渡航緩和のトルコへ!入出国から帰国まで、地球の歩き方編集部員がリアル体験レポート!

公開日 : 2022年04月26日
最終更新 :
レトロな路面電車が走るイスタンブールのイスティクラール通り
レトロな路面電車が走るイスタンブールのイスティクラール通り

2022年3月よりトルコへの入国制限が緩和され、ワクチン接種証明書などを提示すれば隔離もなく、入国後すぐに観光が可能になりました。新ルール適用後の3月下旬、羽田空港からいざイスタンブールへ!ウィズコロナの海外渡航を視察した「地球の歩き方」編集部員が、旅の準備から帰国まで、コロナ前と何がどう変わったのかを中心にレポートします!

トルコ入国の条件と現在のコロナ感染状況はどうなっているの?

トルコ入国の条件と現在のコロナ感染状況はどうなっているの?
世界遺産アヤソフィアは2020年7月よりモスクとなり、入場料無料に

今回トルコ大使館主催の視察のため、トルコ最大の都市イスタンブールと世界遺産の奇岩群で有名なカッパドキアへの渡航が決まったのが、3月中旬。海外は2年以上ご無沙汰ということもあり、まずはトルコ入国の条件や現地での行動制限があるのか、またトルコの現在のコロナ感染状況はどうなっているのか、トルコ出国時の注意点などについて、駐日トルコ大使館や在トルコ日本国大使館、在イスタンブール日本国総領事館のサイト、外務省の海外安全ホームページ、トルコ保健省のサイトなどで確認。

トルコ保健省によると2022年4月24日時点でワクチンの接種率(2回以上)は85.4%、新規感染者数は2277人、死者数は15人とかなり減少傾向で落ち着いている状況のようです。

ターキッシュ エアラインズでイスタンブール空港に到着
ターキッシュ エアラインズでイスタンブール空港に到着

【トルコ入国の条件をチェック】(2022年4月26日現在)
空路でトルコに入国する場合、出発前(空港での搭乗手続き時)に下記①~④のいずれかの証明書を提示する必要があります(12歳未満を除く)。これがあれば隔離措置も免除されます。

①ワクチン接種証明書
※公的機関が発行した証明書が必要
※少なくとも2回目のワクチン接種を完了し、最後の接種から2週間以上経過の必要あり
②治癒証明書 ※公的機関が発行した証明書の提示が必要
※入国前6か月以内に新型コロナウイルス感染症に感染し、PCR検査陽性判明日から28日以上経過、完治した方
③入国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書
④入国前48時間以内に受けた迅速抗原検査の陰性証明書

幸い3回目のワクチンを3月上旬に接種済みでしたので、トルコ入国に必要な書類として、ワクチン接種証明書を入手することに。地元の役所で海外渡航用ワクチン接種証明書(紙)を申請しました。出発まで時間がなかったため、証明書は3営業日後に役所まで取りに行き、無事受領できましたが、郵送の場合、1週間~10日ほど必要になるということです(詳細は交付を希望する各自治体にお問い合わせください)。

海外渡航用ワクチン接種証明書(紙)
海外渡航用ワクチン接種証明書(紙)

【★旅の準備★その1】住民票のある自治体で海外渡航用ワクチン接種証明書(紙)を申請
●必要書類:交付申請書、旅券(パスポート)の写し、接種券の写し、接種済証または接種記録書の写し、切手を貼った返信用封筒(郵送の場合)

※マイナンバーカードを取得済みの場合、電子版のワクチン接種証明書を取得可能
●必要書類:スマートフォン(iOS 13.7以降orAndroid OS8.0以降)、新型コロナワクチン接種証明書アプリ、マイナンバーカード、パスポート

・駐日トルコ大使館
URL: http://tokyo.be.mfa.gov.tr/Mission/ShowAnnouncement/391402
・トルコ保健省
URL: https://covid19.saglik.gov.tr/
・在トルコ日本国大使館(トルコにおける規制緩和について)
URL: https://www.tr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00639.html
・在イスタンブール日本国総領事館(新型ウイルス関連最新情報ページ)
URL: https://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kolonasondakika.html
・外務省海外安全ホームページ(トルコ情報ページ)
URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_052.html#ad-image-0
・外務省海外安全ホームページ(新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置ページ)
URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
・新型コロナウイルス感染症予防接種証明書(ワクチン接種証明書)について
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_certificate.html 
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html

