恋しいあの香港料理が食べられる!東京で楽しむ香港グルメ8店

公開日 : 2022年03月24日
最終更新 :
香港駐在経験者が足繁く通う「喜記」の避風塘料理
香港駐在経験者が足繁く通う「喜記」の避風塘料理

なかなか香港に行けない今、旅の欲求を都内の本格的な香港料理屋さんで満たしてみませんか?東京では、点心や焼味(ロースト)、茶餐店のB級グルメなど、ここ数年でたくさんの香港グルメの専門店が登場しています。中でも気軽に足を運べる8店をご紹介しましょう。

香港のライスヌードル専門店「譚仔三哥米線」が日本初上陸!

香港のライスヌードル専門店「譚仔三哥米線」が日本初上陸!
辛さやトッピングを選んで自分用にカスタマイズしよう

今春に日本初上陸する「譚仔三哥米線(タムジャイサムゴーミーシェン)」。「米線」(香港ではマイシンと発音する)とは雲南発祥の断面が丸い太めのライスヌードルのこと。香港内には多くの米線専門店があり、とてもポピュラーな存在です。そんな数ある米線のお店の中でも、ミシュランガイド香港・マカオ版で3年連続「ビブグルマン」として掲載されているのが「譚仔三哥米線(タムジャイサムゴーミーシェン)」。お手頃なのにミシュランお墨付きの本格的な味が人気のお店です。2022年2月末現在、香港、シンガポールで84店舗を展開していますが、ついに日本にも登場。第一号店が2022年3月31日に新宿にオープン。続いて、吉祥寺と恵比寿にも同年4月中にオープンする予定なのだとか。

香港で人気のフェイチキンなどサイドメニューも充実
香港で人気のフェイチキンなどサイドメニューも充実

気になるメニューですが、米線といっても種類豊富。スープを選び、トッピングする具材を選ぶスタイルです。自慢のオリジナルのスープはスパイスを絶妙なバランスで調合し、香り・しびれ・辛さといった、複雑で奥行きある豊かな味わい。花椒(ホアジャオ)を加えたピリ辛の「麻辣(マーラー)スープ」や、トマトの爽やかな酸味と甘味を活かした「トマトスープ」、焦がしスパイスがクセになる「ウーラースープ」など、全部で6種類を用意。辛さやトッピングも自分好みに合わせて選ぶことができるので、お気に入りの一杯をカスタマイズしてみましょう。

斬新なデザインが目を引く新宿店のイメージ。オープンが楽しみ!
斬新なデザインが目を引く新宿店のイメージ。オープンが楽しみ!

<DATA>
■譚仔三哥米線
・URL: https://tjsg.toridoll.com/ 
・Twitter: https://twitter.com/TJSG_JP 
・Instagram:  https://www.instagram.com/tjsg_jp/ 

あの高級店が展開する焼味専門店「香港焼味酒家 赤坂璃宮」

あの高級店が展開する焼味専門店「香港焼味酒家 赤坂璃宮」
人気のチャーシューと雲呑麺。一口でレベルの高さがわかります

日本を代表する本格広東料理レストラン「赤坂璃宮」。高級すぎて手が届かないという人は少なくないでしょう。虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 3F 虎ノ門横丁にある「香港焼味酒家赤坂璃宮」は、もっとカジュアルに多くの人に本格的な味を楽しんでもらおうという思いでオープンした、焼味(お肉のロースト)の専門店です。

焼き物師の梁氏(左)と根津料理長(右)
焼き物師の梁氏(左)と根津料理長(右)

焼味のレシピは、赤坂璃宮のオーナーシェフの譚彦彬氏がキャリア50年の焼き物界のレジェンド・梁氏と作り出したもの。ローストするのは豚や鳩、アヒルのお肉で、素材を見極めそれに合わせた最適な焼き方で旨味を最大限に引き出しています。焼味を単品で味わうのはもちろんですが、ご飯や載せたメニューもおすすめ。お肉の旨味がごはんに浸み込んで格別な味わいです。
メインは焼味ですが、サイドメニューにそのほかの香港名物料理も用意。プリプリの海老が入った香港ならではの「雲吞麺」や香港式土鍋ご飯「煲仔飯」など、香港が懐かしくなる料理ばかりです。

