自作食材で里山料理 宮城・大崎市 人気集める「農ドブル」

公開日 : 2019年03月23日
最終更新 :
「たまご農ドブル」で楽しそうに卵サンドを作る参加者ら=宮城県大崎市のふるさと地鶏の会農場で、早坂正年さん提供
「たまご農ドブル」で楽しそうに卵サンドを作る参加者ら=宮城県大崎市のふるさと地鶏の会農場で、早坂正年さん提供

 農家の手料理を湯治客らにケータリングーー。宮城県大崎市で2018年6月にスタートしたサービス「農ドブル」が注目を集めています。地元農家が鳴子温泉(同市)の旅館などと連携し、自ら育てた食材で作った里山料理を振る舞います。食品生産者も新たに運営に加わり、活動の幅を広げています。

 農ドブルは「農家が作るオードブル」の略です。若手農家による料理持ち寄りの飲み会をきっかけに「この味をもっと多くの人に知ってほしい」と、4戸の農家が中心となって企画しました。収穫したての食材を使った「凍み豆腐の煮物」「お揚げピザ」といった料理を旅館に届け、宿泊客にも好評です。

 老舗のみそ店や、地元野菜を使ったジェラート専門店の店主らもメンバーに加わることになり、同年9月からは農場などでのイベントも始めました。

 同年12月9日に開かれた「たまご農ドブル」と題したイベントでは、メンバーの彦坂祐氏さんが経営する平飼いの自然養鶏で卵の収穫体験を実施しました。参加した20組が自分たちが採った卵でサンドイッチやプリン作りを体験しました。サンドイッチに使ったマヨネーズも全員で手作りし、参加者は「こんなにおいしい卵サンドは食べたことない」と感動していました。

 農ドブルの運営を担当するデザイン事務所「ブルーファーム」の早坂正年社長(38)は「食材の魅力を一番よく知る生産者が、その食材への思いを語りながら振る舞う姿に、一次産業の可能性を感じる」と話します。

 今後は漁業、林業とも連携し、食器やテーブルも地元産を使ったイベントを計画しています。「メイドイン宮城の食を、さらにアピールしていきたい」とメンバーは意気込んでいます。

■ふるさと地鶏の会
・住所: 〒989-6412 宮城県大崎市岩出山下野目字安沢100-2
・電話: 0229-72-0896
・営業: 8:00~17:00(日曜・祝日休み、 夏季冬季休業あり)
・URL: http://www.i-tamago.jp/

 この記事は、全国商工会連合会が地域活性化のキーマンとなる若手経営者育成のため開催した「次世代地域リーダー塾」プログラムの中で、毎日新聞記者の指導を受けて作成されたもので、「地球の歩き方ニュース&レポート」でも掲載しました。
 商工会は、全国1,653カ所の市町村にあり、中小企業の経営支援と地域活性化に取り組んでいる団体であり、全国商工会連合会はその全国団体です。

■全国商工会連合会
・URL: http://www.shokokai.or.jp/

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