黒い聖母マリア像のある大聖堂と絶景の町ティンダリへ行こう！

シチリア島メッシーナ県にあるティンダリという場所。パッティ市に属した小さな町です。
この町は、地元の人々だけではなくカトリック教徒達から奇跡を起こす大聖堂のある場所として崇められています。

ティンダリの町は丘の上にあり、車で来られる方は町の下の駐車場スペースに車を停め、シャトルバスで町の方まで上がっていきます。
シャトルバスのチケットは、駐車場にあるお土産やさんで購入！
バスの停車場所からは、徒歩で町の中心の広場まで歩きます。

大聖堂の建つ広場は展望台の様になっており、絶景を満喫することができます。
透き通る様に青い海、天気が良い日には、その先エオリエ諸島まで見渡せることも！
そしてすぐ下には、自然にできたマリネッロ(Marinello)と呼ばれる砂州があります。

このマリネッロは、大聖堂のある広場から子供が海に落ちそうになった時に、
マリア様が奇跡の力でこの砂州を作り上げたという伝説が語り継がれています。
子供は無傷の状態で、この砂州で発見されたんだとか。
何はともあれ奇跡が盛りだくさんな場所であることは間違いありません。

一番の見所は、広場に立つティンダリ大聖堂（Santuario di Tindari）。
見ての通り建物はかなり新しく1900年代半ば頃に新しく建てられたもの。
完成時には、ローマ法王も祝福に訪れたのだとか！
さて、この大聖堂の中には、実は珍しい黒いマリア像が祀られています。
どうやら、東方からやって来たものらしいです。

ここティンダリの守護聖人は、ティンダリの聖母マリア様 (Maria Santissima del Tindari )で、毎年9月7日から8日にかけて宗教祭りが開催されます。
そのお祭りの為に、シチリア島ではあちこちから巡礼の為、徒歩でこのティンダリを目指す人がいます。
皆その一年の幸福を願い、お参りにやって来るのです。

絶景やマリア像など見所が満載のティンダリですが、実はギリシャの古代都市ティンダリスの考古学遺跡地区も見逃せません！
ギリシャ時代の住居や浴室などの遺跡跡、発掘物が展示された博物館等をゆっくり見学してみましょう。
大きなギリシャ劇場も残されており、夏にはここでコンサートやイベントが開かれることも！

【データ】
ティンダリ考古学地区（Area archeologica Teatro antico e Antiquarium di Tindari）
住所： Via del Teatro Greco - Località Tindari
Tel:+39 0941369023
入場料金: 6ユーロ (8ユーロでパッティのローマの別荘と3日間有効の共通券)
開園日：月～日曜日
営業時間：09:00～19:00

【ティンダリへのアクセス方法】
車の場合: パレルモ⇄メッシーナ間の高速道路A20のファルコーネの料金所から約15分
電車の場合: パレルモ⇄メッシーナ間のローカル電車にてオリヴェーリ Oliveri かパッティ Pattiで下車後、タクシーで10分