厨房には豚や鴨など様々なローストが吊るされています
厨房には豚や鴨など様々なローストが吊るされています

<DATA>
■香港焼味酒家 赤坂璃宮
・所在地: 東京都港区虎ノ門1丁目17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3F 虎ノ門横丁
・TEL: 03-6812-7154
・URL:  https://www.toranomonhills.com/toranomonyokocho/1006.html

移転してより利用しやすくなった避風塘料理レストラン「喜記」

移転してより利用しやすくなった避風塘料理レストラン「喜記」
避風塘料理の代表格「マッドクラブのチリガーリック炒め」

避風塘料理のお店「喜記(ヘイゲイ)」。避風塘料理とは、「避風塘(ベイフォントン)」と呼ばれる台風シェルターで水上生活者をしていた漁民による料理のこと。海鮮をスパイシーに味付けているのが特徴です。今では水上生活は廃止されましたが、その料理は今なお香港市民に愛されています。「喜記」は、本店を香港島の銅鑼湾(コーズウェイベイ)に持つ、本場の避風塘料理のお店。2017年に日本初上陸店として銀座6丁目にオープンして以来、多くの香港料理ファンが足を運んでいます。

広々とした店内。雰囲気ある個室も完備しています
広々とした店内。雰囲気ある個室も完備しています

そんな「喜記」が今年2月に銀座5丁目にある「イグジットメルサ(EXITMELSA)」のレストランフロアに移転し、フロアも厨房もより広く利用しやすくなりました。旧店舗では、30だった席数は58席に増え、円卓のほか、一人でも利用しやすい席も用意。また、人数に応じて広さを調整できる個室もあり、4人から16人まで対応可能となっています。ビジネスではもちろん、パーティーなどでも活用できそうです。

イクラをトッピング!日本風にアレンジした煲仔飯は触感が楽しい
イクラをトッピング!日本風にアレンジした煲仔飯は触感が楽しい

メニューはもちろん、マッドクラブのチリガーリック炒めやホタテ貝の春雨ニンニク蒸しといった定番の避風塘料理がメインですが、点心や麺、スープ、デザートも充実しています。香港では冬の名物である土鍋ご飯「煲仔飯(ボウチャイファン)」も、通年提供しているのもポイントです。さらにユニークなのが、イクラをトッピングした煲仔飯や、昆布締めした魚の姿蒸しなど、日本ならではのアレンジを効かせたメニュー。また、ランチメニューも充実しているので、仕事やショッピングの合間に気軽に立ち寄ってみて。

厨房に積まれた蒸籠や吊るされたダックなど香港の雰囲気満載
厨房に積まれた蒸籠や吊るされたダックなど香港の雰囲気満載

<DATA>
■喜記
・所在地: 東京都中央区銀座5-7-10 EXITMELSA 7F
・TEL: 050-3173-1505
・URL:  http://heigei.jp/

香港点心ブームの火付け役となった「添好運」

香港点心ブームの火付け役となった「添好運」
世界中で愛される「添好運」の点心

香港点心ブームの火付け役となった「添好運(ティム・ホー・ワン)」。2009年に香港の旺角(モンコック)にオープンした当時、世界一安いミシュラン一つ星獲得店として名を馳せ、その後世界中に展開。2018年には1号店となる日比谷店が、翌年には新宿サザンテラス店がオープンし話題となりました。
オーナーシェフのMak Kwai Pui氏は元々フォーシーズンズ香港の広東料理店「龍景軒」の点心師。「龍景軒」といえば、ミシュラン三つ星を取り続けている名店中の名店です。一流の厨房で培った技術と独自の発想で作られる点心をなんと、一品500円前後で提供しているのです。

新宿サザンテラス店の壁には香港の1号店があった旺角の風景写真
新宿サザンテラス店の壁には香港の1号店があった旺角の風景写真

香港の本店と同様の味を提供するため、全ての店舗でオーナーシェフオリジナルのレシピを忠実に守っています。そんなレシピの中でも人気なのは、添好運オリジナルの「ベイクド チャーシューバオ」。チャーシューをほんのり甘い生地で包んだ、甘じょっぱさが癖になる一品です。もちろん「海老の蒸し餃子」やもっちりとした食感とピリ辛なタレの相性が抜群の「大根餅」、しっとり滑らかなライスクレープ「チョンファン」といった伝統的な点心もハイレベルです。

