ブリスベンの中心街、家族連れでも遊びやすいサウスバンクの今をレポート

公開日 : 2021年12月20日
最終更新 :
筆者 : Lily
サウスバンクから見渡すブリスベン川とビル群
サウスバンクから見渡すブリスベン川とビル群

オーストラリアは大人気の旅行先のひとつ。なかでも、ブリスベンは通年過ごしやすい気候、人々のおおらかさ、自然と都会を一度に楽しめるなどの魅力にあふれた街です。今回は、そんなオーストラリアの隠れた宝石、ブリスベンの中心街をご紹介します。

ブリスベンのコロナウイルス関連情報

ブリスベンのコロナウイルス関連情報
オーストラリア東海岸に位置するブリスベン

<ブリスベン規制状況(旅行者向け)> ※2021年12月12日現在
●国外からの入州:政府指定場所(ホテル)での2週間の隔離が必要。
※クイーンズランド州以外の州へ入国し、そこからクイーンズランド州へ入州する場合も、実質「国内からの入州」ではなく「国外からの入州」という扱いになり、同様に隔離が必要となるので注意。
●国内の州外(Hotspotを除く)からの入州:規制なし。
●国内Hotspotからの入州:入州前72時間以内の検査で陰性であること、および政府指定場所での2週間の隔離が必要。
※このHotspot規制は12月13日午前1時に解除済み。
●マスク着用義務:空港および飛行機内のみ。公共交通機関では義務はないが推奨される。

2020年、コロナ禍で閑散としていたブリスベン空港
2020年、コロナ禍で閑散としていたブリスベン空港

2019年の年末から、コロナウイルスはあっという間に世界に蔓延し、暮らしを激変させました。早いものであれからもう2年になりますが、つい先日はオミクロン株が新たに発見され、なかなか気が抜けませんね。
ブリスベンのこれまでの感染者数は他国と比べてかなり少ない方でした。ただ、最近はオミクロン株感染者も確認されており、今週の州内感染者は平均して1日あたり3人と、少し増加傾向にあります。

コロナウイルスワクチンが開発され、日本でも2回接種を終えた方が大半なのではないでしょうか。ブリスベンも同じくワクチン接種が進み、2021年12月12日現在においてはブリスベンの所在するクイーンズランド州の州民の80%が2回接種を終えたと発表されています。70%を超えた時点でマスク着用が義務付けられる場所もほとんどなくなり、大半の人がマスクフリーで生活しているのが最近の状況です。

安心して暮らすことができる一方、クイーンズランド州は依然として厳しい入州制限を設けています。オーストラリア政府は12月1日に日本人の日本からの入国につき制限を解除し、隔離を不要としていました。オミクロン株の出現を受け、この入国規制緩和は12月15日へと先延ばしにされましたが、いずれにせよ、クイーンズランド州は別途規制を設けているためこの規制緩和の影響を受けません。すなわち、国外からの入州(別州を経る場合も含む)は変わらず2週間の隔離なしには認められません。

クイーンズランド州は州内のワクチン接種率に応じた規制解除の見通しを発表しており、接種率90%を超える時点で規制は全面的に解除され、国内だけでなく国外からの旅行者も受け入れられるようになる予定です。
自由に旅行を楽しめる日が待ち遠しいですね。

なお、国民の2回接種率が80%を超えたタイミングで、一部の施設は接種証明書なしには利用できなくなるようです。詳細は追ってお伝えします。

サウスバンクってどんなところ?

サウスバンクってどんなところ?
サウスバンクから見渡すオフィス街

オフィスビルが立ち並ぶブリスベンの中心区域(CBD; Central Business District。単に「シティ」と呼ぶことが多いです)。そこから川を挟んだ南対岸にあるのがサウスバンクです。CBDからは、橋を歩いて渡って来ることもできます。鉄道駅やバス停もあり、公共交通機関なら特にバスの利用が便利です。

人気ドーナツカフェ「Nodo」の焼きドーナツ
人気ドーナツカフェ「Nodo」の焼きドーナツ

この辺りは、ひと言で言うと「何でもあるエリア」。子供と遊べる公園や、おいしくておしゃれな飲食店がいっぱい!さらに図書館、博物館、美術館、シアターまであり、芸術や学術的なものに触れられる場所でもあります。写真のドーナツカフェ「Nodo」はお気に入りのお店で、テラス席も気持ちいいですし、テイクアウトして芝生の上でくつろぎながらいただくのもおすすめです。

