ベルン(Bern)の伝統マーケット タマネギ市
先月末に、毎年恒例のタマネギ市 (Zwiebelmarkt)へ行ってきました。
毎年11月の第4月曜日と決まっているこのイベントですが、その由来は、1405年に発生したベルン市内での大火災の際、隣接する、フリブール州の住民達が復旧活動を行い、そのお礼として、フリブールの住民達たちに毎年11月の第4月曜日に同市で市場を開いて、農作物を販売しても良いという権利を与えたことが始まりだと言われています。
ベルンの旧市街の広い範囲で、たくさんの屋台が出ています。
連邦議会議事堂前の広場も、写真のように屋台と人で大賑わいでした。
市場では主に、タマネギでできた飾りを売る屋台をたくさん見かけます。
タマネギやニンニクが、ドライフラワーと一緒に綺麗にアレンジされており、遠目ではタマネギだとは思えないほど素敵です。
もちろん食べれるタマネギですので、せっかくのアレンジが勿体無くも感じますが、購入後は少しずつ料理に使うと良いでしょう。
他にも、タマネギやニンニクにちなんだ食べ物が売られています。
ニンニクたっぷりのバゲットや、タマネギタルト、タマネギスープです。
またこの時期は冷え込んでいますので、大人にはホットワインも嬉しいでしょう。
道に白っぽいものが散乱していますが、雪ではなく、すべてコンフェッティ (紙吹雪)です。
これもこのイベントの醍醐味で、子供達もタマネギ市を楽しめる理由なのです。
コンフェッティ (紙吹雪)を外でやっても怒られない、しかも、それを他人に投げても怒られないイベントなので、小さな子供からティーンエイジャー、中には大人も混じってコンフェッティのイタズラを楽しんでいました。
それが理由で、道がこんなにも紙で埋め尽くされてしまっているのです。
コンフェッティは、2、3月に行われる、ファスナハト(カーナバル)のイベントでも見かけることができます。
しかし、コンフェッティだけではなく、他にもイタズラの方法があります。
それが、このおもちゃのハンマー。
叩くと"ピコッ"と音がなるハンマーで、他人の頭を叩くこともOKなのです。
中には、コンフェッティとこのハンマーの両方持っている家族も見かけました。
1年に一度しか行われないイベントですので、普段とは違う雰囲気のベルンも体験しに訪れてみてはいかがでしょうか。
<開催場所>
Bundesplatz
Gelbes Quartier, 3011 Bern
<開催日>
11月第4月曜
<問い合わせ>
ベルン観光案内所 Tourist Information
Bahnhofplatz 10a
CH-3011 Bern
Tel. +41 (0)31 328 12 12
info@bern.com
http://www.bern.com
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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