個室(要予約)もある新宿サザンテラス店。テイクアウトもできる
個室(要予約)もある新宿サザンテラス店。テイクアウトもできる

<DATA>
【日比谷店】
・所在地: 東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ 別館1F
・TEL: 03-6550-8818
【新宿サザンテラス店】
・所在地: 東京都渋谷区代々木2-2-2
・TEL: 03-6304-2861

・URL:  http://timhowan.jp
・Facebook:  https://www.facebook.com/TimHoWanJapan/
・Instagram: @timhowanjapan

皮から手作り!こだわりの点心が魅力の「点心厨房」 

皮から手作り!こだわりの点心が魅力の「点心厨房」 
見目麗しい点心の数々。雲呑麺の盛り付けも香港ならでは

「香港の伝統的な点心を日本の人たちに気軽に味わってもらいたい」という、香港人オーナーのラムさんの強い思いから生まれた「点心厨房」。点心を作るのはこの道40年の香港人シェフ。質の高い食材を使い丁寧に点心を手作りしています。その質の高さからオープン以来、地元の人はもちろん、グルメな人々が遠方から足を運んでいるのだとか。
小ぢんまりとした店内は、2/3を厨房が占めていて、座席数はトータル17席。窓に面したカウンター席やテーブル席が用意されているので、一人でふらりと気軽に立ち寄るもよし、友人や同僚とワイワイ料理を囲むのもよしです。

蒸し立ての手作り点心は味わいも格別です
蒸し立ての手作り点心は味わいも格別です

メニューは、蒸し、焼きと揚げ、パン系各種の点心のほか、お粥やヌードルなども展開。特に雲吞麺とチャーシューは自慢で、仕込みにじっくりと手間と時間をかけています。
例えば、雲吞麺のスープはチキン、豚骨、魚の乾物、干しエビ、ハムを弱火でじっくり出汁をとったもの。時間をかけてじっくり煮込むことでコクのあるクリアなスープが出来上がるのだといいます。ワンタンももちろん手作りで、どんぶりの底に雲吞を置いて、その上に麺をかぶせるという盛り付けも香港伝統のスタイルです。チャーシューは豚の肩ロースを水あめに漬け込み、半日かけ味を浸み込ませてから焼き、再び水あめをくぐらせて焼くことで、驚くほどやわらかく優しい甘みに仕上げます。
伝統を守りながらも冒険心も忘れていません。変化球として「特製直火焼きチャーシューと温泉卵のライスボウル」は香港と日本の食が混ざり合う一品。ぜひ試してみたいですね。

代々木駅から徒歩3分の好立地
代々木駅から徒歩3分の好立地

<DATA>
■点心厨房
・所在地: 東京都渋谷区代々木1-42-4 代々木P1ビル
・TEL: 03-6300-6889

香港人と日本人がタッグを組んだ本格点心のお店 「香港傳奇」

香港人と日本人がタッグを組んだ本格点心のお店 「香港傳奇」
イチオシの「海老春巻チョンファン(春風得意腸粉)」

香港人と日本人のタッグにより生まれた「香港傳奇(LEGENDARY HONGKONG)」は、東京メトロ「湯島」駅からすぐの場所にあります。点心写真が貼られたお店の前には休日ともなると行列ができている人気店です。
広東語が聞こえる活気ある店内でいただくのは本格点心の数々。定番の「エビ蒸し餃子(蝦餃)」や「大根餅(蘿蔔糕)」、「チャーシューまん(叉焼包)」はもちろん、とりわけおすすめは「海老春巻チョンファン(春風得意腸粉)」。エビ春巻きを腸粉で包んでいて、食べ応えがありながらさっぱりとした一品です。

シンプルな店内。壁の蒸籠など所々に香港らしさを感じます
シンプルな店内。壁の蒸籠など所々に香港らしさを感じます

点心以外にも、「香港式ミルクティー(港式奶茶)」や「パイナップルパンのバターサンド(菠蘿油)」といった茶餐廳メニューや、「雲呑麺」や「海南チキンライス」などの麺やご飯のメニューも充実しています。食事として、休日の飲茶として、また、カフェとしても利用しやすいお店です。

