子供から大人まで楽しみながら学べる!エキスポ2020のおすすめ厳選5パビリオン

公開日 : 2021年12月20日
最終更新 :
筆者 : たってぃ
エキスポ全景を眺めたかったら、景色に定評のある韓国館よりも360度回転するGarden in the Skyへ
エキスポ全景を眺めたかったら、景色に定評のある韓国館よりも360度回転するGarden in the Skyへ

今、最も世界中の多くの国から人が集まっていると言っても過言ではない、エキスポ2020。190か国以上が出展し、パートナー企業や国際組織などのパビリオン数も含めると、見どころの数は250を超えます。その中でも、エンターテイメント性があり、世界や各国の現状をより深く学べるおすすめパビリオンをお伝えします。

並んででも一度は行っておきたい日本館

並んででも一度は行っておきたい日本館
美しい建物はデザインの良さにおいても人気あり!

オープン前に並ばなければ1、2時間は待たなければならない日本館は、人気のあるパビリオンのひとつです。専用スマートフォンとイヤフォンを身に付けて進む、約1時間に及ぶツアーは、「アイデアの出合い」をテーマに、日本の文化、四季、アニメなどのコンテンツを楽しめる内容となっていて、最終的には自分のアバターを完成させる流れとなっています。
途中、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏によるシャレの効いた128ものミニチュア作品展示を楽しむことができたり、世界が直面している貧困問題や環境問題に向き合う場面があったりします。また、最後には、2025年開催予定の「大阪・関西万博」に向けて、自分のアイデアをシェアすることもできます。終始飽きさせない内容となっているうえに、日本の技術力を垣間見ることもでき、満足度の高いパビリオンです。また、アテンダントの皆さんも親切でフレンドリーなので、質問や写真撮影など気軽にしてみましょう。

日本館横には、中東初出店のスシローが併設されていて、こちらも連日人気となっています。11時のオープン直後に訪れると、待たずに念願の寿司にたどり着けます。ネタはさることながら、研究開発されたという日本産米を使用したシャリがふんわり、絶妙な温度加減で提供され、おいしさを引き立てています。日本で味わえる寿司と比べてみるのもよいかもしれません。
ちなみに、日本館だけでなく、各国、ローカルフードを提供しているパビリオンが多々あるので、それを食べるのも楽しみのひとつと言えるかもしれません。

学生になった気分でキャンパスドイツ館へ

学生になった気分でキャンパスドイツ館へ
最後には、それぞれの名前とともに「一体感」を生むためのブランコを漕ぐというアトラクションも

ドイツ館も、1時間超に及ぶツアー形式であり、誰もがさまざまなアトラクションを楽しみながら学べる人気のパビリオンです。こちらも日本館と同様、長時間の行列必須です。
環境に焦点を当てているパビリオンは数多くありますが、ドイツ館ではエンターテイメント性の観点で特に優れています。
名前と居住国が記録された名札タグを掲げて、まるで学生になったかのようにエネルギー、未来都市、生物多様性のそれぞれのラボを巡るツアーがスタートします。10万ものアイデアに見立てたボールであふれるプールがあったり、ゲームを通して遊んだりと、体感しながら学べるアトラクションが充実しています。また、モニターの前に立つと名札タグに反応して、名前で呼びかけられたり、居住国の環境問題への取り組みの現状について表示されたりといった仕掛けもあります。
そして最後には、思いきりブランコをスウィングさせて、ドイツ館を後にすることができます。