3月より日本帰国時の水際対策が緩和!指定国・地域以外&有効なワクチン接種証明書提示で待機不要、自宅まで公共交通機関で移動可能に

3月より日本帰国時の水際対策が緩和!指定国・地域以外&有効なワクチン接種証明書提示で待機不要、自宅まで公共交通機関で移動可能に
トルコの入出国スタンプが押されたパスポート

3月より日本帰国時の水際対策が緩和されましたが、2022年4月26日現在、トルコ、エジプト、韓国、スリランカ、パキスタン、ベトナム、ロシアの7か国は指定地域のため、3回接種済みの有効なワクチン接種証明書を提示しても、原則7日間の自宅待機は必要。待機3日目以降に自主的に受けた検査の陰性結果をMySOSアプリで厚生労働省に提出し、確認されれば待機解除となります。指定国・地域以外からの帰国で、有効なワクチン接種証明書(3回以上接種)の提示などの条件をクリアすれば、日本入国後の自宅等での待機が不要になりました。2022年4月29日現在、外務省より新たな水際対策措置としてトルコ、スリランカ、ベトナムは指定国・地域から除外され、5月1日よりブルガリア、南アフリカ共和国、ラオスが加わりました。

さらに、空港から自宅まで移動する際も、最短経路で24時間以内なら公共交通機関の使用が可能になりました。なお、指定国・地域は、感染状況によって都度更新されるため、実際日本に入国・帰国する際に最新情報の確認が必要です。

事前登録が完了するとMySOSアプリの画面は赤色から黄色に
事前登録が完了するとMySOSアプリの画面は赤色から黄色に

また、日本帰国(入国)時の手続きが簡素化される「ファストトラック」が導入されています。帰国時に必要な証明書等、必要な検疫手続き①~⑤について、日本入国前にスマ-トフォンのアプリ上で手続きを行い、入国時の手続を簡略できる「ファストトラック」は、成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港から入国する場合に利用できます。日本出国前にMySOSアプリをダウンロード、スマートフォンにインストールしたうえで、事前登録を行いましょう。

【日本入国時に必要な検疫手続き】
① 検査証明書の提示(現地出国前72時間以内の陰性証明書)
※所定フォーマットを使用し、有効な検体、検査方法等が記載された検査証明書のみ有効
② 検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出
③ スマートフォンの携行、必要なアプリの登録
④ 質問票の提出
⑤ ワクチン接種証明書の提出

MySOSアプリの事前登録は、アプリ画面の「検疫手続事前登録」ボタンをタップし、アプリの指示に従って、質問票(入国者情報、日本滞在情報、流行地域滞在情報、体調情報、フォローアップ情報など)誓約書、ワクチン接種証明書(接種したワクチンのワクチン名/メーカー、3回目接種日など)を登録。ワクチン接種証明書は画像を撮影し、審査が完了すると、アプリの画面が赤色から黄色に変わります。トルコ出発前日にここまで完了しました。

検査証明書のフォーマット
検査証明書のフォーマット

さらに現地出国前72時間以内に受けた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する検査陰性証明書を登録し、承認されると、アプリの画面は緑色に変わります。到着予定日時の16時間前までに完了する必要がありますので、ご注意ください。

2022年4月26日現在、日本人を含むすべての日本入国者は「出国前72時間以内の検査証明書」の提出が必要です。厚生労働省所定のフォーマットを使用し、有効な検体、検査方法等が記載された検査証明書のみ有効なため、出発前に厚生労働所のサイトから所定のフォーマットをダウンロードし、プリントアウトしたものを持参しましょう。

【★旅の準備★その2】MySOSアプリのダウンロードとインストールおよび事前登録、検査証明書(厚生労働省所定フォーマット)のダウンロードとプリントアウト
●必要書類:MySOSがインストールされたスマートフォン、パスポート番号、ワクチン接種証明書(日本政府が認めたもの)、検査証明書(現地出国前72時間以内のもの)

・入国後の自宅等待機期間の変更等について&ワクチン接種証明書について
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html
・入国時の手続きの簡素化(ファストトラック)について
URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
・検査証明書の提示について
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
・検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について&指定国・地域について
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00249.html
・スマートフォンの携行、必要なアプリの登録について
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
・質問票の提出について
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00251.html

羽田空港からイスタンブールへ出発! 日本出国時の手続き&トルコ到着後の入国手続きは?

