【2022年9月 グアム旅の最新情報】グアム旅行最新レポ!出入国の流れをご紹介

公開日 : 2022年09月06日
最終更新 :
美しい海と空が広がるタモン・ビーチ
美しい海と空が広がるタモン・ビーチ

日本からたった約3時間半で到着する南国のリゾート、グアム。2022年9月7日からは条件付きで日本帰国時に提出する陰性証明書が不要になるため、より訪れやすくなります。withコロナの海外旅行で初めのデスティネーションにぴったりなグアムの出入国の流れや、現地の様子などについてレポートします。

日本出発時に準備すべきもの

日本出発時に準備すべきもの
成田空港のチェックインカウンター

2022年8月現在、グアム渡航にはパスポート、海外渡航用ワクチン接種証明書、グアム電子税関申告書、宣誓書(日本の航空会社の場合)が必要。以下にて詳しくご紹介します。

・パスポート
旅行者の国籍や身分を証明するもの。帰国日までの残存有効期間が記載されているかどうかチェックを。できれば入国時に残存期間が90日以上あることが望ましいです。

・海外渡航用ワクチン接種証明書
グアムへの渡航には、2回のワクチン接種が義務付けられています。ワクチン接種を証明する書類の取得は、住民票のある自治体への申請が必要。基本的に郵送でしか受け付けていない所が多く、市区町村によって発行に必要な日数が異なるので、早めの申請が安心です。
また、スマートフォンとマイナンバーカード(通知カードでは不可)を持っている場合は、デジタル庁が運営するアプリ「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」により、二次元コード付きの接種証明書を取得することも可能。空港での各チェックインカウンターなどで提示すればスムーズに手続きを済ますことができます。

・グアム電子税関申告書
1家族につきひとつの申請が必要。グアムデジタル税関申告書の申込みサイト(https://cqa.guam.gov)をクリックし、画面右上にある「LANGUAGE」を選択すると日本語に変更できます。パスポート番号や滞在場所、必要事項を回答していき、完了すると登録したメールアドレス宛にQRコードが送られてくるので、グアム到着後の税関審査時に提示しましょう。ちなみに事前にグアム電子税関申告書の登録が完了していない場合は、行きの機内で配られる紙の税関申告書を記入すればOKです。

・宣誓書(日本の航空会社の場合)
2歳以上すべての旅行者に必要で、CDC指定のリンク
https://www.cdc.gov/quarantine/pdf/Proof-of-COVID-19-Vaccination-For-Noncitizen-Nonimmigrants-Passenger-Disclosure-and-Attestation.pdf)からダウンロード。必要事項を記入し、航空会社のチェックインカウンターで提出します。

宣誓書については、米国政府がすべての航空会社に回収を義務付けている書類のため、用意し忘れてしまってもチェックインカウンターでもらえることも。ただ、スムーズにチェックインするために事前に用意しておく方がよいでしょう。
また日本航空では新型コロナウイルスに関する必要書類の登録を一括でできるデジタル証明書アプリ「VeriFLY」を導入しています。フライト情報、海外渡航用ワクチン接種証明書、宣誓書を登録し、承認されるとチェックインがよりスムーズに(宣誓書は紙での提出が不要になる)。
またチェックインカウンターでは、滞在先や緊急連絡先の記載を求められることもあります。航空会社規定の紙に記入すればOKなので、特にこちらで用意しておく必要はありません。

成田空港内のレストランはほとんど休業中

成田空港内のレストランはほとんど休業中
成田空港第1ターミナル4階

ちなみに、成田空港のショップ&レストランは一部のカフェやファストフード店のみオープンしていますが、いまだ休業中のお店や17時ごろには閉店してしまう店が多く閑散としています。

いざ出発! 搭乗ゲートへ

いざ出発! 搭乗ゲートへ
成田空港の出発ゲート。ここで見送りに来た人とお別れ

搭乗開始時間の少し前には指定のゲートで待機をしておくのがベスト。航空会社によってはゲートの場所が遠く、徒歩で数分かかる場合もあるので早めの手続きをおすすめします。搭乗ゲートまでの流れは、以下の通りです。

