湖と人間」のよりよい共存関係を築いていくことを目指して平成8年10月に開館。以来、1100万人以上の来館者を迎えてきました。10月に、第3期リニューアルが完了し、グランドオープンしています。

琵琶湖博物館と、新コンセプト「びわこのちから」とは

琵琶湖博物館外観

滋賀県立琵琶湖博物館(以下琵琶湖博物館)は、琵琶湖に面した滋賀県草津市烏丸半島に位置する博物館です。
敷地面積は5万5153 平方メートルと、湖をメインにした博物館としては日本最大級の規模です。また、全国でも珍しい淡水専門の水族展示をもつ博物館でもあります。琵琶湖博物館では、「湖と人間」というテーマを掲げ、自然と文化の両方を同時に扱う総合博物館を目指しています。

■滋賀県立琵琶湖博物館
・住所: 滋賀県草津市下物町1091
・アクセス: 車=名神高速道路 栗東ICから約30分、名神 瀬田西ICまたは新名神 草津田上ICから約35分。 鉄道・バス=JR琵琶湖線・東海道本線 草津駅下車(新快速で京都から約20分)。草津駅西口2番バス乗り場から近江鉄道バス びわこ博物館行きに乗車(約25分)。びわこ博物館で下車、徒歩すぐ。 タクシー= JR草津駅西口、 JR守山駅西口(ともに琵琶湖線)、 JR湖西線堅田駅からそれぞれ約20分。
・開館時間: 9:30~17:00 (最終入館16:30)
・休館日: 毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他臨時休館あり。
・URL: https://www.biwahaku.jp/
・予約: 完全事前予約制。予約は下記ホームページのみで受け付け。
 URL: https://www.biwahaku.jp/yoyaku.html

料金表
新コンセプト

●新コンセプト「びわこのちから」
琵琶湖博物館は今回のリニューアルを通して新コンセプトである「びわこのちから」を伝えていきます。以下は博物館が用意したコピー。

琵琶湖は400万年の昔に誕生し、
様々な変化をとげながら今にいたっています。
長い歴史の中で、生き物も人も、
琵琶湖とともに生きてきました。
琵琶湖と生き物と人との、長く深いつながりこそが、
「びわこのちから」です。
琵琶湖博物館に来ていただければ、そのことがわかります。
日本で一番大きい古代湖・琵琶湖、
そのちからをあなたの目で確かめてください。

リニューアルしたA展示室

象の体の構造や骨格がよくわかる半身半骨の標本

●A展示室:湖の400万年と私たち~変わり続ける琵琶湖~
A展示室には世界初の展示となる半身半骨のツダンスキーゾウ標本や、地層模型と地層の剥ぎ取り標本など、400万年にわたる琵琶湖の自然環境や気候の変化を体感できる展示が登場しました。

400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介しています。各コーナーでは、開館以来収集してきた多数の化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマをとおして、大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物の物語と琵琶湖フィールドの魅力を伝えます。

・世界初!半骨半身のゾウ
400 万年前の湖周辺にいたゾウに近い種とされる、高さ4mのツダンスキーゾウが存在感を放っています。組み立てられた全身骨格化石の複製に、筋肉のつき方などを検討し、左半身に生態を復元した世界初の半骨半身の展示です。骨格標本を見るだけではわからない実際のゾウの姿が容易く想像できます。

手前がアケボノゾウ

・日本に来たら小さくなった⁉
手前のアケボノゾウの骨格標本(レプリカ)は、滋賀県多賀町から出土した化石をもとにつくられています。
大陸から渡ってきたツダンスキーゾウが、日本の環境に適応する進化の過程で小型化したと考えられています。今回の展示に合わせて、アケボノゾウの骨格についても改めて研究が行われ、実際に近い立ち方が再現されました。

ゾウが住む森の絵
琵琶湖近辺の地層の展示が充実
芸術的ともいえる地層

・アートな地層
約320~400 万年前、琵琶湖になる前の湖が三重県にあった頃にできた地層です。砂と泥の地層が湖岸で、泥と貝の化石がみられる地層が湖底でできたもので、縞模様を形成しています。地層の標本は額縁に入れて美術館風に壁掛けするなど、展示方法にも工夫が凝らされています。

立体的な地層展示
歯の特大模型が並ぶ

・これ何の形?
これはさまざまな生き物の歯の特大模型です。前列左のワニの歯は約12 倍、前列中央のシカの歯は約27倍、前列右のゾウの歯は3.5 倍に拡大されています。歯の形の違いがよく分かります。

ワニも住んでいた古琵琶湖

・古琵琶湖にはワニがいた!
古琵琶湖の地層からは、2種類のワニの化石が発見されています。それらの化石から、古琵琶湖にいた種に近いクロコダイル科のワニが復元されました。

琵琶湖の位置や形状の変遷がわかる

・琵琶湖の移動と変形
湖の位置や地形の変化を、6種類の木製の地形模型を触って認識できます。約400 万年前に三重県にあった湖は、徐々に移動し、約43 万年前に現在の琵琶湖の位置になりました。

リニューアルしたB展示室

自然のシンボル、龍がB展示場のナビゲーター

●B展示室:湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~
「森」「水辺」「湖」「里」をテーマに、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介します。人からみた自然のシンボルである「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の私たちの暮らし(C展示室)にどのようにつながっているのかを伝えます。

・龍~水をつかさどる水神~
展示室の入口では、ペットボトル1300 本を原料につくられた龍が出迎えます。日野町にある信楽院の雲竜図をモデルに作成されました。龍は水をつかさどる水神であり、琵琶湖や流れ込む川、源である山など県内各地でまつられています。
1804 年、琵琶湖の西岸でトウヨウゾウの化石が発見され、当時の人はこれを龍と考えたのでしょう。バラバラに出てきた化石を組み合わせて描かれた「龍骨図」が伝わっています。

龍骨図
丸子船
タブレット端末を用いた漁の拡張現実(AR)解説ツール。

・出発! 丸子船
琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船。その巨大さが伝わるように壁際に配置されています。壁に掲げられているのは安藤広重の浮世絵『近江八景』です。船にタブレット端末やスマートフォンをかざすと、拡張現実(AR)によって、帆を張って琵琶湖上を進む丸子船が、江戸時代の湖周辺の風景とともに浮かび上がります。

漁具

・漁具
2018 年に滋賀県初の国登録有形民俗文化財となった漁撈用具・船大工道具を展示しています。また、実物大の人形やジオラマを用いて、自然の中で仕事をする人の体の動きや姿勢までリアルに表現しています。聞き取りをもとに、魚をつかむのは右手か左手か、船の上で立っていたのはどのあたりかなど、忠実に動作を再現しました。

森のジオラマ

これまでにリニューアルした展示室

トンネル状の大型水槽

●水族展示室
淡水生物の展示としては世界最大級。トンネル状の大型水槽では、泳ぐ魚たちに囲まれ、まるで水中にいるかのような気分が味わえます。

標本や光学機器が大人の好奇心を満たしてくれる

●おとなのディスカバリー
多種多様な標本をはじめ、1300 種類の多様な実物資料に触れることができるスペースです。顕微鏡で拡大してじっくり観察したり、職員から詳しく説明を聞いたりすることができます。

久しぶりに、本格的な博物館を訪れてみませんか。まる一日楽しめそうです!

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※当記事は、2020年10月21日現在のものです

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