羽田空港からイスタンブールへ出発!<br />日本出国時の手続き&トルコ到着後の入国手続きは?
羽田空港のターキッシュ エアラインズのチェックインカウンター

羽田空港にはフライトの1時間30分前に到着。ターキッシュ エアラインズのチェックインカウンターは、コロナ以前ほど混雑はしていないものの列を作っており、私が最後でした。搭乗手続き時にワクチン接種証明書を提示する必要があり、確認作業に時間がかかるため、早めの到着がおすすめです。手荷物検査や日本出国審査はこれまでと変更ありませんでした。

機内で配られた衛生キット
機内で配られた衛生キット

機内に搭乗後、不織布マスクと除菌ウェットシート、携帯用のアルコール消毒液がセットになった衛生キットが配られました。機内では全員がマスク着用、中央から後方にかけて各3列シートとも中央の座席を空けて2人ずつ着席している感じで、ゆとりがある印象です。前方は空いており、夜便だったため3シート占有し、足を伸ばして休むことができました。

機内食はCAFÉ DE PARIS特製チキンかパルメザンソースのローズマリークリームパスタをチョイス
機内食はCAFÉ DE PARIS特製チキンかパルメザンソースのローズマリークリームパスタをチョイス

なお、ターキッシュ エアラインズもロシアとウクライナ上空は飛行せず、通常より南側を飛行、座席前の画面で飛行ルートを確認することもできました。

案内表示がわかりやすいイスタンブール空港。この先が入国審査場
案内表示がわかりやすいイスタンブール空港。この先が入国審査場

イスタンブール空港へは羽田から約13時間、まだ日の出前の早朝5時25分頃に到着。タラップを降りてバスで空港のターミナルビルへ移動します。「Arrivals/Transfer」の方向へ進むと、「Passport Control」「Baggage Reclaim」の案内表示があり、まずは入国審査へ。

入国審査ではパスポート提示後、顔写真撮影
入国審査ではパスポート提示後、顔写真撮影

ワクチン接種証明書等の提示は必要なく、パスポートのみ提示すればOK。係員の指示通りにマスクを外し、頭上のカメラに視線を向けて顔写真を撮影すると、入国スタンプが押されてあっけなく入国審査完了。

搭乗便名の表示されたターンテーブルで荷物を受け取り、免税範囲内であれば、「Nothing to declare」の表示がある緑色の税関検査レーンを通過し、到着ロビーへ。入国後の隔離もないため、必要であればひとまず交通費+α程度の両替後、イスタンブール市内へ向かいましょう。

イスタンブールの街なかは想像以上に賑わう<br />街なかでのマスク着用率は1~2割程度

イスタンブールの街なかは想像以上に賑わう<br />街なかでのマスク着用率は1~2割程度
イスティクラール通りで見かけたドンドゥルマ(アイスクリーム)店

旧市街のスルタンアフメットや新市街のイスティクラール通り、タクスィム広場、ニシャンタシュなど、イスタンブールの街なかは想像以上に賑わっており、街なかでのマスク着用率は1~2割程度といったところ。

トルコでは2022年3月3日をもって屋外のほか、ソーシャルディスタンスが確保できて適切に換気できる屋内も、マスクの着用義務がなくなりました(映画館や劇場などソーシャルディスタンスが確保できない屋内をのぞく)。ノーマスクのまま人々が笑顔で街なかを闊歩する姿は久しぶりの光景で、とてもまぶしく、うらやましく思えました。

わずか1駅3分のみ運行の世界で最も短い地下鉄テュネル
わずか1駅3分のみ運行の世界で最も短い地下鉄テュネル
車内ではマスク着用
車内ではマスク着用

なお、地下鉄やバス、飛行機、船などの交通機関内ではマスク着用義務があり、ヨーロッパで最も古い地下鉄のひとつであるテュネルでは見事に全員がマスク姿でした。

アヤソフィアはモスクになり、女性は頭を覆うストールが必要に
アヤソフィアはモスクになり、女性は頭を覆うストールが必要に
賑わうエジプシャンバザール
賑わうエジプシャンバザール

2020年7月に博物館からモスクに変わったアヤソフィアや、カラフルなスパイスが並ぶエジプシャンバザールなどの屋内は、多少マスクをしている人が多いような印象ですが、ほぼ普通に観光できました。

イスタンブールの町を360度見渡せる人気スポット、ガラタ塔
イスタンブールの町を360度見渡せる人気スポット、ガラタ塔
ガラタ塔の入口にあったアルコール消毒液
ガラタ塔の入口にあったアルコール消毒液
床には「Keep Social Distance」の注意が
床には「Keep Social Distance」の注意が