・機内持ち込み手荷物のチェック
手荷物のセキュリティ検査のため、荷物はX線検査、旅行者は金属探知機のゲートをくぐります。ナイフ、はさみといった刃物類は持ち込めないので機内預け荷物に入れておきましょう。また100mlを超える液体類も没収されてしまうので要注意。

・税関申告
高価な貴金属や、外国製の時計などを持って出る場合などは申告が必要。特に申告するものがなければ出国審査へ。

・出国審査
「顔認証ゲート」を利用して手続きをします。ICパスポートを機械でスキャンし、カメラで撮影した顔の画像と照合。問題がなければそのまま通過し、搭乗ゲートへ進みましょう。

機内での過ごし方

機内での過ごし方
機内ではマスクの着用を

機内では航空会社の方針に従いましょう。基本的に機内では食事以外はマスク着用が必須。万が一マスクを持っていない場合は客室乗務員に頼めば予備をもらえます。

グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)

グアムには「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)」があり、45日以内の滞在であればグアムに入国する外国人はビザが免除されます。その代わり機内で配布される「I-736」という到着/出発記録カードの記入が必要。機内で記入するか、事前にオンライン(https://i736.cbp.dhs.gov/I736/ ※英語のみ)から登録し、プリントアウトした紙にサインをしたものを提出してもOK(出発7日前〜出発日にプリントアウトしたものでないと無効)。
このほか、ビザ免除プログラムESTAを取得している人は「I-736」の提出は不要です。

またこのタイミングでグアム電子税関申告書を事前に申請していない人は、紙の税関申告書を客室乗務員からもらうようにしましょう。

約3時間30分のフライトが終了! グアム国際空港へ到着

約3時間30分のフライトが終了! グアム国際空港へ到着
通路に進んで歩いていけばよいので迷うことはない

飛行機を降りたら、係員の指示にしたがって入国審査場へ向かいます。これまでは、ESTAを取得している人が利用できるAPCキオスク(自動入国審査端末)を使って手続きをしていましたが、2022年8月現在は廃止されています。

入国審査はすべて検査官との対面手続きで、パスポートの読み取り、顔認証の撮影、滞在日数、渡航の目的、所有している現金の額、滞在場所などを答えたら、荷物受け取り場所へ。

グアム国際空港の到着口
グアム国際空港の到着口

荷物をピックアップしたら、税関の申告へ。パスポートと、グアム電子税関申告書を登録している場合はメールに送られてきたQRコードを、機内で記入した場合は紙の申告書を提出すればOKです。

町の雰囲気は? マスクはしなくてOK?

町の雰囲気は? マスクはしなくてOK?
タモンのホテルロード沿い。平日の日中はかなり人が少ない

ホテルが立ち並び、グアム観光の中心であるタモンエリアは、まだまだ以前のようなにぎわいにはほど遠い閑散とした状況です。それでもロックダウン中に比べると、少しずつですが観光客の姿も見かけるようになりました。

またグアムでは、現地でのマスク着用義務がないため、町なかを歩いている人を見ても、マスクを身につけていない人がほとんど。だからといって、マスクをつけていてもジロジロ見られるようなこともありませんし、レストランやショップ、ホテルで働くスタッフなどは現在でもマスクをつけている人が多いです。自分だけでなく、相手に感染させないという意味でもマスクは常備しておくとよいでしょう。

波が穏やかで過ごしやすいタモン・ビーチ
波が穏やかで過ごしやすいタモン・ビーチ

こちらはいつもたくさんの人で賑わうタモン・ビーチ。観光客が少ないためプライベートビーチ状態! かなりのんびりビーチを満喫できます。

ナイトマーケットにはたくさんのフードワゴンが出店
ナイトマーケットにはたくさんのフードワゴンが出店

ローカルに人気のマーケットなどはようやく規模を縮小しつつ再開していて、こちらはかなりにぎわっていました。写真は毎週水曜の夜に開催される、観光客にも人気のチャモロ・ビレッジ。

