エッフェル塔のレストラン「ジュール・ヴェルヌ」がリニューアルオープン(フランス・パリ)

公開日 : 2019年08月20日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき
レストラン、ジュール・ヴェルヌ©Stéphan Julliard
レストラン、ジュール・ヴェルヌ©Stéphan Julliard

フランス・パリ、エッフェル塔の上(レベル2)にある人気レストラン「ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)」が、11ヵ月間の改装休業を終え、2019年7月にリニューアルオープンしました。一新された「ジュール・ヴェルヌ」のメニューと内装を紹介します。

地上125メートルの極上レストラン

地上125メートルの極上レストラン
シェフのフレデリック・アントン ©Marie-Line Sina

エッフェル塔のレベル2にあるレストラン「ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)」。長く舵を取ったアラン・デュカスに変わって、新たに仕切るのは、これまた3つ星シェフのフレデリック・アントン(Frédéric Anton)です。フレデリック・アントンといえば、パリ16区にあるレストラン、ル・プレ・カトラン(Le Pré Catelan)のシェフ。こちらは、2007年から3つ星を維持しています。

今回、内装を手がけたのは、建築家アリーヌ・アスマール・ダマン(Aline Asmar d’Amman)です。パリ、コンコルド広場の高級ホテル、オテル・ド・クリヨン(Hôtel de Crillon)の改装も手がけたデザイナーとして知られます。

改装したジュール・ヴェルヌ ©Stéphan Julliard
改装したジュール・ヴェルヌ ©Stéphan Julliard

内装は、空と調和する銀を帯びたグレーと青みがかったグレーを基調に、黒や金がアクセントをつけています。

レストラン「ジュール・ヴェルヌ」には大きく分けて3つの部屋があり、それぞれから、シャン・ド・マルス公園、ブランリー河岸、トロカデロ広場を見下ろせます。

エッフェル塔に敬意を表するメニュー

エッフェル塔に敬意を表するメニュー
エッフェル塔 ©Paris Tourist Office – 写真 Marc Bertrand

新生「ジュール・ヴェルヌ」のメニューは、エッフェル塔に合わせて考えられています。フレデリック・アントンは、エッフェル塔を力強さと同時に繊細さも兼ね備えた存在と捉えており、そのイメージにふさわしい料理を創り出しました。

例えば、トリュフ風味のスモークド・クリームを詰めたブリオッシュに、砕いたピスタチオを散りばめたもの、ラングスティーヌのラヴィオリのパルメザンクリームとトリュフゼリー添えといった具合に、素材の味と強さに繊細な色を加えた料理が並びます。

エッフェル塔から真下を望む ©iStock
エッフェル塔から真下を望む ©iStock

昼のメニューはアントレ、メイン、デザートのコース料理のみ。値段は飲み物別で105ユーロです。メニュー内容は、それぞれ2つある選択肢から選ぶようになっています。季節によって変わりますが、2019年8月現在のメニューを紹介してみましょう。

アントレは、軽い酸味のトマトにスモークド茄子のバジル風味か、ニシスズキをピンクグレープフルーツとバニラと唐辛子でマリネしたものにメルバ・トーストを添えたもののどちらか。

メインは、タラのウイキョウサラダ添えか、ローストダックのジロル茸とケーパー添えのいずれか。

デザートは、アプリコットにアーモンドクリーム、シャーベット、メレンゲを添えたものか、マダガスカルのバニラクリーム入りシュークリームのチョコレートソース掛けのどちらか、といった具合です。

夜のメニューは、5皿からなる190ユーロのコースか、7皿からなる230ユーロのコースのどちらかになります。いずれも飲み物は別料金です。ワインの選択肢は実に幅広く、430種から選べるようになっています。

早めのオンライン予約が必須

早めのオンライン予約が必須
エッフェル塔も内側から鑑賞 ©Marie-Line Sina

営業時間は、ランチが12時から13時30分。ディナーは18時から21時30分。夜は、フランスにしては早い時間に閉店します。年中無休ですが、革命記念日である7月14日の夜だけは休業します。

レストランの公式サイトからのオンライン予約が必須ですのでお気をつけください。ランチなら1ヵ月、ディナーなら3ヵ月前には予約を入れるようにしましょう。

なお、ドレスコードは「スマートカジュアル」。Tシャツやジャージ、短パンなどのカジュアルすぎる服は認められていませんので、ご注意ください。

いかがでしたか。エッフェル塔の上にある人気レストラン「ジュール・ヴェルヌ」を紹介しました。次のパリでは、町を一望しながら、3つ星シェフの腕前を堪能してみるのもいいかもしれませんね。

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。