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日本発展の礎を築いた熊本の「明治日本の産業革命遺産」と、周辺の絶景夕日スポット

2020年10月07日

三角西港の全貌

1850年代から1910年にかけて日本の近代化を支えた産業遺産群「明治日本の産業革命遺産」には、九州と山口県を中心に日本全国の23資産が登録されています。熊本県内では万田坑と三角西港が登録されており、世界遺産に登録されてから5年を迎えました。近代日本の発展をエネルギー面から支えた両遺産を訪れて、明治の人々の努力と日本発展のための熱意を感じてみませんか。両遺産から近い夕日の絶景スポットとあわせて紹介します。

明治日本の産業革命遺産とは

日本全国に構成資産がある

2015年7月にユネスコ世界文化遺産への登録が決定した「明治日本の産業革命遺産」は、1850年代から1910年にかけて日本が工業立国の基盤を築くための礎となった重工業分野(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)で功績を残した23の構成資産を合わせたものです。九州と山口に多くの構成資産が集まっていますが、静岡県・韮山市の韮山反射炉や岩手県・釜石市の橋野鉄鉱山も構成資産に含まれており、日本各地で明治時代の人々が日本を豊かな国にしようと尽力した当時の様子を知ることができます。

荒尾市・万田坑(まんだこう)

採掘作業の音が聞こえてきそう

熊本県・荒尾市にある万田坑は三池炭鉱の坑口のひとつ。日本最大規模の竪坑(たてこう)で、第一・第二のふたつの竪坑により鉱物、材料、人員の運搬のほか、入排気や排水を担っていました。三池炭鉱は採炭技術の近代化が進められ、採掘された多くの石炭は明治・大正・昭和期における日本の近代化を牽引しました。
万田坑は採炭効率が低下したことから1951年には第一竪坑が閉鎖されましたが、第二竪坑は1997年まで排水や坑内管理のために維持されていました。

現在、第二竪坑と関連施設は良好な状態で残っています。第二竪坑巻揚機室には、当時使用していた外国製の機械が良好な状態で鎮座しており、今にも再び動き出しそうな機械の周辺からは日本を発展させようと汗を流した当時の従業員たちの息づかいが聞こえてきそうです。

■万田坑
・住所: 熊本県荒尾市原万田200-2
・定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
・料金: 万田坑跡=大人410円、高校生310円、小・中学生210円
     万田坑ステーション=無料
・URL: https://www.city.arao.lg.jp/q/list/385.html

夕日に染まる荒尾干潟

荒尾市の絶景といえば「荒尾干潟」。およそ1656ヘクタールの干潟面積は、単一の干潟としては国内最大規模です。
有明海の潮流によって運ばれた砂や貝殻が堆積して形成された干潟には、多種多様な生き物がすんでおり、それらを餌にする多くの渡り鳥がやってきます。2012年にはラムサール条約湿地に登録され、国際的にも重要な湿地として認められました。
夕刻の、夕日で染まった茜色の空が湿地の水に反射してきらきらと輝く景色は見ものです。

■荒尾干潟
・住所: 熊本県荒尾市蔵満地先
・URL: https://kumamoto.guide/spots/detail/12137


宇城市・三角西港(みすみにしこう)

今も当時の面影を残す

熊本県・宇城市の三角西港は明治政府の三大築港のひとつです。オランダ人水理工師のムルドルの設計により築港され、1887年に開港。1889年には国の特別輸出港に指定され、三池炭鉱から運ばれてきた石炭の積み出しはもちろん、九州物流の一大集散地として栄えました。

地形や海流を活かした設計、石材を丹念に仕上げた施工技術などにより、756mの石積み埠頭や水路などは130年以上たった今でも健在で、明治期の築港当時の姿をしっかりととどめています。

■三角西港
・住所: 熊本県宇城市三角町三角浦
・URL: https://www.welcomekyushu.jp/world_heritage/spots/detail/16

波打つ砂が美しい御輿来海岸

“景行天皇が九州遠征をした際に美しい海岸線が目に留まり、乗っていた神輿を止めてその絶景を見入った”という伝説から名前が付いたとされる御輿来海岸(おこしきかいがん)。
日本の「渚百選」「日本の夕陽百選」に選ばれた景勝地であり、潮が引いた海岸には風と波による美しい曲線模様が現れます。夕日が沈む時間はオレンジ、薄暮はパープル、日中はシルバー、満月の夜はゴールドに染まり、さまざまな表情の神秘的な景観を楽しむことができます。

■御輿来海岸
・住所: 熊本県宇土市下網田町
・URL: https://kumamoto.guide/spots/detail/12235

今日の日本があるのは、明治時代の人々が努力して礎を築いてくれたおかげです。熊本を訪れた際には、当時の人々に思いをはせながら明治日本の産業革命遺産の構成資産を巡ってみましょう。

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※当記事は、2020年10月6日現在のものです

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