日本帰国に必要なもの

日本帰国に必要なもの
ホテル・ニッコー・グアムにあるCOVID-19テストセンター

楽しいグアム旅行も過ぎるのはあっという間。無事に帰国するために準備すべきことがあります。2022年8月現在、日本帰国の際には現地出発72時間前に受検した陰性証明書の提出が必要(ワクチンを3回接種している人は、 2022年9月7日以降この提出が免除となります)。

受検場所にはPCRテストのサインが出ているのでわかりやすい
受検場所にはPCRテストのサインが出ているのでわかりやすい

グアムでは2022年9月30日まで、グアム政府観光局とグアム衛生保健局が協同で実施する、地元住民や渡航者が無料で受けられるCOVID-19検査(PCR検査と迅速抗原検査)プログラムを提供しています。

受検場所はホテル・ニッコー・グアム、ハイアット リージェンシー グアム、パシフィック・アイランド・クラブ・グアム、ザ・プラザ・ショッピングセンターの4カ所。すべて予約不要で、パスポートと事前に記入した同意書(https://assets.simpleviewinc.com/simpleview/image/upload/v1/clients/guam/Japanese_Letter_size_GVB_x_DPHSS_COVID_Test_Request_Form_2022_0628_2_JP_f_d556bb82-9cef-4fd7-8c05-d6b6f76226df.pdfからダウンロード)の提出が必要です(同意書は受検場所でももらえます)。

陰性証明書の一例
陰性証明書の一例

結果は約24時間〜48時間後に受け取ることが可能。基本的には検査を受けた翌日の同じ時間に結果を聞きに行き、紙の陰性証明書を手渡しでもらうことになります。

営業時間はどこの検査場所も毎日9:00〜12:00、14:00〜16:00。場所は時間帯にもよりますが、検査を受けるのに1時間待たされることもあるので、前後の予定は余裕を持っておくことをおすすめします。

アプリインストール後の画面
アプリインストール後の画面

陰性証明書を手に入れたら、次はアプリ「MySOS」の登録へ。これは、日本帰国時の誓約書、ワクチン接種証明書、PCR検査陰性証明書の登録が一括ででき、日本入国の前にアプリ上で検疫手続きの一部を事前に終えることができるというもの。搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリかウエブサイト上での事前登録が必要です。

登録の仕方は簡単で、まずアプリ「MySOS」をスマートフォンにインストール。検疫手続事前登録のボタンを押し、誓約書の記入、ワクチン接種証明書、PCR検査陰性証明書のデータ(出力紙を撮影した画像)をアップロード。質問表に答えて登録が完了すると、赤色の画面から審査中を意味する黄色の画面に切り変わります。

この画面が表示されたらひと安心
この画面が表示されたらひと安心

無事審査にパスすると、写真のような青色の画面に切り替わるので、日本到着時の検疫官には登録完了後のQRコードが表示された画面を見せればOK。

もしスマートフォンを持っていない場合は、グアムで事前にホテルなどのPC環境がある場所で「MySOS Web」にアクセス。メールアドレスを登録後、ログインをして上記同様必要書類のデータをアップロードして、審査にパスした画面をプリントアウトしておきましょう。

出発2時間前には空港へ

出発2時間前には空港へ
グアム国際空港のユナイテッド航空チェックインカウンター

いよいよ日本へ帰国。後ろ髪を引かれながらもグアム国際空港へ向かいます。チェックインカウンターでは、パスポートと出発72時間以内に受検したの陰性証明書を提示すればOK。