今回唯一マスクをするように声がけされていたのがガラタ塔。階段や通路が狭いタワーで密集する懸念があるためでしょうか。観光スポットや街なかにソーシャルディスタンスの看板がいくつか残ってはいるものの、もはや誰も気にしていないのかもしれません。

エジプシャンバザール2階の『パンデリ』レストランでは、フロアスタッフがマスクを着用
エジプシャンバザール2階の『パンデリ』レストランでは、フロアスタッフがマスクを着用
アルコール消毒液をテーブルに置いている店も
アルコール消毒液をテーブルに置いている店も

レストランでは、ホテル内のレストランなどフロアスタッフがマスクを着用している店もありますが、街なかのカフェやレストランではマスクをしていない店も多い印象です。アクリル板を設置しているレストランはありませんでした。

ギョレメ屋外博物館では写真映えを狙うインスタグラマーも
ギョレメ屋外博物館では写真映えを狙うインスタグラマーも
ウフララ渓谷では団体観光客も
ウフララ渓谷では団体観光客も

カッパドキアでは、ギョレメ屋外博物館やウフララ渓谷では岩窟教会群を見学する団体観光客も見受けられました。「地球の歩き方ムー 異世界(パラレルワールド)の歩き方」でも紹介しているカイマクル地下都市の迷路のような洞穴でも、マスク着用率は1~2割程度でしょうか。

カッパドキアのカイセリ空港からイスタンブールで乗り継ぎ トルコ出国&日本帰国の手続き

カッパドキアのカイセリ空港からイスタンブールで乗り継ぎ<br />トルコ出国&日本帰国の手続き
イスタンブール空港のターキッシュ エアラインズのチェックインカウンター(イメージ)

最終日はウフララ渓谷とギュゼルユルトを取材後、カイセリ空港へ。ターキッシュ エアラインズのチェックインカウンターは空いていましたが、搭乗手続き時にワクチン接種証明書と出国前72時間以内にトルコで取得した新型コロナウイルス感染症検査の陰性証明書を提示する必要があります。

日本入国に必要な書類を提示できなければ搭乗券を発券してもらえないため、ご注意ください。(なお、厚生労働省の所定フォーマットによる検査証明書の発行に応じる医療・検査機関に関してのお問い合わせは、在イスタンブール総領事館にて対応可能とのこと。また、HISイスタンブールなどの旅行会社でも有料のオプショナルとして用意しています)

搭乗ゲート前の座席には、1席空けて座るようステッカーが
搭乗ゲート前の座席には、1席空けて座るようステッカーが

機内預け荷物は最終目的地の羽田空港までスルーバゲージのため、乗り継ぎのイスタンブールでスーツケースをピックアップする必要がないのはうれしい。イスタンブール空港では、手荷物検査後にトルコ出国審査。出国審査ではパスポートのみ提示すればOKで、入国審査同様マスクを外し、頭上のカメラに視線を向けて顔写真が撮影されると、出国スタンプが押されて終わりでした。

その後フライトの1時間前から搭乗ゲートでパスポートと搭乗券のほか、陰性証明書の再チェックがあります。再チェックで列に並び、さらに搭乗時に再び並んで機内へ向かいました。

機内で配られた「誓約書」と「検疫法第12条の規定に基づく質問」
機内で配られた「誓約書」と「検疫法第12条の規定に基づく質問」
事前登録と審査がすべて完了すると、MySOSアプリの画面が緑色に
事前登録と審査がすべて完了すると、MySOSアプリの画面が緑色に

日本到着前に機内で配られたのが税関に提出する「携帯品・別送品申告書」のほか、コロナ前にはなかったのが「誓約書」と「検疫法第12条の規定に基づく質問」の2種類。

事前にMySOSアプリで登録した内容と同じもので、念のため記入したものの、MySOSアプリで事前登録と審査がすべて完了し、アプリ画面が緑のステータスまで到達、ファストトラックを利用する場合、提出する必要はありませんでした。

羽田空港では「COVID-19 Testing」の案内に沿ってかなり歩きます
羽田空港では「COVID-19 Testing」の案内に沿ってかなり歩きます

イスタンブール空港から約11時間ほどで羽田空港に到着。到着するとすぐに新型コロナウイルス感染症検査を含む検疫手続きのため、「到着Arrivals」の表示とは逆方向に通路を延々と歩かされました。検疫手続きは下記の流れで行われます。