2番目に大きいサウジアラビア館

2番目に大きいサウジアラビア館
デジタルアートによる外観が特徴的

サウジアラビア館は、自分のペースで見て回ることができるパビリオンのため、比較的待ち時間は少ないものの、前回の記事で紹介したSmart Queueを利用して、あらかじめ行く日時を決めておくのがおすすめです。
人、自然、遺産、そしてサウジアラビア館が位置するディストリクト「Opportunity」をテーマに、サウジアラビアのデジタル技術を駆使した展示は圧巻です。エントランスには踏むと色が変わるデジタルアートスペースがあり、子供たちの絶好の遊び場です。また、ここでは毎晩民族音楽のパフォーマンスもあります。屋内のエスカレーターを上り下りする際にも、横にはサウジアラビアの観光名所のオブジェがあったり、地元の生活の様子を伝える映像や音があったりと終始楽しませてくれます。
ハイライトは、最終フロアにある巨大な球体(に見える)アートです。足元にも別のアートが浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

自然を体感できるペルー館

自然を体感できるペルー館
ペルーらしい文字と鮮やかな外観

ペルー館は比較的空いているので、ペルー館の近くに行ったときに立ち寄るのが良いかもしれません。タイムレスをテーマに、ペルーにある熱帯林や滝を、映像や音とともに体感させてくれます。また、ペルーのサスティナブルな産業や、サッチャインチオイル、カムカムなどのスーパーフードについても学ぶことができます。
マチュピチュなどのインカ文明、キヌアだけではないペルーがここにあります。
さまざまな国の中・小規模のパビリオンが数多くありますが、時間が空いた時や近くに見つけた時、気が赴くままに入ってみることをおすすめします。今まで知らなかった国の魅力に気づかされたり、とある国では日本語であいさつされ、JICAによる取り組みを感謝されたりすることもあります。外から見る日本の良さに改めて気づかされるできごとです。

サスティナビリティエリアのシンボル、Terraパビリオン

サスティナビリティエリアのシンボル、Terraパビリオン
遊べるコンテンツが充実

サスティナビリティディストリクトのゲートを抜けると、目の前にそびえ立つソーラーパネルでできたパビリオンが「Terra」です。電力発電だけでなく、雨水を施設内冷却などに用いるといった仕組みも兼ね備えています。
このパビリオンでは、さまざまな問いを通して、日々の生活や行動について改めて考え、将来に向けて何ができるかアイデアをくれる興味深いコンテンツが豊富にあります。ハンマー叩きや玉転がしといったアトラクションを通して温暖化、種の多様性などについて知ることにはじまり、Under the OceanかUnder the Forestのどちらかを選んで、先に進む形になります。
Under the Oceanでは、海や海洋生物について知った後、海洋廃棄物に関するエリアへ移動します。ゴミとして多いペットボトルが積み上げられたインパクトある展示があったり、「常にきれいな空気がほしいか、それとも水か」、「洪水が起きた時守りたい3つのモノ」といった究極の選択を通して、環境や大量消費社会を見つめ直すきっかけを与えてくれたりします。最後のエリアでは、現在世界中で進められているさまざまな研究テーマ(エコシステム、都市形成、食など)について模型や展示を通して、サスティナブル社会に向けたアイディアを提案してくれ、行動を変えていくチャンスを与えてくれます。

ここでは書ききれない、すばらしいパビリオンがまだまだありますが、時間が許す限りいろいろな所に足を運んで、自分のお気に入りをぜひ見つけてみてください。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
『地球の歩き方 ガイドブック E01 ドバイとアラビア半島の国々 2020年~2021年版』

世界一が集まる人気の観光都市ドバイから、観光ビザが解禁になったばかりの未知の国・サウジアラビアまでが、全6ヵ国がこの一冊に凝縮。幼い頃に読んだ「アラビアン・ナイト」の世界や、息をのむ砂漠の絶景、エキゾチックな香りが漂うアラビア半島。旅人の心をつかんで離さない魅惑の国々へ、旅に出よう。

■地球の歩き方 ガイドブック E01 ドバイとアラビア半島の国々 2020年~2021年版
URL: https://hon.gakken.jp/book/2080137300

※当記事は、2021年12月8日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年12月8日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

スウェーデン特派員

たってぃ

2017年スウェーデンに移住。皆さんに読み込んでいただけるようなブログを目指してストックホルムの旬や”瞬”をお届けしていきます。

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