【オーストラリア 旅の最新事情】メルボルン周辺でフード&ワインを楽しむ
オーストラリアは事前PCR検査も必要なく、自然、アクティビティ、美食が楽しめる人気デスティネーション。特にメルボルンは周囲にワイン産地も多く、フード&ワインを楽しむ絶好の場所! 地球の歩き方オーストラリア編改訂取材で訪れたメルボルン周辺の魅力の一端を紹介します。
ワイナリー併設ホテルに泊まり美食とワインのマッチング
メルボルン周辺にはヤラバレー、モーニントン半島、ベラリン半島などいくつものワイナリー地区があり、オーストラリアを代表するワイン産地となっています。ヤラバレーはメルボルンのあるビクトリア州で最初にワイン造りが行われた場所で、あのモエ・エ・シャンドンが姉妹ワイナリー、ドメイン・シャンドンを造るなど、もっとも観光客に人気のエリアです。
また最近高品質ワインを続々市場に提供しているモーニントン半島は、メルボルンから車で1時間ちょっとと距離も近く、美しいビーチもあり、イルカやオットセイと泳げるクルーズも催行されるなどメルボルン子が週末を楽しむ場所としても人気。今回、そんなモーニントン半島の注目ワイナリーホテル、ジャカロープホテルJackalope Hotelに滞在してきました。
ジャカロープホテルは全45室の高級ブティックホテル。ホテル内にはさまざまなアートが飾られ、シック&モダンな客室は、38㎡以上の広さをもちます。バルコニーも広々としており、周囲に広がるブドウ畑の景色を眺めながらのんびり過ごすのに最適。
訪問した5月、併設ワイナリーのウィロークリーク・ヴィンヤードWillow Creek Vineyardのブドウ畑は色づき、本当に心癒やされるような景観でした。ブドウ畑の前にはインフィニティプールや本格的なスパもあります。また滞在すると併設ワイナリーでのワインティスティングも無料で楽しむことができます。
このホテルのメインダイニングはドゥートドゥートドゥートDoot Doot Doot。天井を1万個ものさまざまな金色グラスライトで覆うアートな雰囲気いっぱいのレストラン。
さまざまな受賞歴をもつオーストラリアのトップシェフのひとり、サイモン・ターリントン氏Simon Tarlingtonが腕を振るう料理は、見た目に美しく、繊細な味にあふれています。サーブされるワインは、さらに料理の味を引き立て、至福のディナータイムが楽しめること間違いなし。
またシェフおすすめプリフィックスコースのメニュー表には、スクラッチの仕掛けもあり、選んだ料理によってレストランからの「一言」も楽しめます。メルボルンの人たちは結婚記念や誕生日などに訪れてここに宿泊し、ディナーを楽しむことも多いそうです。
●ジャカロープホテル
・URL: https://jackalopehotels.com/
地元で注目のベラリン半島。ワイナリーレストランは大人気
メルボルンから車で1時間半ほど、メルボルン再開発地区ドックランドからフェリーの便もあるベラリン半島。モーニントン半島からもカーフェリーが出ているので、レンタカー利用なら一緒に周遊することもできます。
まだ日本人旅行者にはポピュラーではないけれど、モーニントン半島同様メルボルン子が週末を過ごす人気デスティネーション。半島周辺ではマッスル(ムール貝)の養殖が盛ん。さらに土地も肥沃で、オージービーフを始めとする肉類や野菜も豊富に産出しています。
海を見下ろす場所にあるジャックラビット・ヴィンヤードJack Rabbit Vineyardは、高品質ワインとレストランが人気。カジュアルな雰囲気のレストランではワインと一緒にマッスルを味わうのがおすすめ。前菜盛り合わせにも生ハムや野菜と一緒にマッスルが着いていたり、メインコースにもマッスルをふんだんに使ったメニューがあったり。ぜひランチタイムに訪れたいところです。
●ジャックラビット・ヴィンヤード
・URL: https://www.jackrabbitvineyard.com.au/
もう一軒、ぜひ訪れてみたいワイナリーがベネッツ・オン・ベラリンBennetts on Bellaring。約1時間30分書けて自慢のワインと地産のマッスルやシャルキトリーのマッチングを楽しむデガステーション・テイスティングボードは、ワイン好きなら外せません。
●ベネッツ・オン・ベラリン
・URL: https://www.bennettsonbellarine.com/
ベラリン半島で注目のジン蒸留所
ベラリン半島はワイン以外のお酒造りも盛ん。すでに地球の歩き方オーストラリア編本編(2021-22年版P366)で紹介しているサイダー(シードル)醸造所フライングブリック・サイダーFlying Brick Ciderの他に、今、大人気となっているのがベラリン・ディスティラリーBellarine Distilleryのジン。
2015年からジン、ウイスキー作りを行っおり、現在は5種類のジンを提供。蒸留所内レストランでは、それぞれのジンに合わせたトニックウオーターを用意して、ジンテイスティングが楽しめるようになっています。またここでは2022年後半に初のウイスキーをリリースする予定。最近オーストラリア南部ではウイスキー蒸留も盛んで、一部のウイスキーは国際的に高評価も得ています。ここのウイスキーがどんな味になるのか、今年後半に注目です。
●ベラリン・ディスティラリー
・URL: https://www.bellarinedistillery.com.au/
【はみ出し情報 】メルボルンはオーストラリアの随一のシアター街
メルボルンには、1854年建造のプリンセスシアターPrincess Theatre、1839年建造のアテナエムシアターAthenaeum Theatre、1886年建造のハー・マジェスティーズシターHer Majesty's Theatr、1924年建造のザ・キャピトルThe Capitol、1929年建造のフォーラムシアターForum Theaterなど重厚でクラシックな劇場から、モダンなアーツセンターThe Arts Centre、サウスバンクシアターSouthbank Theaterまで数多くの劇場があり、南半球有数のシアター街でもあります。
しかもニューヨークのブロードウェーやロンドンのウエストエンドで人気となった話題作は、オーストラリアではまず最初にメルボルンで上演されることも多いのです。2022年6月現在、日本より一足早く話題作『ハリー・ポッターと呪いの子』(プリンセスシアター)が公開され、さらに大ヒットミュージカル『ハミルトン』(ハー・マジェスティーズシター)も上演中。メルボルンへやってきたら、ぜひシアターにも足を運んでみましょう!
旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
オペラハウスのあるシドニー、歴史ある美しい街メルボルン、世界遺産の海と森ケアンズ、珠玉のビーチが続くゴールドコースト、世界遺産ウルル(エアーズロック)。これらオーストラリアの魅力的な街や大自然を自由自在に楽しむノウハウが満載。本書を片手に、さあ、感動あふれる大陸へ出かけよう。
※当記事は、2022年6月2現在のものです
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブック オーストラリア』編集担当 伊藤伸平
PHOTO: 伊藤伸平
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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