通路の柱には「質問票のQRコードをご準備ください」の貼り紙が
通路の柱には「質問票のQRコードをご準備ください」の貼り紙が

① MySOSアプリ、QRコードの確認
MySOSアプリの画面を提示、QRコードを確認。MySOSアプリのインストールが済んでおらず、ファストトラックを利用しない場合、入国前に前述の厚生労働省のサイトにある質問票に回答し、QRコードを作成しておく必要があります。QRコード作成がまだの方のために会場にもPCやプリンターが置いてありましたが、かなり込み合い時間がかかっていました。

② 書類の確認
簡単な質疑応答後、「健康カード」と書かれた用紙を渡され、検疫官が滞在国を記入します。MySOSアプリのステータス(緑色・黄色・赤色)によって提出書類が異なり、緑色の場合はパスポートとアプリ画面を提示、黄色と赤色の場合は機内で配られた誓約書と検疫法第12条の規定に基づく質問などに必要事項を記入し提出。さらに有効なワクチン接種証明書(3回目接種済み)がある場合は提出。また、搭乗券で座席番号をチェック、実際に座った座席番号と変更がないか確認されます。

③ 新型コロナウイルス感染症の唾液採取による抗原検査
パスポートと先ほど渡された健康カードを提示し受付後、検体容器と容器に差し込んで唾液を入れるための漏斗を渡されます。既定の線以上たまるまで唾液を入れたらキャップを閉めて容器を検体回収カウンターに提出。既定の量があるか検疫官が確認後、回収されます。

④ MySOSアプリのインストールと設定確認
MySOSアプリを提示、スマートフォンの位置情報やアプリの通知を許可する設定を検疫官が操作し確認します。スマートフォンがない場合は、空港内でレンタルする必要があります。

⑤ 質問票の登録
パスポートとファストトラックまたは質問票のQRコードと誓約書を提示。なお、質問票と誓約書に登録するメールアドレスは必ず同じものを、また同じく住所は待機期間中に変更が生じない住所を登録する必要があります。

⑥ 新型コロナウイルス感染症の抗原検査の結果通知
抗原検査の結果が判明すると、検査番号下4桁がモニターに表示されます。受付カウンターで結果通知を受け、陰性であれば入国審査、税関へ進みます。

検査結果受領後、ようやく入国審査
検査結果受領後、ようやく入国審査

抗原検査と結果通知を含むここまでの検疫手続きで1時間30分、その後入国審査と税関で約2時間ほどかかりました。空港での検査後、24時間以内は公共交通機関を利用して帰宅できますが、到着便が重なったり週末など搭乗者数が多い日は通常以上に時間がかかる場合があるためご注意ください。

トプカプ宮殿のバーダット・キョシュキュはボスポラス海峡を望むビューポイント
トプカプ宮殿のバーダット・キョシュキュはボスポラス海峡を望むビューポイント

電車で帰宅したらMySOSアプリの待機場所登録をタップして、待機場所に着いたことを報告。自宅での待機中はMySOSアプリによるビデオ通話や現在地報告、健康状態の報告を求める通知が1日5~6回ありました。

帰国後3日目以降(帰国日は0日)に待機解除するための認定機関での自主検査を行います。PCR検査キットはあらかじめ日本出発前に購入。検体を採取し、検査センターに配送すると到着翌日にはメールとサイト上で結果が通知されます。陰性結果をMySOSアプリで厚生労働省に提出、確認ののち晴れて待機解除となりました。

ワクチン3回接種済みで、出国前72時間以内の検査も、帰国時の空港での検査も、帰国後3日目以降の自主検査もすべて陰性。ウィズコロナ時代の海外旅行再開へ向けて、最新の渡航ルールや入国条件をしっかりと確認し、基本的な感染防止対策を行ったうえで安心安全な旅の準備を始めるご参考にしていただけるとうれしいです。新型コロナウイルス感染症の終息を願いながら、旅の再開を心待ちにしています。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

イスタンブールにはトプカプ宮殿など壮麗な建築物や見どころがめじろ押し。エーゲ海、地中海沿岸のリゾートには世界中からバカンス客が押し寄せる。緑があふれる黒海沿岸、絶景の奇岩群カッパドキアを擁する中部アナトリア、多くの遺跡が残る東部アナトリア。さまざまな魅力があふれるトルコの魅力を満喫する旅行ガイド

※当記事は、2022年4月26日現在のものです

TEXT、PHOTO: 地球の歩き方編集部 金子 久美
取材協力: トルコ共和国大使館・文化広報参事官室

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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