セキュリティ検査へと進むライン
セキュリティ検査へと進むライン

託送荷物を預けたら、セキュリティ検査へ。パスポートと搭乗券を見せたら、手荷物はX線検査、旅行者は全身スキャナーを通ります。問題なければ、ゲートへ進みましょう。日本同様、刃物類や液体類は持ち込めないので手荷物のなかに入っていないか確認を。

空港内ゲートラウンジでおみやげをゲット

空港内ゲートラウンジでおみやげをゲット
メイドイングアムのアイテムが手に入るグアムカルチュラルセンター

ゲートラウンジはブランド店や免税店、おみやげショップやフードコートが営業していてにぎわっています。搭乗ゲートの近くにはお店はないので、セキュリティチェックすぐのゲートラウンジでの買い物や食事をして過ごすといいでしょう。

機内では、「携帯品・別送品申告書」が配布されます。検査を受ける1家族ごとに代表者が1枚受け取り、記入するようにしましょう。

日本到着!パスポートと「MySOS」を準備

日本到着!パスポートと「MySOS」を準備
初めに渡される検査判断シート

日本に到着したら、空港内を歩き、検疫ブースを通ります(ここで体温の測定も行われます)。その後「MySOS」の有無を確認され、QRコードの画面を提示すると写真のような検査判断シートを手渡されるので二次検査へ。万が一「MySOS」を登録していなかったり、不備があってブルーの画面になっていない場合は、このタイミングで改めて登録し直すことができます。

ブルーの紙を持って入国審査へ
ブルーの紙を持って入国審査へ

次のブースへ進み再度「MySOS」のQRコードとパスポート、検査判断シートを渡し問題がなければ、検疫所発行のブルーの紙と健康カードをもらい入国審査へ進みます(ブルーの紙は入国管理局のスタッフに提示が必要)。健康カードは帰国後待機が必要な人のみ記入が必要となるので、「MySOS」が無事に登録できていればグアムからの帰国の場合は記入不要です。

このあとは通常通り、「顔認証ゲート」を利用して入国審査を終えたら荷物を受け取り、税関であらかじめ記入した「携帯品・別送品申告書」を検査官へ渡して無事帰国となります。

また、万が一現地で陽性になってしまった場合は5日間の自主隔離が必要。会社によって適用範囲は異なりますが、海外旅行保険に加入していれば延泊代や航空券のカバーもあるため、必ず保険は加入するようにしましょう。しっかり事前準備や対策をして、思う存分久しぶりのグアムを満喫してくださいね。

●ファストトラックについて(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

日本へ帰国の際の検査証明書提出の見直し

日本へ帰国の際の検査証明書提出の見直し

2022年9月7日午前0時(日本時間)以降のグアムから日本への入国者は、有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要となっています。
日本への入国にあたっては、下記のとおりとなります。

◎搭乗する航空機の到着予定時刻が、令和4年9月7日午前0時(日本時間)以降の入国者
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要

●出国前72時間以内の検査証明書提出の見直しについて(外務省ホームページ)
URL: https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

〈陰性証明書の提出について〉
検査証明書は、厚生労働省所定のフォーマットのほか、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされていれば任意のフォーマットでもかまいません。グアムの空港で搭乗前に検査証明書を所持していない場合は、搭乗を拒否されますので、注意が必要です。滞在国がグアムの場合、ワクチン接種証明書の有無にかかわらず、到着時の検査、自宅待機は不要となっております。

●PCR陰性証明書について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

●日本入国時の検疫措置について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

グアム編、全面リニューアル! より使いやすく、楽しく、最新情報満載の総合ガイドブックになりました。旬のグルメや最新スポット、アクティビティにお買い物情報がたっぷり。タモンやハガニアを中心に、北部や南部の詳しいエリアガイドも網羅しています。

※当記事は、2022年9月12日現在のものです

TEXT&PHOTO: 『地球の歩き方 ガイドブック C04 グアム 2020年~2021年版』編集担当 オフィス・オハナ 原   

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年9月12日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

≫≫≫(関連記事)
各国の海外旅行最新事情はこちら

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。