お出かけや外食を楽しむ地元の人々
お出かけや外食を楽しむ地元の人々

ロックダウン時は閑散としていたこのエリアも、今となってはコロナ禍以前のにぎわいを取り戻しつつあります。飲食店や博物館等の屋内施設入口には必ずサニタイザーが設置されていて、入店前に使用するのが基本。マスクは携行することが義務付けられていますが、ほぼすべてのエリアで着用義務は解除されており、こちらサウスバンクも他と同様にほとんどの人がノーマスクで過ごしています。厳しい入州制限により身動きは取りにくいものの、そのおかげで州内感染者数は極めて少なく、安心して暮らせる環境となっています。

ウオーターサーバーも
ウオーターサーバーも

屋外にはこんなウオーターサーバーが立っているので、水筒さえあれば無料で飲料水を調達することもできて、とても便利ですよ。

■Nodo South Bank
住所: Shop 65/114 Grey St, South Brisbane, QLD 4101
電話番号: +61-7-3184-4200
営業時間: 7:00〜15:00
定休日: なし
URL: https://nododonuts.com

サウスバンクの公園

サウスバンクの公園
サウスバンクの公園の遊具エリア

ブリスベンは、都市部にもたくさんの公園があります。なかでもこのサウスバンクの公園は、遊具エリアに加えて水遊びを楽しめるエリアも備わっているのが大きな特徴。ロックダウン時には、州内の公園は軒並み封鎖され、ルールを破って利用すると罰金を科されるようになっていました。公園で遊びたがる子供たちを宥めるのに、親たちは皆苦労したものです。今ではコロナ前と変わらない人出が戻り、こうしてまた子供たちがのびのびと遊べるようになったことを本当にうれしく思います。

プールの最深部は1.8mもあるので子連れの際は注意を
プールの最深部は1.8mもあるので子連れの際は注意を

特に水遊び場は大充実!プールだけでなくラグーン(人工ビーチ)もあります。家族連れでプール遊びをしている人もいれば、のんびりひとりで砂浜に寝そべって読書を楽しんでいる人も。思い思いの休日時間を過ごしています。プールとラグーンは隣接しているので、行き来しながら両方楽しむこともできますよ。

浅くて遊びやすいラグーン
浅くて遊びやすいラグーン

ラグーンの向かいには公衆シャワーもあります。トイレのような個室タイプで、ブース内は広め。ブース内には荷物を置いたり座ったりできる場所もあり、着替えも楽ちん。子供と利用する場合も使いやすいです。温水が出ないことだけが残念。

■Boat Pool, Lagoon South Bank
場所: Stanley St Plaza, South ブリスベン QLD 4101
定休日: なし

■South Bank 公衆トイレ・シャワー
場所: Ernest Street Parkway, South ブリスベン QLD 4101
Ernest Streetを挟んで、北側に男性用、南側に女性用があります

サウスバンクは宿泊施設も充実しています。ブリスベンの旅なら、CBDよりもサウスバンクで宿を取るほうがおすすめ。利便性は変わらないのに、徒歩圏内で楽しめる場所が断然多いので!コロナ明けの旅先候補にぜひブリスベンを、なかでもサウスバンクを、ぜひ加えてみてくださいね。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
『地球の歩き方 ガイドブック C11 オーストラリア 2021~2022年版』

オペラハウスのあるシドニー、歴史ある美しい街メルボルン、世界遺産の海と森ケアンズ、珠玉のビーチが続くゴールドコースト、世界遺産エアーズロック。これらオーストラリアの魅力的な街や大自然を自由自在に楽しむノウハウが満載。

■地球の歩き方 ガイドブック C11 オーストラリア 2021~2022年版
URL: https://hon.gakken.jp/book/2080133300

※当記事は、2021年12月12日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年12月12日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

オーストラリア特派員

Lily

夫のブリスベン駐在に帯同中、在住5年目になります。5歳の息子も加わり、子連れに優しい町・ブリスベンを実感する日々を送っています。

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