店舗外観。窓に貼られたメニューからも料理の多さが伺えます
店舗外観。窓に貼られたメニューからも料理の多さが伺えます

<DATA>
■香港傳奇(LEGENDARY HONGKONG)
・所在地: 東京都文京区湯島3-34-8
・TEL: 03-6806-0157

香港の“ザ・茶餐廳メニュー”が味わえる憩いの場「香港冰室」

香港の“ザ・茶餐廳メニュー”が味わえる憩いの場「香港冰室」
フォトジェニックな定番茶餐廳メニュー

東急東横線「学芸大学」駅から徒歩4分の場所に2021年に登場した「香港冰室(香港カフェ)」。2階にあるこのお店は、窓に掲げられたネオンの「香港冰室」の文字が目印です。店内に入るとそこはまさに香港の茶餐廳。香港式フレンチトースト「西多士」やエッグタルト「蛋撻」、香港では一般的な出前一丁の麺にサテを加えた「沙嗲麺」といった、定番のメニューが揃っています。茶餐廳メニューはB級グルメ感が魅力ですが、この店のメニューは、例えば西多士に挟んだピーナッツバターにクラッシュしたナッツの実が入っていたり、練乳かハチミツかを選べたり、作り手のこだわりを感じます。

ティータイムメニューで人気の「サテビーフ麺セット」
ティータイムメニューで人気の「サテビーフ麺セット」

料理はすべて中華とアジア料理歴約20年のシェフが手掛けています。香港の雰囲気を感じられる店であるようにと、レモンティーひとつとっても香港現地同様に輪切りのレモンがたっぷり。人気デザートの糖水は、胡麻ペーストたっぷりの湯圓と生姜の効いたスープが本格的で、香港好きなら「そうそう!これこれ!」とうれしくなることでしょう。

緑のネオンの店名が目を引きます
緑のネオンの店名が目を引きます

<DATA>
■香港冰室
・所在地: 東京都目黒区鷹番2-15-11産伸ビル2F
・TEL: 03-6303-0646
・Twitter:  https://twitter.com/hongkongcafejp
・Instagram:  https://www.instagram.com/hongkongcafejp/

食事でもお茶でもふらりと立ち寄れる「早稲田 香港料理廿四味」

食事でもお茶でもふらりと立ち寄れる「早稲田 香港料理廿四味」
人気の「干炒牛河」。甘辛いソースの味がたまらない

学生の街、早稲田でリーズナブルに香港の料理を提供してくれる「早稲田 香港料理廿四味」。店内での食事はもちろん、ふらりと立ち寄ってテイクアウトを利用する人も多い地元に根付いたお店です。オーナーのサイさんは、「日本の人たちに香港の本格的な料理を味わってもらいたい」と、香港で愛される様々なメニューをすべて手作りで提供しています。
しっかり食事をとりたい人には、きしめんのように平たいライスヌードルを牛肉と炒めた「干炒牛河」や、香港式土鍋ご飯「煲仔飯」などが人気。麺やごはんのメニューは特に種類豊富で、「香港XO醤海鮮炒飯」や「香港牛筋カレーライス」、「葱油焼きそば」といった香港が懐かしくなるラインナップです。

香港では冬の名物である土鍋ご飯「煲仔飯」を通年で提供
香港では冬の名物である土鍋ご飯「煲仔飯」を通年で提供

さらに、一品料理のメニューも豊富なので、「はちみつスペアリブ」や「香港風若鳥揚げ」など大人数でたくさんオーダーしてシェアしてはいかがでしょう。「エッグタルト」や「牛乳プリン」などスイーツも豊富なので、午後のティータイムにカフェとしても利用できます。いつでも気軽に入れるのがまさに香港の茶餐廳らしさです。

早稲田駅から1分。テラス席もあります
早稲田駅から1分。テラス席もあります

<DATA>
■早稲田 香港料理廿四味
・所在地: 東京都新宿区早稲田町12-5ニュー早稲田ビル1F
・TEL: 03-6457-3883
・URL: https://yaseimei.business.site/


※当記事は、2022年3月24日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年3月24日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

筆者

地球の歩き方観光マーケティング事業部

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。